NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

森の変化 (2023年11月25日)

2023年11月30日 | 間伐
体調不良でしばらく休んでいた隊員がやっと活動できるようになって、久しぶりに一緒に間伐活動をしました。
場所は甚平坂公園の南側森林です。
春に始めた間伐が11月の終わりになって、少し森林の変化が解るようになりました。

手前のヒノキを切ったため全体の姿を見ることが出来るようになったハナノキが見事に紅葉しています。


公園駐車場から見た左側の木々の間に青空も覗くようになりました。


間伐が進んで掛かり木になる確率が減り、作業は順調に進みました。


公園の東屋から見た北東の山々です。


阿寺山系と、左奥には雪景色の御嶽山です。


森造りは、眠っていた森を目覚めさせ環境や風景を一変させ、その中で活動する自分自身を再生させるる力強さが有ります。
そんな事を実感する一日でした。
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甚平坂南ヒノキ人工林間伐 (2023年10月28日)

2023年11月04日 | 間伐
甚平坂南のヒノキ人工林で間伐をしました。
この森は住宅地に囲まれた5ha以上のまとまったヒノキ人工林です。
しかもほとんど平坦で市街地に近く、普通なら宅地として開発されてしまいそうな場所です。
良く森林のまま残ってくれていました。
しかし現在の所この森林は過密な人工林であり、森林としても問題が有ります。
そこでとりあえず間伐をし混交林化する事で、人にも他の生き物にも快適な環境に変えていくために活動しています。

密集した人工林での間伐は、出来るだけ掛かり木を避けたいものです。
倒す方向を慎重に確かめます。


なかなか倒す方向が決められません。


やっと倒す方向を決め間伐します。


しばらくはこうしてただひたすらに間伐を続けます。
林内が倒木だらけになって来ましたので、そろそろ伐倒木をどう片付けるかを決めなくてはなりません。
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ハナノキ (2023年9月16日)

2023年09月19日 | 間伐
9月になれば涼しくなるだろうからと、まだ猛暑の8月の終わりに甚平坂公園隣接のヒノキ林で9月の間伐作業を計画しました。
しかし、なんとこの日も最高気温は34.9℃、湿度も高く真夏と変わりませんでした。
7月にここで熱中症になったので、出来るだけ無理はしないで作業を始める事にしました。
今回は、甚平坂公園東屋から林内が良く見えるように林縁で枝を広げているヒノキから伐採を始めました。

倒したヒノキの枝払いをします。


間伐を始めるとヒノキに隠れていたハナノキの大木が見つかり、間伐方針を変更する必要が出て来ました。
そこで、ハナノキの周りのヒノキを集中して間伐する事にしました。


倒す方向を見定めています。


掛かり木をフェリングレバーで倒します。


今回は幸いにも熱中症にはならずに済みましたが、汗だくになり水を3リットル消費し危ない所でした。
しかし、林内はかなりすっきりして次の間伐方針もしっかり見えて来ました。
この森がこれからどんな変化を見せてくれるのか楽しみです。
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夏休みの宿題 (2023年8月19日)

2023年08月25日 | 森林
8月も半ばです。そろそろ夏休みの宿題を片付けなくてはなりません。
我々美濃の森造隊の宿題は、古くなった森の遊具の補修です。
約7年前に作ったブランコを吊っていたヒノキが腐食し、強度の問題が出て来ました。
そこで思い切って取り外し、掛け直すことにしました。
高い位置にヒノキの横木を取り付けたので、取り外すのも大変でした。


高所作業の肝は恐怖心の克服ですね。
不思議な事に、高さが3mを超えた辺りで急に落下への恐怖心が頭をもたげます。
そうすると、体が緊張しすべての動作に力が入り、ただ木の幹にしがみつくしか無くなります。
そうなると作業どころでは無くなります。
そこを何とか突破し、無事取り外し作業を終えました。もう汗だくです。

次は森へ上るネットへ続く梯子の補修です。


そしてこの日は、夏休みの宿題を片付ける子供も来てくれました。
今年のテーマはサイドテールです。
ベッドの脇のちょっとした物置です。実用的な作品となりました。


そして今日はサイドテーブルの模様を木の葉で描きました。


今年の森は大忙しでした。
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熱中症 (2023年7月15日)

2023年07月21日 | 間伐
甚平坂北の森で間伐中に熱中症になってしまいました。
少し二日酔いで疲れ気味だった事が熱中症への最後の引き金になったかもしれません。
この日は朝から快晴で蒸し暑く、風も有りませんでした。
現場の標高は約330m、山地としては低く、暑さは町中と変わりません。
作業開始直後から流れる汗が止まりません。力も入らず頻繁に休みを取り、ペットボトルの水をがぶ飲みです。
それでも何とか間伐作業を続けました。


林内に光を届ける為、南向きの林縁での作業です。


これも悪条件だったかもしれません。
午前中に2Lの水を消費し、早めの昼食時には顎の力が入らず、食事が思うに任せませんでした。
昼食後何とか作業を続けようと思いましたが、ダウン。
作業は中止しました。
帰りの車では足が痙攣してアクセルやブレーキが思うようにならず危険でした。
熱中症は、この位なら大丈夫という過去の経験が仇になり、まだまだと思っている内に急に悪化するようです。
良い体験をしました。
この夏は、皆さん十分ご注意を。
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今月も甚平坂北で100年かかるかもしれない森造り (2023年6月17日)

