NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

あけましておめでとうございます。そして今年1年の抱負(1月10日)

2010年01月12日 | 間伐
遅くなりましたが、みなさんあけましておめでとうございます。
1月10日に「美濃の森造隊」としての今年最初の活動を三郷で行ないました。
年末から年始に掛けて恵那も雪に見舞われ、標高の高い所では林道や林床に雪が残っている事も予想されたので、10日の現場は拓志館近くの里山を選びました。
ところが前日の雲ひとつ無い穏やかな晴天とはうって変わり、10日の朝はまたもや雪に見舞われました。
しかし雪は昼頃までと予報されていたので、予定通り作業をする事にしました。


こんな日の現場で最初にする事は、焚火ですね。

以前に切り倒した杉の枝払いで出た枝が沢山あったので、それを積み上げ火をつけました。
しかし生木は盛大に煙を上げるだけでなかなか炎を上げてくれません。

やっと炎を上げ始めました。
焚火の場所はアスファルトが切れたほんの道路沿いです。
街中では当然ですし、田舎でも普通はこんな所で焚火ははばかられるのですが、山主さんの了解も得て思い切って火を焚きました。
焚火でもなければ、こんな寒い日の外での作業は意気が上がりません。
勢い良く燃え上がる炎の火力は強く、寒さに凍えていた身体が今度はあっという間に火傷しそうになる程です。

今回はいよいよ道路側に面した大きなスギを切り倒す事にしました。
日を沢山浴びて道路側にしっかりと枝をつけています。
荷重が道路側にかかっているのを間違いなく、反対側に倒すためにロープで牽引し、楔も使って慎重に切り倒ス事にしました。

写真左手が直ぐに道路に面しています。
スギはヒノキより破断しやすいので、ツルは多めに今回は5センチ程を残しました。


無事伐倒し、切れ味を常に保つために切り株を使って目立てをしています。
倒した材は玉切り、枝払いをし、枝払いした枝はせっせと焚火に運びました。
以前倒した材の片付けも行い、現場が随分すっきり片付きました。
慎重に作業したのと、焚火の世話と片付けで忙しく、午前中は道路沿いのスギを3本切り倒しただけで終わりました。

午後からは少し林に入り、日を遮っている大きなヒノキを伐倒しました。

このヒノキはどうしても山側に倒さなくてはならず、面倒な掛木になりましたので、楔を使って伐倒木を谷川に滑り落としました。
滑り落ちる際には瞬間的に伐倒木が動くので、下敷きにならない様に動き出す方向と距離を慎重に見極める必要があります。

14時を過ぎると足が少々悲鳴を上げ始めました。
現場はたいした斜面ではありませんが、短い距離でも結構上ったり下りたりしていますので運動量は多いと思います。
そんな訳で本日の作業は終了する事にしました。
焚火も大量の枝がすっかり小さな白い灰の一山に変わっています。

今年もこうして込み合った人工林に太陽の光と新鮮な風を届けて行きたいと思います。
しかし最近は切り倒した間伐材の処理が気にかかります。
山主さんは間伐材といえども自分で育てた木には愛着があります。
山主さんと何度も一緒に作業していると我々も何とか間伐材を搬出して利用出来ればという想いが強くなってきました。
やはり山の手入れは、間伐、搬出、利用というサイクルで気持ち良く完成するように思います。
このサイクルで一番困難な搬出作業を、林内作業車と簡易索道の組み合わせで行い、今年はこのサイクルを何とか完結するような一レベル上がった山の手入れを進めて行きたいと思います。

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