長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

453. 『東京での私の野鳥版画個展が終了しました』

2022-12-28 06:45:21 | 個展・グループ展
10/27から二か月間にわたり開催していた僕の野鳥版画個展『日本の野鳥 in 駿河台 2022』が昨日をもって盛会の中、無事終了いたしました。

年末の御多忙の時期、コロナ渦の中、感染者数が増加する東京でご来場、ご高覧いただいた多くの方々、版画作品をご購入していただいた方々、関連イベントのギャラリー・トークにライヴでZOOMでご参加いただいた方々、そして展覧会企画を進めてくださった三井住友海上火災保険「ECOM駿河台」のスタッフのみなさん、たいへん感謝しております。ありがとうございました。
僕にとってもコロナ渦生活に入ってから、始めての版画個展でしたが、とても実りや手応えの多い個展となりました。

長い期間個展を開催していると様々な出来事もありました。思いがけないアートの世界の大先輩からの、この野鳥版画シリーズへの叱咤激励のお言葉や自然環境問題に取り組む大企業からのアート・プロジェクトへの参加依頼、良いことばかりではなく偶然にもこの期間に大切な友人や長くお世話になった方の他界の知らせもありました…。
まだ漠然とではありますが、これらのことを踏まえ、自分自身にとって精神的な意味でも「脱コロナ」の第1歩として行きたいと思っています。

次回の野鳥版画個展は来秋の横浜となります。大きな会場となるため60点以上の展示を計画しております。また会期が近づきましたらご案内していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

  

452. 長島充 野鳥版画展『日本の野鳥 in 駿河台 2022』 

2022-12-26 08:51:06 | 個展・グループ展
ブロガーのみなさん、お久しぶりです。今年の5月から実に7か月ぶりの新規投稿となります。今年はリアクション率の高いfacebookやInstagramなどSNSの画像投稿を集中的に行ってきていて、ブログはほぼお休み状態となっていました。

今回はブログ久々復帰第1弾として現在開催中の新作版画個展のご紹介…というよりもご報告ということになります。

以下、明日まで展覧会を開催しています。

・展覧会名:長島充 野鳥版画展『日本の野鳥 in 駿河台 2022』- 雁類の木版画作品を中心に -

・会期:2022年 10月27日(木) ~ 12月27日(火) 開館時間:平日 12:00 ~ 18:00※土日祝は休館 

・会場:ECOM駿河台2階ギャラリー

・内容:2021年にネクスコ東北と雁の里親友の会の協力で製作した『雁類カレンダー2021』の原画となった雁類木版画作品を中心に、これまで雁と同じカモ科の鳥類を制作した版画作品約20点を展示。

・入場料:無料

・関連イベント:ギャラリートーク『版画家と野鳥保護活動家が語る雁ものがたり』2022年11月11日に同ギャラリーで開催されました。宮城県の雁類保護活動を続ける池内俊雄氏と長島による雁への想いを語り合ったトーークイベントでインタビュー形式により、リアル参加とZOOM参加のハイブリッド形式で開催しました。終了しています。

2か月間の展示というロングランの個展となりましたが、今日、明日で終了となります。コロナ渦、年末、平日のみの開催というリスクがあったにも関わらず、ここまで多くの方々にご来場いただきご好評いただいております。まだご来場いただいていない方々で、アート好き、版画好き、自然好き、野鳥好きの方々、この機会に是非ご来場ください。どうぞよろしくお願いいたします。




















447.『第6回 版と表現展』‐ 次世代による木口木版画の世界 - 開催中

2022-01-24 15:23:39 | 個展・グループ展
横浜の岩崎ミュージアム企画のグループ展『第6回 版と表現展』‐ 次世代による木口木版画の世界 - が、今月13日から始まった。オミクロン株が急速に蔓延する中、出品者の1人として初日に会場に行って来た。

