NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

森林ウオッチ (8月9日)

2015年08月13日 | 学習
先週に引き続き、今週も森へ15人の子供たちがやって来ました。
今回は三郷町まちづくり委員会が主催する森林環境教育、食育等の学習と遊びを兼ねたイベントです。

朝、子供たちが近くの駐車場から歩いて森にやって来ました。
元気そうな笑顔の子供たちばかりです。


初めて森にやって来た子供たちは、これから何をするのかとあちこちをキョロキョロ。
今回は学びがメインテーマのイベントですから、先ずは地球環境や森林の機能を分かり易く話始めました。
しかし、子供たちはポカンとしたまま。言葉は子供たちの心に届いていないようです。
そこで、話は直ぐに切り上げ間伐現場に向かうことにしました。
向かいの急斜面を上り、更に尾根をたどり、不平や悲鳴の大合唱の中やっと現場にたどり着きました。
現場では実際の間伐作業と同じ状況で作業を行いました。
違いは、チェンソーではなく手鋸を使ったことです。
写真の太さのヒノキを普通なら手鋸で切ることはありません。


子供たちの手に負えなくなった時のためにチェンソーやフェリングレバー、プラロックは用意しました。
ところが、1班が5人と少人数だった事もあったのか、子供たちは最後まで集中してあきらめずに木を伐りました。
直ぐに飽きて根を上げるだろうとの予想は、あっさりと外れてしまいました。
倒した木の枝も切り取りました。
この枝は後で工作に使います。


お昼近くに小屋に戻り、食育の時間。
身振り手振りのお話が、子供たちの興味を引いたようです。


そして焚火を使って竹ご飯を炊きました。
竹筒にお米と水を入れて蓋をし、火にかけます。




カレールーは事前に調理して持ち込みました。
お腹を空かせて森で食べる食事は、特別美味しい。


お腹が一杯になったら自由時間です。
やはりブランコやミズナラの枝から吊り下げたロープが人気でした。


最後は間伐材から切り取ってきた枝で笛を作りました。
少し難しい工作ですが、コツを掴んで音が出ると子供たちは大喜びです。
この工作には大人も夢中になりました。

今回も子供たちは森での時間を楽しんでくれたようです。
我々は、子供たちについて沢山学び気付かされました。
子供は小さな大人ではない。
子供ならこう思うこう感じるだろうと勝手に決めつけてはいけない。
子供は想像以上のエネルギーと柔軟性に溢れている。
生意気な口を利く子供も実は素直でかわいい。
今年の夏の子供用イベントは、これで終了しました。
これからゆっくり来年に向けて再び森の整備に取り掛かるとしましょう。
先ずは、森の奥にも幾つか大人気のブランコを作る事にしましょうか。
そして、いよいよツリーハウスに挑戦です。

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