NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

夏休み子供自然探検隊 (8月2日)

2015年08月05日 | 学習
名古屋青年会議所が募集した自然探検隊の子供たち20名が森にやって来ました。
全員小学校1年生から3年生までの低学年の子供達です。
皆、好奇心に目を輝かせ、はじけそうな元気に溢れていました。
今日は森と川で思い切り遊ぶ予定です。
小屋の前で荷物を下すと、早速川遊び班と工作班に分かれて活動開始です。

川では朝スタッフが作ったプールでマスのつかみ取りです。




子供の元気に負けて、魚たちは次々に捕まえられてしまいました。
捕まえた魚をタライに放して、何度も手に取って遊ぶ子供達です。
まもなく後ろに見える焚火で焼かれます。


一方工作班は大変な事態になっていました。


鋸でヒノキの枝を切り取り、ナイフで削ってストラップ作りでしたが、開始早々怪我人が続出したのです。
鋸を力任せに引いた拍子に指先を切ってしまうのです。
ほんののかすり傷の子や血が噴き出す子、泣きべそをかく子や平気な子、次々に仮救護所に連れてこられました。
しかし、止血してバンドエイド巻くと子供隊は直ぐにまた工作に戻って行きました。
なかなか血が止まらない子供もぐっとこらえて泣くのを我慢していました。
もちろん目に焚火の灰が入ったと言ってずっとめそめそしていた子供もいましたが、そんな子もいつの間にか子供たちの輪に戻っていました。
子供達の回復力や我慢強さに改めて驚かされました。

魚つかみも工作も終えた子供たちは、小屋の周りで元気に遊び始めました。
その中でもフジ弦で編んだブランコが一番の人気でした。


午後からは、捕まえたマスの焚火焼きとおにぎりの昼食を済ませて宝探しに出かけました。
宝は木の枝に吊るした鹿の角や瓶に入れた水晶などです。




これが宝の在りかを示した地図です。


多分なかなか見つからないだろうと見つからなくても時間が来たら帰ってくるように伝えましたが、予想に反して子供たちはあっという間に宝を探し出し、簡単過ぎると不満気でした。
ここでも子供達の力を見誤りました。
宝探しの途中では前日やっと完成した櫓に上り、森の展望を楽しみました。


最後は間伐のデモです。
子供達は初めて味わった杉の木の倒れる迫力に圧倒されたようです。
年輪を数えて森が生きて来た長い時間を感じてもらいました。


この日も多治見で最高気温39.3℃を記録しました。
たっぷり遊んだ子供達は、我々のメンバーが差し入れてくれたスイカで水分補給です。
これで暑さを乗り切る事が出来ました。


息つく間もなく1日が終わりました。
予想外の展開が色々ありましたが、どうやら子供達は森での時間を楽しんでくれたようです。
我々には予想以上の子供達の好奇心、素直さ、エネルギーが新鮮な驚きでした。
森の豊かさが子供たちにも我々にも喜びを与えてくれました。
これからも子供たちが目を輝かせて遊べる森造りを続けて行こうと思います。


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