この企画展も今回で6回目となる。僕は前々回からの参加なので今回が3回目ということになる。今回は40歳以下の若手の版画家をメイン出品者として、我々、年長組は「賛助出品」という形になっている。そして年長組は2点までの出品である。
現代版画の表現技法の1つとして専門の版画家の手により木口木版画が制作されるようになったのは1960年代~1970年代になる。その当時は専門とする版画家は10人もいなかったと思うが、かれこれ、50年~60年経った現在ではけっこう専門に制作する版画家も増えてきている。まぁ、その他の板目木版画や銅版画と比較すればそれでも少ないのだが…。
その少ない原因としては教える場所が少ない、版木や道具等が入手しずらいといったことがあるのだと思う。つまり今展は今後のこの版画技法を背負っていく若い世代にエールを送るという意味もあるようだ。

午後、会場に着くと平日ということもあり来場者は少なく、それでも出品者の若て版画家や版画関係者などに久々に会って話すこともできた。木口木版画は大抵が手のひらサイズの小さなものが多いが細密な絵柄でイメージも奥深いものが多く、18名の合計120点あまりの作品が並ぶとなかなか見応えがあり丁寧に観ていくと、あっという間に閉館時間近くとなってしまった。

残念だったのは、2年前の第5回展の時には出品作家による木口木版画の参加型ワークショップやアーティスト・トーク、オープニング・パーティー等が行われたのだが今回はコロナ禍により、その全てが中止となってしまったことである。まぁ、止むおえないことではあるのだが…。

展覧会は1/30(木)16:30入館締め切りまで。このコロナの状況下、あまり強くはお薦めできないが、神奈川方面の方、横浜市在住の方、アート・ファン、版画ファンの方々、お近くにお出での際は是非、一度お立ち寄り、ご高覧ください。

※会場はコロナ対策として換気、消毒等を行っていますが、ご来館の時には必ずマスク着用にてお願いいたします。


                     






446. 新年に参加するグループ展・その二『第6回 版と表現展 - 次世代による木口木版画の世界 - 』

2022-01-12 23:33:21 | 個展・グループ展
2022年・令和四年、新年に参加する企画グループ展 2つ目のご案内です。

・展覧会名:第6回 版と表現展 - 次世代による木口木版画の世界 -

・会場:岩崎ミュージアム・ギャラリー 
 神奈川県横浜市中区山手町 254 港の見える丘公園前 tel:045-623-2111 http://www.iwasaki.ac.jp/museum/

・最寄り駅:JR.根岸線 石川町駅 または みなとみらい線 元町・中華街駅

・会期:2022年1月13日(木)~ 1月30日(日)10:00~17:00(入館締切 16:30)※ 月曜休館

・入館料:一般 300円 / 小中学生 100円 チラシ持参の方は入館料が100円割引となります。

・内容:今回で6回目となるミュージアム企画展。18名の版画家による木口木版画作品、約70点を一堂に展示する。

・コロナ禍対策:会場は新型コロナウィルス感染症予防対策として入場人数制限、消毒、会場内の換気等を行っていますが
 来館の際は必ずマスク着用にていらしてください。

※ 今回、40歳以下の若手版画家が中心の企画展となっており、長島を含む年長作家は2点のみの出品となります。
 長島は今のところ初日午後のみの在館予定でいます。

神奈川方面、横浜方面在住の方々、アート・ファン、版画ファンの方々、どうぞこの機会にご高覧ください。


   





    


  

445.『鉛筆派展20記念展』ご来場いただきありがとうございました。

2022-01-11 22:37:03 | 個展・グループ展
1月6日から今日まで、東京国立のコート・ギャラリー国立で開催されていた『鉛筆派展20記念展』が無事終了いたしました。

開催途中より新型コロナ・ウィルスの感染拡大が進み9日に予定されていた出品作家2名によるトーク・ショーも急遽中止となってしまいましたが、その日も多くの方々がご来場していました。僕は結局、7日と9日の2日間、午後に在廊させていただきましたが、熱心なファンの方々が絶えることなくご来場していました。コロナ禍の真っ只中、本当にありがたいことでした。これも一重に主催者で鉛筆画塾の指導を熱心に続けて来られている画家、建石修志氏の魅力と人望のおかげかと感心いたしました。前回、今回と続けてゲスト・アーティストの1人としてご招待していただき感謝しております。

