ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

「フラグメンツ」対話型鑑賞会の参加者と作家の高嶋さんの感想をお届けします!(2018,12,15開催)

2018-12-24 22:58:37 | 対話型鑑賞
12月15日(土)14:00~
雲南市奥出雲葡萄園内ギャラリー
高嶋敏展写真展「フラグメンツ」
ナビゲーター 春日美由紀

 
 11月17日(土)旧村松邸での高嶋さんの作品展に続いて、写真展でも対話型鑑賞会を開催させていただきました。詳細なレポートは参加してくれた正田会員にお願いしてありますので、そちらに任せて、今回は参加者と作家の高嶋さんの感想を報告したいと思います。

 作家:高嶋敏展
 この会に参加すると作品の作者なのですが、自分で気がつかなかった事が数多くあり、驚きます。写真家がシャッターをどんな時に切るかといえば、良いと思った瞬間に反応してシャッターを無意識のうちに切るのです。何となく良いと思ったからというのが本音で、それ以上でもそれ以下でもありません。
 写真を選ぶ段階では、自分が写真で何を感じたかを考えます。対話型鑑賞の感想を聞いていると一緒に写真を選んでいるような錯覚を覚えます。自分と同じ感動を共感してくださる方もいれば、僕が全く心動かなかった陰影に意味を発見してくれる人もいます。人それぞれと言ってしまえばそれまでですが、場合によっては僕以上に僕の写真をちゃんと理解してくれる鑑賞者も現れるかもしれません。
 作者が一番作品について理解があると考えるのは思い上がりで、生み出された瞬間から作品は自立しているんだと改めてわかりました。

 参加者
 今回の鑑賞会に参加して思ったことは、まず「レベルが高い!!」ということです。題材の写真が接近して写されたものということで、正直、これを観て「どうコメントすればいい!?」と思いました。近すぎて観えてこないということでしょうか…。(なんだか人間関係みたいです。)観え方も人それぞれ、想像も人それぞれ。想像の世界の自由を感じる時間でした。



【みるみるの会からのお知らせ】




今年度も「みるみると見てみる?」が開催されます!(写真は昨年度の様子)
島根県立石見美術館(島根県益田市 グラントワ内)のコレクション展
「あなたはどう見る?-よく見て話そう美術について」(会期2019年1月23日~3月4日)の関連イベントです。

「みるみると見てみる?」コレクション展関連トークイベント
開催日時:2019年1月27日(日)
     2月3日(日)、17日(日)、24日(日)
     いずれも14:00から(40分程度を予定)
島根県立石見美術館 展示室Aにて

「あなたはどう見る?-よく見て話そう美術について」は、鑑賞者が自由に思いを巡らせたり、感想や意見を述べられるよう、
キャプションや解説を付けずに作品が展示されている展覧会です。
みるみるの会メンバーとともに、他の人の意見にも耳をかたむけながらじっくりと作品を味わってみませんか?
コメント
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