隣の人のお話。
水が流れっぱなしだった途なりの人の部屋を訪ねようかと考えていたら向かい側のマンションのおばちゃんが友人を連れて先に窓から声をかけていた。
私はそのおばちゃんとはベランダ越しに何回も話をしていた方だった。
おばあちゃんはいつも窓から私の隣の人が出掛けるのをいつも見ていたけど、ここ数日は外出していないから心配していたとのこと。
私も開いている台所の窓から声をかけた。
「◯◯さん、元気にしてますか?」
「大丈夫?」
「ごはん食べてる?」
「ジュースか何か持ってこようか?」
と言うと
「うん、うん」とだけ聞こえた。
そうしておばちゃん達と立ち話をした。
なんでも数日前に玄関先でトイレットペーパーを食べたりしていたそう。
そして下半身のズボンを下ろして倒れていたこともあったのだとか。
その時も警察が来ていたらしい。
意外にも外の音は聞こえにくいからそんなことがあったなんて知らなかった。
その後にまた声をかけたら返事が無くなった。
救急車を呼ぼうか?とおばちゃんに言う。
管理会社に電話しようか?と話し合って
管理会社に電話をした
トイレの水が流れっぱなしなどの話をした後で
「窓が開いてるから入りましょうか?」
とちょうちょしながらも言った。
「後で物が失くなったとか言われたら嫌ですが」とも付け加えた。
管理会社の人は即答で「入って下さい」とのこと。
また、窓から声をかけた。
「◯◯さん、窓から入るよ?!」
「◯◯さん!◯◯さん!」
「管理会社の人が入ってもいいって言うてるから窓から入るよ!」
返事がもう、なかった。
台所を乗り越えて奥の部屋を伺ってふと、玄関に目をやったらビックリした。
玄関で倒れてたから・・・・・・・・・
「◯◯さん?!大丈夫?」
と言いながら大丈夫じゃない。
肩で息をしていた。
救急車やなと思いながら
中から玄関のドアを開けてから外で管理会社に電話した。
「どうしましょう?救急車を呼びますか?」
と聞いてみた。
救急車を呼んで下さいと言われたから初めて救急車を呼んだ。
症状を伝えたが救急車も混んでいて20分くらいかかると言われた。
また飲んでる薬とか、保険証があったらと言われたからテーブルにあった薬だけ取って用意しておいた。
その間に思い付いてカロリーメイトゼリーを買ってあったのを思い出して取りに帰ってから本人に見せて「飲みますか?」と聞いたら
二口ほど飲んでくれた。
しかし頬がこけて誰かわからないほど人相が変わっていた。
救急車が来る前に救急から電話が鳴った。
救急からかかってくるときは見たことがない表示で「緊急電話」みたいな表示になっていた。
私は登録してない電話は着信拒否にしているが緊急だと自動でスマホが解除して電話が鳴るようになっていた。
しかし後から着信履歴を見たら「着信拒否」としか表示されていなかった。
そう言えば警察署から電話が
かかってきたときも着信拒否にはならなかったが「緊急電話」とは表示されなかった。
しばらくしたら救急隊が来て連れていった。
おばちゃん
長く立ち話をしていたら隊員が帰ってきた。
病院の名前を告げていったが、コロナの検査をしてコロナならまた違う病院になるとのこと。
二人で「えっ?!まだ行ってなかったんですね・・・・・・」という話をした。
コロナで病院も大変なのだろう。
取りあえず一件落着だが先日警察官が来たときにそのポリさんは「もう、土足のままで良いでしょう」と話していたのを聞いていたがその理由がわかった。
まさに、私も悪いがサンダルのまま部屋に入って部屋を歩き回った。
汚部屋過ぎるからだった。
喫煙者ということもあって物凄いが付くくらいタバコ臭いし、色んな臭いが混ざってとてもいられない。
くさい臭いもいい匂いも鼻が慣れるだろうがくさすぎた。
部屋もヤニの色で壁もまっ茶色だし部屋でタバコを吸うとこんなにも壁やエアコンの本体も茶色になるのかとあまりにも自分の部屋と違って驚いた。
管理会社の人に「玄関の鍵は開けておきますか?」と聞いた。
閉めるなら中から閉めて窓から出ますけど?と。
「私も休みが明けたら行きます、でも入るときは私も窓から入らないといけないかも・・・・・」と言ったので「その時は声をかけてもらえたら私が窓から入りますから」と伝えておいた。
でも、考えてみたら管理会社なら合鍵を持っていないのかな?とも思った。
とにかく、ジャージャーとトイレの水が出ていなかったら私も気が付かなかったし、向かい側の人は死んでたら怖いと思って来たらしい。
「私ら一応女やし、男の人の家なんて入られへんし、入っても梯子がないと入られへんわ、お兄ちゃんがいてホンマ良かったわ」と言っていた。
今日私が入らなかったら死んでいたのではないかとも言った。
元気に帰ってくるだろうか。
帰ってきてもあんな汚部屋にするならヘルパーは必要だろう。
そのことを管理会社の人に言ったら役所に相談しますとのこと。
そうするべきだろう。