会場はとても素敵なポスト・モダン風な建築で、モノクローム1色の多くの鉛筆画が品よく映えて見えました(画像参照)。何よりこの状況下でグループ展のために鉛筆画作品を制作し参加させていただけたことが自分にとってもとても大切な時間でありました。そしてこの状況下に足を運んでいただきご高覧いただいた全ての来場者の方々に感謝いたします。次回、来年度もこのギャラリーで開催予定が決まっているとのことです。その時にはコロナ禍が収束し、皆さんと作品を前にして遠慮なくコミュニケーションできることを願ってやみません。

                



444. 新年に参加するグループ展・その一 『鉛筆派展20記念展』

2022-01-08 21:23:18 | 個展・グループ展
2022年・令和四年、新年の初めに開催、参加するグループ展のご紹介の第1弾となります。
以下、詳細内容です。

・展覧会名:『鉛筆派20記念展』

・会場:コート・ギャラリー国立  東京都国立市中1-8-32 JR国立駅から立川方面線路沿いに徒歩2分。
 tel:042-573-0023 http://www.coutgallery-k.com

・会場:2022年1月6日(木)~1月11日(火) AM 11:00~PM 18:00 最終日 16:00迄

・内容:画家、建石修志氏が長年指導する鉛筆画塾の門下生による、今展で20回目を迎えるモノクロームの鉛筆だけのグループ展。
 65名の作家による120点以上の鉛筆画作品が一堂に展示される。
 長島は昨年より数人の画家とゲスト出品させていただいております。

 「たかだか鉛筆、されど鉛筆」であります。鉛筆1本で65名がどんな表現をするのか!

・共通テーマ「植物譜」による作品を含む1人3点までの出品。

 西東京方面の方、アート・ファンの方、鉛筆画にご興味のある方、是非、この機会にお立ち寄り、ご高覧ください。

※会場は新型コロナ・ウィルス感染予防のため、換気や除菌等を施しております。ご来場いただく時には、マスク着用にて
 お立ち寄りください。
 また、イベント等が予定されていますが、コロナ禍の中、変更されることもあります。詳細はギャラリー・ホームページ
 にてご確認ください。


   

 

440. グループ展『精筆の画家 11』展 が始まっています。 

2021-10-18 14:50:53 | 個展・グループ展
今月、9日から東京銀座の青木画廊企画により開催されている『精筆の画家 11』展もちょうどターニング・ポイントを過ぎ、後半に入りました。僕もここまで初日と16日は午後から在廊しました。

このブログで以前にも投稿しましたが、僕自身はコロナ禍となってからは個展を延期または中止とさせていただいている。それはご来場いただく方々のことに配慮した結果なのだが、このことを「英断ですね」と言ってくれる方もいるし「何故、作品を発表しないのですか?」と心配して聞かれる方もいる。このコロナ禍の中でも企画展を開催している画廊も多いのだが、開催する、しないは作家の方の考え方にもよると思っている。

初日、画廊への行き、地下鉄の東銀座駅から地上に出て銀座通りをゆっくり歩いてみた。週末の歩行者天国である。「人が多い!!」まぁ、東京都の緊急事態宣言も解除となり、多くの人たちが自粛生活の鬱屈した気持ち解放されたのだろうか?人間ガマンにも限界があるということなのだろうか? 予想以上の人手にちょっと驚いてしまった。

13時前に画廊に到着するとすでに何人かの出品作家とお客さんが来ていて作品を前に歓談されていた。当然会場は換気や、消毒等感染症対策には十分に配慮している。今回は青木画廊の開廊60周年記念企画展。銀座の同じ場所に60年も営業して来たというだけでも凄いことだが、取り扱う美術家、作品もシュールレアリズムや幻想美術に関係するものばかりをブレずに続けてきたことが驚嘆に値する。以前よりも減少したからといってもまだまだ画廊の多い銀座だが、そんな画廊は他には存在しない。まさに「都市伝説」の画廊なのである。

