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ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

学会に参加している間に桜も満開です

2013-04-07 10:46:18 | 対話型鑑賞
学会に参加している間に桜も満開です


3月28日29日と島根大学教育学部で美術科教育学会が開催されましたので、参加してきました。

今から15年くらい前に島根大学大学院に内留していた時以来の学会参加でした。みるみるの仲間にも声をかけ、年度末の慌ただしい時期でしたが私を含めて5名の会員が参加しました。学会初参加の会員が多く、学会そのものにも興味津々でした。また、島根で開催されるので最寄りの知人にも声をかけました。昨年度まで大学院に在籍していた小学校教員や、美術の免許を持ちながら支援教育に現在は携わっている先生の顔も見られ、地元開催の利はあったのではないかと思います。

事務局の川路先生は準備から当日の運営、懇親会の段取りなど目に見えないところでのご苦労は大変なものではなかったかと推察します。お疲れが出てないといいのですが、と、思っています。

さてさて、学会ですが、久々に「研究とは何か?」について、改めて考えさせられる機会となりました。
初日のシンポジウムでも「研究者と実践者」という立場についての話題が出ていましたが、現場で生徒に向かっている立場の者はより「実践者」であると感じます。でも、それを「研究者」の視点で検証する必要があるのではないかと強く感じています。学会に参加すると、その研究者の視点をもらうことができるので、そういう意味では有意義です。私たちが普段の授業の中で思いつきで修正を加えていることにも意味があるのではないかと光を当て、検証するのが研究者の視点だと思いました。日々の授業の中で変化を加えながら実践している教育現場の人間(教師)も、すべての授業では無理でも、どこかのクラスで実践の検証を行い、より有効な方策を導き出すことは大切なのではないかと感じました。

私たちは「対話型鑑賞」の教育現場での普及を目ざして集まりましたから、「対話型鑑賞」の有用性を実証しなければならないと感じました。

特に、私は、幼稚園で鑑賞の実践をなさっている方の発表を聞き、私の昨年度の実践も検証に値すると感じたので、今年度の実践ではデータを残して検証したいと思いました。

また、私たち現場の教員は即効性のある実践を知りたがる傾向にあります。大学の先生方はどちらかと言うと研究に重きを置かれる立場なので発表が即、明日からの授業に役立つといったものは少ないのですが、横浜国立大学の大泉先生の実践にはとても興味が持てました。大学生の実践場面を見学したいと思いました。

2日間、スケジュールびっしりで30分刻みでの口頭発表を聞くうちに2日間は矢のように過ぎましたが、しばし現場を離れて新鮮な風に当たることができ、参加した会員には有意義な体験になったと思います。この経験を2013年度の活動に反映させることができるよう、また気持ちを新たに取り組んでいきたいと思います。

また、京都造形芸術大学から学会発表を行った、北野・平野・三宅の三氏の皆様にはご苦労様でした。最終日の夜に玉造温泉でMTGできたこともとても有意義な時間でした。

秋に向けて実践集の発行、あと一息、頑張りたいと思います。

追伸

ブログにコメントをくださった、めぐみさん。ありがとうございます。
ブログの内容にコメントをくださると、なお、うれしいです。
引き続きのご愛読、よろしくお願いします。




コメント (1)
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