NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

スポットライト (6月5日)

2011年06月07日 | 間伐
暗い人工林の中の急坂をゆっくり一歩一歩息を切らせて登って行くと、頂上付近で明るい場所に出ました。

暗い場所に慣れた目にその場所は特別に明るく、まるで暗い劇場のスポットライトを浴びたステージの様でした。
息が整う間佇んでいると、遠くで小鳥のさえずりが聞こえる他音も無く、主役の登場を待つ静かな緊張感さえ感じられます。

間伐率は50%近いのではないでしょうか。
これだけ大胆に間伐すると劇的に環境が変化し、眠っていた地中の細菌、微生物が息を吹き返し、昆虫、爬虫類、鳥類等の森の主役が登場するのも間近でしょう。
切り捨て間伐ではなく、利用間伐で材を運び出しているのも見た目の印象を変えています。
環境を大きく破壊しない林内作業車が通れるだけの自然の形状に合わせた作業道も、遠くない時期に自然に戻ることでしょう。
不必要な部分は環境に大きな負荷を与えず、必要な部分は思い切って手を加え、人に必要な物も手に入れる。
こうした林業が当たり前になればと思います。
追伸
山への上り口でカモシカに出会いました。
鍋山でよく会ういつものカモシカのようです。
どうやら友達になりたいみたいです。

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