中野生産森林組合の理事会、忘年会、講演会(勉強会)が、土曜日の夜に開かれました。
そして、短い理事会の後、直ぐに私の出番が回ってきました。
ほぼ60代以上の組合理事を相手に「森林の現状とこれから」という学生さんを相手にする時のようなテーマで話をするのです。
この夜の参加者は30人程、今まである程度は自主的に森林に関わろうとしている人達だけを相手にして来ましたが、今夜の相手は違います。
緊張しました。
この日のために私が用意した資料は以下の通りです。
<配布資料>
森林の現状とこれから
(1)森林の歴史
137億年前 宇宙誕生
46億年前 地球誕生
38億年前 生命誕生
3.5億年前 シダ植物の森誕生
2億年前 裸子植物 スギ、ヒノキ誕生
6500万年前 恐竜絶滅
350万年前 猿人誕生
160万年前 火を使った痕跡
(2)人工林の歴史
1950年から1970年頃 住宅建設ラッシュ
1960年から1996年 拡大造林 累計625万ha
現在の人工林 1000万ha
3779万ha国土の66% 2512万haが森林、その内1000万ha(39%)が人工林
恵那市では
市域 50412ha 森林 38920ha(市域の77%)
民有林 33918ha ヒノキを主とした人工林 20689ha(市域の41%)
(3)森林との係りの減少
一次産業の衰退(農業、漁業、林業)
過疎化、高齢化
森林文化(林産物、燃料使い)の衰え
(4)森林(人工林)の現状(一般論)
ほとんどの人工林が間伐遅れ或いは管理放棄
過密による光環境悪化により材の成長の遅れ、下層、中層植生の衰退、土壌の流出
保水力の低下による洪水最大流量緩和機能の低下
土壌流出による川、海の汚染(河床への泥の堆積により魚類産卵場所の減少、栄養バランスかく乱による近海漁場の疲弊)
生物多様性の低下による動植物生息環境の減少、悪化
土砂災害の危険性増加
(5)森林の機能
① 生物多様性保全機能(遺伝子、生物種、生態系)
② 地球環境保全機能(温暖化防止、気候システムの安定化)
③ 土砂災害防止機能/土壌保全機能
④ 水源涵養機能(洪水緩和、保水、水質浄化)
⑤ 快適環境形成機能(気候緩和、大気浄化、騒音防止)
⑥ 保健、レクレーション機能(療養、保養、レクレーション)
⑦ 文化機能(景観、宗教、学習、芸術)
⑧ 物質生産機能(木材、食料、肥料、飼料、薬品)
(6)中野生産森林組合の現状
森林組合法
第一条 この法律は、森林所有者の協同組織の発達を促進することにより、森林所有者の経済的社会的地位の向上並びに森林の保続培養及び森林生産力の増進を図り、もつて国民経済の発展に資することを目的とする。
(7)今後の目指す方向
組合員の財産価値の拡大、保全
森林機能の増大
間伐の実施
森林管理を通して地域社会に貢献
(8)間伐の技術
相対幹距離 20以上
林分形状比
地位指数
枯れ上がり度
(9)人工林のあるべき形態
混交林、複層林
近自然型造林
大体はこの資料の順番で話を進めましたが、持ち時間の40分を使い切っても終わらなかったので、(7)と(8)は省きました。
さて、反応はどうだったかと言うと・・・・・
1/3は無関心、1/3はまあまあ好意的、そして1/3は反発でした。
反発は、今までのやり方を否定するものだ、理事の顔をつぶすのか、理想論だ、等です。
出来るだけ穏やかに話を進めたつもりでしたが、どうしても今行なっている下刈りや技術レベルや勉強不足に批判が及びますので、組織を運営している側は我慢が出来なかったのでしょう。
さてこれで戦いの火蓋が切って落とされました。
今後の展開に乞うご期待。
(案外何事も無かったように現状維持だったりして。)
それにしても疲れた。
そして、短い理事会の後、直ぐに私の出番が回ってきました。