午後、人の流れが多く集中する時間帯があり、「密」になるため、出品作家は遠慮して画廊の外へ出たりした。午後、4時半を過ぎると通常ならばお酒とオードブルが出て、オープニング・パーティーになる時間なのだが、今回はこの状況下なのでいつもより密やかに軽くワインでの乾杯となった。

ベテラン、中堅の幻想美術家の作品、約30点が展示される今回の企画展、10/22(金)17時迄の開催となります。お近くにお寄りの際はご高覧いただければ幸いです。

●青木画廊 HP http://www.aokigallery.jp

画像はグループ展、初日の風景と僕の絵画作品新作3点の展示状況


      


439. グループ展『精筆の画家 11』が始まります。

2021-10-08 18:18:01 | 個展・グループ展
今月9日より開催され僕も出品作家の1人として参加する画廊企画のグループ展のお知らせです。以下、データとなりますので、ご興味のある方はご確認ください。

・展覧会名:『精筆の画家 11』

・会場:青木画廊 東京都中央区銀座3-5-16 島田ビル2F tel:03-3535-6858 http://www.aokigallery.jp

・会期:2021年 10/9(土) ~ 10/22(金) ※10/11(祝)、10/17(日)は休廊 12:00~18:30 日曜・最終日は17:00迄

・内容:今年、開廊60周年を迎えた東京・銀座、青木画廊の「もう一度甦らせたい何か…」というコンセプトによる記念企画展の1つ。11作家による30点以上の新作作品の展示となります。

・共通テーマによる作品、「もう一度甦らせたい何か…」を含む新作による小品展。

※会場は換気、除菌など感染症対策を施しております。お時間ありましたらマスクを着用にてお立ち寄りください。

長島も昨年よりコロナ禍の中、個展等は延期や中止とさせていただいているため、久々の新作絵画の発表となります。詳細などは青木画廊のホームページでご確認ください。


      




 



416. 『第19回 鉛筆派展』開催中。

2020-09-28 17:38:54 | 個展・グループ展
先週、26日の土曜日に現在開催中で今回から初めて出品している『第19回 鉛筆派展』の会場に行って来た。もう少し早く会場へ行きたかったのだが、締め切り仕事やら用事が重なりようやく行けたのである。この日も午前中は都内、北千住でバードカーヴィングのコンペの審査員として参加し、終了してから電車を乗り継いでJR.国立駅に到着したのは午後遅くになってしまった。同じ都内でも北千住から西東京の国立までは電車に乗って1時間以上かかるんだなぁ…。

ギャラリーは国立駅南口からは線路沿いに徒歩2分ほどの好立地である。ポストモダン風のコンクリート打ちっぱなしのビル、会場はこの1階にある。会場に入ると話している内容からおそらく出品者の知人の方々だろう、けっこう人が入っている。壁には所狭しと全てモノクロームの額装された鉛筆画がかけられていた。モノクロームで統一されていたということと幻想的な作風が多いということ、そして細密に描き込まれた作品が多かったせいか、会場は独特な雰囲気を創り出していた。

会場はとても広くてきれいである。この展覧会を主催している画家の建石修志氏から年頭にお誘いのメールが届いた時に「コートギャラリー国立はとても広くてきれいな会場で東京の中央の現代アートの会場に引けを取らない」という意味のことを窺っていたのでリアルで会場に入ってみると「なるほど!」と頷けるのだった。会場は大きなスペースが2つとその中間に小さなスペースが1つに分かれているのだが、その贅沢な空間に参加者63名、約120点の作品がいっぱいいっぱいに展示された様子は「壮観」と言っても言い過ぎではなかった。会場を1巡してから入り口近くに戻ると出品者で知り合いのO氏とバッタリ出会った。少し立ち話をしてからO氏が「建石さんには会った?」と聞くので「いえ、来ているんですか?」と答えると「今日はビルの2階の教室でテンペラ画を教えているはず、会っていったら?」と言うので、それじゃあということで階段をいっしょに上がって案内してもらった。ちょうど「テンペラ画教室」の授業中、シ~ンと静まり返った教室で生徒さんたちが集中して筆を走らせていた。その中に建石氏が指導する姿を見つけた。O氏が手を挙げて呼んでくれたので挨拶と立ち話ができたが、指導中なので手短にて失礼した。

