NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

林道脇間伐 (4月21日)

2018年04月23日 | 間伐
前回森の入り口上流の林道と川の間を間伐しました。
今回はその山側を間伐します。


林道に覆いかぶさっていた枝葉が無くなり、林道の周りが明るく広い空間になりました。


森の木を伐り手を加えて行く作業は、快適な空間を作って行く感覚です。
相手が森ですから、作ると言っても最終的な形では無く、人と森を頼る生き物に都合の良い変化を促すといった感覚です。
木を伐ると森に光が入ります。
その光で先ず林床の植物や残った樹木の成長が勢い付き、森の植生が変化します。
植生の変化は細菌、昆虫、爬虫類、鳥類など森で生活している多くの生き物に連鎖的に影響します。
そして森そのものも変化して行きます。
しかし変化はとても長い時間を要するので、簡単に目に見えて来ません。
同じ場所を何年も継続して注意深く観察してやっと小さな変化に気付くくらいです。
森と付き合うには、何事も森の時間スケールに合わせた思考方法を身に付けなくてはなりません。
森で木を切るという作業では、遠い未来や地質学的時間や命の始まりや終わりを考えるともなく考えています。

しかし切るのは大抵人の作った人工林のスギやヒノキですから、やはり目の前の経済性には気を使います。
将来的に材として利用出来そうなものは、景観的に切りたくても残しておきます。

道路側のヒノキを1本倒しました。
曲がっていない部分からは良い材が取れそうです。
何とか市場に出したいものです。


切り倒した材が林内に溜まって行きます。
もったいないのと足元を片付けるために材を運びたいのですが、なかなか出来ずこれが悩みの種です。

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