ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

みないで作るピーマン

2013-04-17 23:23:12 | 対話型鑑賞
みないで作るピーマン


今日は「みないで作るピーマン」という題材で2年生が彫刻に取り組んだ。私は、彫塑が彫刻というくくりになったのがあまり好きではないのです。彫刻は「彫る」「刻む」行為で「くっつける」という行為を示す言葉が入っていないからです。でも、まあ、塑像で作られた作品も「彫刻作品」と括られるので、致し方はないのではありますが・・・。

そして、今日は、粘土をこねながら、アイマスクで目隠しをした状態で「触覚」を頼りにピーマンを作ったわけです。

モデルになる本物のピーマンをまず、授業前クロッキーで描きました。そして、作る前に5分間ほど、みながら手で触りました。手触りを、視覚と共に記憶させることができれば、手探りで作る際の多少の助けにはなるかな?と考えたためです。

さて、いよいよアイマスクを装着して開始しました。しばらくすると、教室はシンと静まりかえり、机の上に敷いた新聞紙が手を動かすことでこすれるカサカサというわずかな物音しかしなくなります。みんな真剣にモデルのピーマンを触っては、粘土の形を確かめ、物音ひとつたてずに黙々と作ります。

最後に時間が来て、アイマスクを取った瞬間に歓声が上がります。
「マジで?」「何、この形!?」でも、結構うれしそうだったりします。乾燥させてから、作品鑑賞会を行うことにしています。

できあがったピーマンは画像で確認してください。

 さて、明日は2クラス目です。今日の取り組みが口コミで広がっているかもしれません。明日はどんな反応が見られるのか、また、楽しみです。
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