もう1度、1階のグループ展会場に戻って1巡する。なんせ作品数が多いので見落としているものも多かった。夕刻になってようやく会場を出ると雨が降って来た。実はこの国立の街は20代、美術学校の学生として4年、学校の副手として2年、合計6年間住んだことがある第二の故郷のような街である。わざわざここまで来て「とんぼ返り」ではもったいない。昔日を思い出しながら少し駅の周辺だけ歩いてみることにした。すると南口は街のようすがほとんど変わっていない。あそこの路地に入ると…あった、あった思いドアのジャズ喫茶、その先は美術学校の帰りに仲間とスケッチブックを持って通った2階建ての老舗の喫茶展、大学通り沿いに少し歩くとアルバイトでお金をためては洋書の高価な画集を買った本屋さん…。ほとんど36年前と変わっていないのが嬉しかった。仕上げは保存されている「旧国立駅舎」。国立駅の改修工事によりJRの駅自体は新しくなってしまったが、この大正時代に建設されたかわいらしい様式の駅舎は少し位置を移動されて残されることになった。

なんだか短い間だったけれど昔日にタイムスリップしたような時間となった。建石さん、鉛筆画グループのみなさん、ギャラリースタッフのみなさん、今回、僕の古巣となる街での展覧会に参加させていただきありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。

※展覧会は明日9/29(火)午後四時まで。 『第19回 鉛筆派展』コートギャラリー国立 東京都国立市中1-8-32 http//www.courtgallery-k.com








415. 『第19回鉛筆派展』に出品する。

2020-09-21 17:29:20 | 個展・グループ展
今月24日から始まる鉛筆画のグループ展に出品します。本来、今年4月に開催される展覧会でしたがコロナ禍のため今月に延期となりました。そのためDMはございません。
以下、詳細となります。

・展覧会名:『第19回鉛筆派展 - ふたたび物語の森へ - 』

・会期:2020年9月24日(木)~9月29(火)11:00~18:00(19日最終日は16:00まで)

・会場:コート・ギャラリー国立 / 東京都国立市中 1-8-32 Tell 042-573-8282 http://www.courtgallery-k.com
  
・アクセス:JR中央線国立駅南口より線路に沿って徒歩2分

・内容:画家、建石修志氏とそのグループによる今回で19回目となる鉛筆画のグループ展。画廊企画展。出品者63名、120点強による鉛筆画作品を一挙に展示する。
1人1点は物語を主題とした課題作品を出品し、もう1点は自由制作によるものとなっている。

・入場料:無料

・作家在廊日:長島は今回が初出品となります。課題制作はE.A.ポーの物語詩「大鴉・おおがらす」に主題をとった作品を、自由制作は「日本の妖怪」を主題とした作品を出品する。ちょうど締め切り仕事が重なり
会場には26(土)の午後のみ行く予定でいます。

※コロナ禍の中、なかなか積極的にご来場くださいとは言えませんがご興味、お時間ありましたらお立ち寄りください。よろしくお願いします。

画像はトップが今回出品している作品の部分拡大図、下が同じくもう1点の部分拡大図とふだん鉛筆画で使用中のホルダー式鉛筆など。


   


