神門幼稚園で今年度最後の「みるみるの会」を行いました。
4日に幼稚園で今年度最後の実践を行いました。
昨年度に引き続いて校区内の神門幼稚園で対話型鑑賞「みるみるの会」を行ってきましたが、6回目の最終実践を行いました。本当は先週にもう1回実施予定でしたが、私が体調を崩したために実現せず、中止となり、計6回となりました。
最終回の作品はホーマーの「カントリー・スクール」です。日本文教出版の前回の1年生美術の教科書の目次のページに掲載されている作品です。3月に卒園し、4月には小学校に入学する年長さんにみせるのにはいい作品かな?と考えて選びました。
前回、平櫛田中の「幼児狗張子」をみましたが、園児には少し難しかったようで、会話が弾みませんでした。彫刻は要素が少ないので話せることが限られていることや、赤ちゃんだから親近感があるだろうと思い選びましたが、園児にとって、自分が赤ちゃんだったときの記憶はないこと、兄弟姉妹に赤ちゃんがいても赤ちゃんをそんなにじっくりみてはいないのではないかということが推察され、玉砕でした(トホホ)。この活動を通して園児たちが絵画に関心を持ち始めたと担任の先生から伺ったので、次は彫刻作品にも関心を持って欲しいと欲を出したのですが、あに図らんや、柳の下にドジョウは二匹はいませんでした。しかし、園に子どもの石像があるのですが、そういうものが彫刻作品で立体であることを覚えている園児はいてくれたようなので、会話はし難かったにせよ彫刻作品をみせたことには意義はあったようです。
話が前回の実践報告になってしまいました。今回に戻します。
今回の作品は要素が多いので、最初からたくさんの園児の手が挙がりました。その姿に成長を感じたと担任の先生は思っておられたようです。最後なので全員に発言してもらおうと思い、「1回あたった人は、みんなが話せるまで、我慢して手を挙げないようにしてくれるかな?」とお願いすると我慢して、みんなが当たるのを待てるようになるまでに成長したことも感慨深いものでした。子どもの成長は本当にすごいなあと感じます。そうしてほぼ全員がお話をしてくれました。ただ早くに発言してしまって、ずっとお話しできなかったのを「つまらなかった」と感じていた子もいたようです。でも、ちゃんと椅子に座って友だちの話を聞けていたのが成長だと感じたと担任の先生も終わった後のミーティングで話してくださいました。こうして成長し、小学校に入学するところにまで子どもは成長するという現実を垣間見たように思います。
そして、園児はここが学校であること、いろんな年齢の子どもがいることなどを見つけて話してくれました。しかも、日本の学校ではないこと。ちょっと昔じゃないのかな?などということも話してくれました。昨年の同時期の年長さんより話す内容が豊富でしたし、たくさんの要素を見つけることもでき、それが的確だったように思います。年間を通じて行った成果ではないかと担任の先生は推察していました。また、この会を行うようになって、園児たちが友だちの作品(お絵かきや工作)をよくみるようになり、友だちの工夫しているところに気付いた発言や、ほめる言葉が増えたように感じるとも話してくださいました。うれしいことです。私たちの狙うところ以上のものが効果として園児にもたらされていると確認できました。また、担任の先生にも園児の成長についてレポートをお願いしているので、届き次第掲載したいと思います。
まだまだ語りたいこともありますが、対話型鑑賞は幼稚園児にも有用であることを実感できた1年でした。
4日に幼稚園で今年度最後の実践を行いました。
昨年度に引き続いて校区内の神門幼稚園で対話型鑑賞「みるみるの会」を行ってきましたが、6回目の最終実践を行いました。本当は先週にもう1回実施予定でしたが、私が体調を崩したために実現せず、中止となり、計6回となりました。
最終回の作品はホーマーの「カントリー・スクール」です。日本文教出版の前回の1年生美術の教科書の目次のページに掲載されている作品です。3月に卒園し、4月には小学校に入学する年長さんにみせるのにはいい作品かな?と考えて選びました。
前回、平櫛田中の「幼児狗張子」をみましたが、園児には少し難しかったようで、会話が弾みませんでした。彫刻は要素が少ないので話せることが限られていることや、赤ちゃんだから親近感があるだろうと思い選びましたが、園児にとって、自分が赤ちゃんだったときの記憶はないこと、兄弟姉妹に赤ちゃんがいても赤ちゃんをそんなにじっくりみてはいないのではないかということが推察され、玉砕でした(トホホ)。この活動を通して園児たちが絵画に関心を持ち始めたと担任の先生から伺ったので、次は彫刻作品にも関心を持って欲しいと欲を出したのですが、あに図らんや、柳の下にドジョウは二匹はいませんでした。しかし、園に子どもの石像があるのですが、そういうものが彫刻作品で立体であることを覚えている園児はいてくれたようなので、会話はし難かったにせよ彫刻作品をみせたことには意義はあったようです。
話が前回の実践報告になってしまいました。今回に戻します。
今回の作品は要素が多いので、最初からたくさんの園児の手が挙がりました。その姿に成長を感じたと担任の先生は思っておられたようです。最後なので全員に発言してもらおうと思い、「1回あたった人は、みんなが話せるまで、我慢して手を挙げないようにしてくれるかな?」とお願いすると我慢して、みんなが当たるのを待てるようになるまでに成長したことも感慨深いものでした。子どもの成長は本当にすごいなあと感じます。そうしてほぼ全員がお話をしてくれました。ただ早くに発言してしまって、ずっとお話しできなかったのを「つまらなかった」と感じていた子もいたようです。でも、ちゃんと椅子に座って友だちの話を聞けていたのが成長だと感じたと担任の先生も終わった後のミーティングで話してくださいました。こうして成長し、小学校に入学するところにまで子どもは成長するという現実を垣間見たように思います。
そして、園児はここが学校であること、いろんな年齢の子どもがいることなどを見つけて話してくれました。しかも、日本の学校ではないこと。ちょっと昔じゃないのかな?などということも話してくれました。昨年の同時期の年長さんより話す内容が豊富でしたし、たくさんの要素を見つけることもでき、それが的確だったように思います。年間を通じて行った成果ではないかと担任の先生は推察していました。また、この会を行うようになって、園児たちが友だちの作品(お絵かきや工作)をよくみるようになり、友だちの工夫しているところに気付いた発言や、ほめる言葉が増えたように感じるとも話してくださいました。うれしいことです。私たちの狙うところ以上のものが効果として園児にもたらされていると確認できました。また、担任の先生にも園児の成長についてレポートをお願いしているので、届き次第掲載したいと思います。
まだまだ語りたいこともありますが、対話型鑑賞は幼稚園児にも有用であることを実感できた1年でした。