2023年06月22日 | 間伐
真夏を思わせる快晴の空と熱を感じさせる日差しの朝になりました。
先月に引き続き甚平坂北の森で「100年かかるかもしれない森造り」の最初の工程となる間伐を行いました。
先月最初の間伐後の写真を6月17日に撮ってみました。
間伐に取りかかる前の写真(5月20日)と比べてどうでしょう。


写真のアングルが少し違う事も有って、間伐前後の違いはほとんどわかりませんね。
森は外から見るのと中から見るのとではその姿が全く違う印象です。
森を見るなら中に入って観察するしかないようです。

今回は前回より少し公園側斜面上部側で間伐しました。


林縁のヒノキは大体外へと過重が掛かっているので、梯子とプラロックを使って林内へ引き倒します。
ツルや灌木が密生していて、道具を持っての移動や作業の手間暇がかかります。


間伐を繰り返すと上空には青空が覗き肉眼では林内がいくらか明るくなりますが、写真ではほとんど変わりません。


作業中や公園の東屋で休憩中に旧中山道を通る車は絶えず、サイクリングやウオーキングの人々の姿も見かけました。
コロナが落ち着き人々の活動が盛んになるとともに、アウトドア志向の人々も増えたような気がします。
中山道の様に歴史ある街道の直ぐ近くにある人工林は、これから更に増えるであろう自然に親しみたいという人々の為にも、木材生産目的だけでなく景観改善の目的でも整備したいものです。
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森造り更に展開 (2023年5月20日)

2023年05月23日 | 間伐
暑い夏を予感させる雲一つない青空が阿寺山地方面に広がり、強い光が頭上から降り注いでいる朝になりました。
今回の活動は、100年かかるかもしれない森造りを展開するもう一つの森「甚平坂北」に移動して間伐です。

南西から北東に緩く下る森の畑と接する北東端部分から作業を始めます。
ここを間伐すれば午前中の日の光が森に効率良く入ります。


森の中は大小さまざまなスギ、ヒノキが密生していています。
とりあえず被圧されている植生木から切って行きます。
ほとんど全ての間伐木が掛かり木になり、その処理に体力を奪われます。


ただひたすら同じ作業を繰り返します。
風の入らない狭い空間でのきつい作業がしばらく続きます。


境界の畑に傾いている木を林内に倒すのには、ラダーを使って木に登りプラロックで牽引して無理やり反対側に引き倒します。その結果狭い場所に間伐木が重なるので、玉切りもしないと足の踏み場が無くなります。


境界までやって来ました。
これで林内が一気に明るくなりました。


「甚平坂南」と「甚平坂北」の二つの人工林の間伐が始まり、いよいよ100年かかるかもしれない森造りが本核的にスタートしました。
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100年かかるかもしれない森造り始めました (4月8日)

2023年04月24日 | 間伐
恵那市大井町、甚平坂付近のヒノキ人工林で「100年かかるかもしれない森造り」を始めました。
過密なヒノキ人工林を間伐し、針広混交林化します。
落葉広葉樹の導入は苗木を植えて行きます。
苗木は近くで拾った広葉樹の種を発芽させ苗に育てます。
しかし、人工林を針広混交林化するのはかなり難しい作業です。
先ず林床の明るさを十分確保できるのか、どのくらいの確率で種は上手く発芽し育つのか、植えた苗木の動物による食害をどれくらい防げるのかといった問題が立ち塞がっています。
問題をクリアしても、苗木が大きくなるのに何十年と言う歳月が必要です。
これらを考慮しての森造りですから「100年はかかるかもしれない森造り」になるのです。
しかし、理想の森を手に入れるには最初の1歩を踏み出すしかありません。
そこで先ず間伐から始めます。





フェリングレバーで傾けます。


しかし、ほとんどの間伐材は掛かり木となり、体力を奪われます。
当分はひたすらこの作業を繰り返します。
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春 (2023年3月16日)

2023年03月18日 | 遊び
森の入り口では日当たりのよい場所のクロモジガ花を咲かせました。
椿と共に今年最初に目撃した花です。
これから一気に新緑と花の季節の到来を感じさせる黄色です。



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間伐 (2023/02/11)

2023年02月19日 | 間伐
きっと3年ぶりくらいになるでしょう、森の入り口で間伐をしました。
残っているスギは樹高30m胸高直径50㎝位になってもう間伐は必要ないだろうと思っていたのですが、ある日突然狭苦しく感じたのです。
気付かぬうちにスギはまだ背を伸ばして樹冠が広がり、空を塞いでいたのでしょう。
森は絶え間なく変化し続けている事を改めて認識させられました。


森では中低層木や構造物もあるので、それらを出来るだけ傷つけない様伐倒方向を見定めます。


伐倒開始、途中で何度も伐倒方向を確認し微調整します。


木々の間を抜け狙った場所に正確に伐倒出来ました。


これは3本目に倒したスギです。
倒れた衝撃で杉皮が破裂し剥げました。
初めての経験です。

倒した4本の材は別日に玉切り集材し、市場に運ぶ予定です。
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