409. 苦渋の決断、年内の個展を延期する。

2020-07-04 19:22:03 | 個展・グループ展
今年も早、7月となった。1年の半分が終了したわけである。この年齢になると年々、時間が経つのがとても速く感じるのである。この半年を振り返ると3月から丸三ヶ月はコロナウィルス対策として、工房での自粛生活を続けてきたのである。思い返すとけっこう長い道のりだった…。

先月辺りからアート関係でも動きが出てきた。閉館、閉廊していた美術館や画廊がボチボチとオープンし始めたのである。だが、先月末、東京の街を回った感じでは人出もまだまだのようだし企画展を開催している画廊もコロナ対策としていろいろな予防策、条件を付けて開けているというところが多い。未だにネットによる動画配信の展覧会を行っているところもある。
僕の3月からの展覧会の予定もご多分に漏れず、一部を除きほとんどのものが中止や延期となってしまった。グループ展が4件、個展が2件、版画関係のイベントが2件、気が付けば結構な数になっている。フリーで制作発表、販売をしている者にとってはたいへんな痛手である。まぁ、この状況下では仕方がないと言えばそれまでなのだが。

今年の秋に久々に東京で『野鳥版画』の企画個展を企業が持つギャラリースペースで予定していた。1か月間のロングランで展示してくれる内容だったのだが。先月末にギャラリー・スタッフの方からメールが入り「10月からの展示もコロナ対策としていろいろと作家、来場者に条件が付きますがどういたしますか?」という内容だった。例えばどのような条件かというと「一度に会場に入れる方々の人数は5名までとする」とか「来場者には常にスタッフが付きます」とか、そのほかにも衛生面などの条件が列挙されていた。そして「長島さんの個展は来場者が多く、コミュニケーションもよく取られていますのでこの条件内容で満足していただけるかどうか。来年度に見合わせるという選択肢もありますよ」ということだった。とても良心的で親切なメールでのアドバイスだった。

しかし今年の作品発表の中心となる展示内容である。何日か迷ったのだが僕自身も作品を発表して販売するという目的以外に、常に来場していただいている方々とのコミュニケーションを重んじているのである。いつもリピーターとして来ていただいている方々の顔を思い浮かべながら個展の予定を延期することに決定しメールの返信をした。まさに苦渋の決断であった。ここは1つ現実を前向きに捉え個展の準備期間が延びたと思って、日々、作品制作に精進するよう覚悟を決めたのだった。

幸い今からなら来年の同じ時期に会場の予定を押さえることが可能だという。即答で回答した。しかしニュース等を観ていると、まだ東京では感染者数が上がってきたり、コロナウィルスの第二波が起こることが予想されたりしている。今後もこの状況がどうなっていくのかは解らない。来年の秋までには強力なワクチンが開発され、コロナが収束していくことを祈るのみである。

※画像は自粛生活の中、工房で『野鳥版画』を制作中の僕。


   

396. 第5回『版と表現』展 - 木口木版画の世界 - 開催中。

2020-01-20 17:25:19 | 個展・グループ展
前回投稿でお知らせした企画グループ展、第5回『版と表現』展 - 木口木版画の世界 - が、今月16日から横浜市の岩崎ミュージアムで開催中である。先週末の18日の午後、ギャラリートークとオープニング・パーティーがあったので参加作家の1人として出席してきた。

千葉から東京を超えてJR.横浜駅で根岸線に乗り換え根岸線で関内駅で下車、この日は1泊すると決めていたので市内のホテルにチェックインしてから会場へ移動した。午後、3時頃、会場に到着すると13:00から参加作家の栗田政裕氏によるワークショップ「木口木版で作る蔵書票」が終了するところだった。一般の参加者にとても好評だったようで会場には大勢の参加者の熱気が残っていた。