ほぼ60代以上の組合理事を相手に「森林の現状とこれから」という学生さんを相手にする時のようなテーマで話をするのです。
この夜の参加者は30人程、今まである程度は自主的に森林に関わろうとしている人達だけを相手にして来ましたが、今夜の相手は違います。
緊張しました。
この日のために私が用意した資料は以下の通りです。
<配布資料>
森林の現状とこれから
(1)森林の歴史
137億年前 宇宙誕生
46億年前 地球誕生
38億年前 生命誕生
3.5億年前 シダ植物の森誕生
2億年前 裸子植物 スギ、ヒノキ誕生
6500万年前 恐竜絶滅
350万年前 猿人誕生
160万年前 火を使った痕跡
(2)人工林の歴史
1950年から1970年頃 住宅建設ラッシュ
1960年から1996年 拡大造林 累計625万ha
現在の人工林 1000万ha
3779万ha国土の66% 2512万haが森林、その内1000万ha(39%)が人工林
恵那市では
市域 50412ha 森林 38920ha(市域の77%)
民有林 33918ha ヒノキを主とした人工林 20689ha(市域の41%)
(3)森林との係りの減少
一次産業の衰退(農業、漁業、林業)
過疎化、高齢化
森林文化(林産物、燃料使い)の衰え
(4)森林(人工林)の現状(一般論)
ほとんどの人工林が間伐遅れ或いは管理放棄
過密による光環境悪化により材の成長の遅れ、下層、中層植生の衰退、土壌の流出
保水力の低下による洪水最大流量緩和機能の低下
土壌流出による川、海の汚染(河床への泥の堆積により魚類産卵場所の減少、栄養バランスかく乱による近海漁場の疲弊)
生物多様性の低下による動植物生息環境の減少、悪化
土砂災害の危険性増加
(5)森林の機能
① 生物多様性保全機能(遺伝子、生物種、生態系)
② 地球環境保全機能(温暖化防止、気候システムの安定化)
③ 土砂災害防止機能/土壌保全機能
④ 水源涵養機能(洪水緩和、保水、水質浄化)
⑤ 快適環境形成機能(気候緩和、大気浄化、騒音防止)
⑥ 保健、レクレーション機能(療養、保養、レクレーション)
⑦ 文化機能(景観、宗教、学習、芸術)
⑧ 物質生産機能(木材、食料、肥料、飼料、薬品)
(6)中野生産森林組合の現状
森林組合法
第一条 この法律は、森林所有者の協同組織の発達を促進することにより、森林所有者の経済的社会的地位の向上並びに森林の保続培養及び森林生産力の増進を図り、もつて国民経済の発展に資することを目的とする。
(7)今後の目指す方向
組合員の財産価値の拡大、保全
森林機能の増大
間伐の実施
森林管理を通して地域社会に貢献
(8)間伐の技術
相対幹距離 20以上
林分形状比
地位指数
枯れ上がり度
(9)人工林のあるべき形態
混交林、複層林
近自然型造林
大体はこの資料の順番で話を進めましたが、持ち時間の40分を使い切っても終わらなかったので、(7)と(8)は省きました。
さて、反応はどうだったかと言うと・・・・・
1/3は無関心、1/3はまあまあ好意的、そして1/3は反発でした。
反発は、今までのやり方を否定するものだ、理事の顔をつぶすのか、理想論だ、等です。
出来るだけ穏やかに話を進めたつもりでしたが、どうしても今行なっている下刈りや技術レベルや勉強不足に批判が及びますので、組織を運営している側は我慢が出来なかったのでしょう。
さてこれで戦いの火蓋が切って落とされました。
今後の展開に乞うご期待。
(案外何事も無かったように現状維持だったりして。)
それにしても疲れた。
1/3の無関心層、1/3の反対層の存在は、どの問題に対してもある現実の姿なんではないでしょうか。
ここをどうやって乗り越えていくかが課題ですね。
資料はWeb上で共有にしておきます。