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●二日目(会場を島根県立大学短期大学部松江キャンパス 体育館研修室に移して開催)
講師:北野先生
対話型鑑賞は…決まりきった「型」として考えるのでなく、実際の状況や、授業のねらい、対象の子どもたちに応じて、柔軟にアレンジすることが大事!
〇日用美術館
①二人一組になり、お互いの筆箱や鞄の中身を見せ合う
②それぞれのモノについて、お互いに質問しあい、相手のキャラクター(性格・特徴・個性)を想像する。
コツ ・じっくり観察する。
・5W1Hを基本に、相手のキャラクターが浮かびあがるような質問する
③インタビューからの想像をもとに、相手のキャラクターを表すニックネームを考える。そして、そのキャラ
クターを象徴するモノを一つ選ぶ。
例)ビビアーノ・フェルナンデス のニックネームは…
密林の 関節 カーニバル
↑ ↑ ↑
ブラジル出身 関節技が得意 次々と関節技を繰り出す、陽気な性格
・〇〇さんのニックネームは・・・
・〇〇さんを表す日用品は・・・
・なぜかというと・・・・
を考える。
④相手のキャラクターを表す、ニックネームとモノを皆に紹介する。
なぜか?という理由も一緒に説明する。
・シンプルイズザベスト~センスの光る無印良品~
・慈ウルトラの母
・ミリオンダッシュメッセンジャー
・洋上のひらめき繊細野郎
・ナイススパイスコネクト名人
・エブリデイエブリホェアお母さん
などのニックネームをみなさんが考え、発表しました。
〈感想〉
最初はとてもむずかしいなと思ったのですが、他人のもちものを普段よく見たり質問したりすることはない
ので、とてもおもしろかったです。持ち物で、普段どういうことを考えていて、どういうことを心掛けてい
るかや、性格なども垣間見えて、なるほどな~と思いました。
まとめ例①
「キャラクターデザイン」
キャラクターをデザインするためには、色や形のデザインと、キャラの性格や特徴がしっかりつながる必要
がある!→友達の持ち物からその友達のキャラクターを考えて、持ち物を元にしたキャラクターをデザインする。
まとめ例②
「筆箱展覧会」
友達が作家、日用品が作品、そして、あなたは美術館の学芸員として、作家の作品を展示(紹介)する。
まとめ例③
「自己理解と他者理解」
「自分が思っている自分」と「他人が思っている自分」はちがうね。
〇振り返り
最後に輪になって、自由に感想や質問などを話し合いました。
・小学校3年生で運動会の絵を思い出して描いたときに、子供たちの絵がすごくさみしくなった。どういう手立てやアドバイスがあるだろうか。
・対話型鑑賞をしたときに、最後の記述でどのくらい書いたらAになるのか。
・対話型鑑賞のねらいはどのように設定するのか。
などの質問が出されました。みなさんどう思われますか。参加者の中から、自分はこうやっているという意見が出され、それを聴きながら、自分の実践と照らし合わせ、北野先生からアドバイスをもらい、それを聞いてまた考えて…。
大変充実した会になったと思います。
今回の参加者の方が「美術は好きだけど、敷居が高いと思っていた。しかし、みんなで意見が感想を出し合って、みんなで作っていく会だったのでとても楽しかった。」という感想を言ってくださいました。
誰か偉い人がいて、その人の話をみんなで聞くという会ではなく、みんなで作っていけるのがこの研修会のいいところだと思います。そして、この研修会で学んだことを、また2学期の授業に生かして、子どもに返していきましょう。
以上で夏季研修会2日間の報告を終わります。
来年は会場を隠岐に移して開催の予定です。北野講師を始め、京都大学博物館長の大野照文氏もお招きできればと考えています。夏休みの旅行も兼ねて、ジオパークにも指定された隠岐にみんなで集いましょう!!