今回、2回目3年ぶりの参加で顔見知りの版画家も多く挨拶をしてからお互いに近況などを伺った。しばらくしてスタッフの人たちがすぐに次のギャラリートークの準備を手際よく始めた。ゲストは版画専門の季刊誌「版画芸術」の編集主幹をしている松山瀧雄氏。お題は「現代日本版画のなかでの木口木版画」と、いうものだ。
壇上に2人が立ち簡単な挨拶、栗田氏の司会でトークが始まるとザワザワとしていた会場も静まり緊張感が走った。話の内容は西洋版画における木口木版画の歴史や代表的な作家、作品から始まり、我が国にこの技法が渡来してからの歴史や作品について。そして1970年代から始まる現代版画の中で登場した木口木版画家の日和崎尊夫氏を中心としたグループの話から現在、活躍する若手版画家までを時系列に沿って大変わかりやすく解説していただいた。その後、引き続き、今回初めての試みという出品版画家1人1人の展示作品を前にしての「自作を語る」というアーティスト・トークが順を追って行われ来場者の方々もとても満足したようすだった。

17時頃から恒例のオープニング・パーティーが始まる。お酒と御馳走がたくさん用意され、中にはミュージアムのスタッフの方々の手作りによる料理も出て大いに盛り上がった。宴もたけなわとなった頃、栗田氏、企画をされた鈴江さん、スタッフの小池氏と展覧会や木口木版画のこと、自作について少し詳しくお話することができた。

小さな小さな木口木版画が広い会場に100点以上展示されると不思議な空間になる。まるで壁面に作られた黒い小さな窓のようであり、そこから16人の個性的なミクロコスモスが広がって見えてきた。なかなか木口木版画という1つの技法でこれだけの作品が集まる機会はないのではないだろうか。

今回が前回に引き続き貴重な展覧会の参加にお声をかけていただいたミュージアムの担当、小池氏とスタッフの方々、そして貴重な展覧会を企画していただいた鈴江さんにこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

展覧会はロング・ラン、2月16日まで開催されている。ご興味を持たれたアート・ファン、版画ファンの方々、是非この機会にご高覧ください。詳細内容は岩崎ミュージアムのホーム・ページ、http://www.iwasaki.ac.jp/museum/ でご確認ください。

※画像は18日のギャラリー・トークとオープニング・パーティーの様子。


              













395. 第5回 『版と表現』 - 木口木版画の世界展 -

2020-01-11 17:55:08 | 個展・グループ展
ブロガーのみなさん、2020年・令和2年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。新年初めの投稿は私が参加する初グループ展のご案内です。以下、情報内容となります。

・展覧会名:第5回『版と表現』木口木版画の世界

・会期:2020年 1月16日(木)~2月16日(日)※月曜日休館 AM.9:40~PM5:30(最終日は5:00.終了)

・会場:岩崎ミュージアム 神奈川県横浜市中区山手町 254 (港の見える丘公園前)Tel:045-623-2111 e-mail:museum@iwasaki.ac.jp / http://iwasaki.ac.jp/museum/

・内容:2年に一度のペースで開催している木口木版画による企画展。今回は16名の版画家、約90点の作品による展示となる。共通テーマとして「自画像」を1点制作する。    

・出品作家:赤池ももこ、小川淳子、河内利衣、栗田政裕、小泉美佳、鈴木康生、釣谷幸輝、長島充、二階武宏、野口和洋、早川純子、林千絵、戸次祥子、松岡淳、三塩佳晴、
 森山佳代子(50音順)

・アクセス:みなとにらい線(東急東横線直通)「元町・中華街駅」<5番 元町口>改札口を出て右、エレベータ・エスカレータで<6番アメリカ公園口>より徒歩3分。
 JR根岸線「石川町駅」南口(元町口)より徒歩12分。

・駐車場:なし。

・入場料:大人 300円 小中学生 100円

・関連イベント:1月18日(土)17:00~会場で作家も参加するオープニング・パーティーがあります。

※長島は今回、この企画展に2回目の参加となり、木口木版画による『野鳥版画』作品6点と「自画像」をテーマとした作品1点を出品しています。1月18日の午後未定に在館する予定です。

どうか、アートファン、版画ファンのブロガーの方々、また神奈川方面、横浜方面の方でご興味を持たれた方々、この機会に是非、多くの木口木版画による小宇宙をご高覧ください。よろしくお願いします。


   

    

393. 『日本の野生生物を表現する』展が始まりました。

2019-12-17 18:11:11 | 個展・グループ展
今日から東京の新宿御苑インフォメーションセンター1Fギャラリーで今年も日本ワイルドライフアート協会主催のグループ展が始まった。今回のテーマは『日本の野生生物を表現する』。洋画、日本画、版画、イラストレーション、立体、クラフト等、様々な手法で表現された哺乳類、鳥類、魚類、爬虫類、両生類、昆虫類など日本に生息する野生生物をモチーフとした約40点の作品が展示されている。

昨日は搬入展示の日で出品者同士が協力し合いスムーズに作業が進められた。また今回は、この会を設立して25周年記念ということもあり会に貢献のあった物故者3名の作品6点が特別展示されている。展覧会の情報は以下のとおり。

・展覧会タイトル:2019年JAWLASワイルドライフアート展『日本の野生生物を表現する』

・会期・日時:2019年12/17(火)~12/22(日)9:00から16:30(最終日は15:00まで)

・会場:東京都新宿区 新宿御苑インフォメーションセンター・1Fアートギャラリー

・交通:東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅、東京メトロ丸の内線 新宿御苑駅、都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅、JR・京王・小田急線 新宿駅南口、徒歩10分

・入場料:無料

・お問い合わせ:JAWLAS事務局 info@jawlas.jp

・後援:WWFジャパン

以上、ご確認ください。生き物好き、アート・ファンの方々、また新宿御苑のお近くまで御用のある方々、是非この機会にアートに表現された野生生物たちの生き生きとした姿をご覧ください。

※長島は木版画で表現した野鳥作品を2点出品している。最終日は午前中から会場にいる予定。今回、トップ画像も下の画像も昨日の搬入展示の時に「円窓魚眼レンズ」で撮影したものを投稿した。


             






389. 青木画廊企画『精筆の画家 12』展が開催中です。 

2019-11-15 18:05:07 | 個展・グループ展
前々回、ブログNo.387でご案した私も参加出品している東京銀座の青木画廊企画『精筆の画家 12』展が9日よりオープンし、SNS上でも評判となって開催されている。そろそろ会期もターニング・ポイントに入った。

いつものように初日9日の夕刻からのオープニングパーティーに出席して来た。階段を上って2階の画廊にやや遅刻気味に会場に入った。すでに出品画家、出品者の知人の美術家、コレクター、編集者、等の方々でさほど広くはない会場はすし詰め状態。この画廊の企画個展、グループ展のオープニングはいつもこのような感じで熱い!今回、関西在住の画家2人が大阪でのグループ展と会期がまったく重なってしまいお会いすることができなかったのが残念である。会場でも話題は盛り上がり恒例となった来場者全員での記念撮影を済ませると話したりない人たちは2次会、3次会と流れて行く。

初日はそんな状態だったので作品をゆっくり観られず、今週の中日に東京に出る用事があったのでもう一度画廊を訪れた。閉廊時間の1時間前ぐらいだったので空いていてオーナーの青木氏と話しをしながらゆっくりと見せてもらった。このメンバー、青木画廊の取り扱い作家の中でもシニア世代の方々でテクニックや表現力も安定しているベテランが中心となっているので見応えがあるのと同時に安心して観ていられるところがある。そして3階には各作家の過去作品の常設展示も同時開催しているので旧作との比較もできて楽しめるような展示となっている。

私の出品作は数年前に個展だ出品した『神話と伝説」というテーマに戻り、古代エジプト神話に画題をとった絵画作品3点を出品している。技法は日本やネパールの手漉き紙に顔料とアクリル絵の具を併用したものである。

展覧会は来週、11/21(木)まで。まだご覧いただいていない、アートファンの方々、是非この機会をお見逃しなく。画廊ホームページアドレスは以下のとおり。

・青木画廊 http://www.aokigallery.jp