長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

213.個展のご案内 『長島 充 版画展~日本の野鳥』 in 大阪 

2015-10-26 20:07:12 | 個展・グループ展

今月末から来月にかけて開催される個展のご案内です。

・展覧会名 画廊企画 『長島 充 版画展~日本の野鳥~』 in 大阪

・内容 日本に生息する野鳥をモチーフに40年来のバードウォッチャーである作者が、銅版画、板目木版画、木口木版画などさまざまな版画技法を駆使して制作した版画作品、約25点を展示販売する。

・会期 2015年10月30日(金)~11月6日(金) 期間中無休 11:00~18:00(最終日は17:00迄)

・会場 アートデアート・ビュー 大阪府高槻市北園町13-30 tel/fax 072-685-0466 URL http://www.artdeart.jp  阪急高槻市駅徒歩4分 JR高槻市駅徒歩6分

・入場料無料

・ギャラリートーク 「作家を囲む会~私と野鳥と版画~」 10/31(土) 15:00~16:30 参加費500円(ドリンク付き)要予約

・作家在廊日 10/31(土) 13:00頃~

※大阪で2回目の野鳥版画の個展となります。京阪神地域の野鳥ファン、版画ファンの方々、ぜひこの機会にご高覧ください。よろしくお願いします。「季刊 版画芸術」誌、「月刊 アートコレクター」誌、「月刊BIRDER」誌などにも展覧会案内が紹介されています。

 トップ画像は今回の個展DMの裏表。

 


212.第83回版画展

2015-10-23 21:59:49 | 個展・グループ展

16日。千葉でのカルチャー教室の指導の後、東京都美術館で開催中の『第83回版画展』を観に行ってきた。上野駅で下車し徒歩で会場に向かうと、この日は週末ということもあって会場には多くの来場者が訪れていた。

今から31年前、美術学校の版画科を卒業するとすぐに出品を始めた公募団体だ。早いもので会員に推薦されてから15年経っている。31年も同じ団体展に出品しているとその間に版画を取り巻く世界もいろいろと変化があった。出品し始めた1980年代の頃は版画の世界もいい時代で1970年代から続いていた「現代版画ブーム」の流れもあって、それぞれの版種にスター版画家も多く展覧会も活気に満ちていた。その頃はさながら版画界の登竜門という印象が強かった。

前のバブルの頃、美術界も世相を反映していて御多分にもれず華やかだった。版画の世界もヨーロッパから輸入された「大型版画ブーム」の影響で版画展の会場にも若いパワフルな大型版画作品がところ狭しと展示されていた。割合最近までこの流れも続き、大きな壁画のような版画をよく目にしたものだ。ところがバブルも弾けて世の中ミレニアムを過ぎた頃から急速に版画界にも秋冬が訪れる。版画の企画展を行う美術館や画廊が激減してしまったのだ。時代の流れというのだろうか。世の中、ずっと続いていく価値観などないということかもしれない。ここにきて版画表現の世界も新たな局面を迎えているのだろう。

話が脱線してしまったが、今回の展示も以前に比べて全体的に落ち着いたというか、おとなしくなった印象を持った。その中で「版画甲子園」という新潟県の佐渡版画村で開催されている全国の高校生を対象としたコンクールの受賞作品の特別展示があった。この企画はマンネリズムに陥りがちな展示の中で、とてもフレッシュに感じた。この会の発足指針の一つでもある「創作版画の一般社会への普及」ということを反映しているようにも見えた。そういえばこの日会場には高校生のグループが多かった。中には先生が引率しているグループもいた。この中から将来、新しい版画表現の可能性にかける世代が出てくることを願いたい。粗削りだが何か大事なものを訴えているような力強い画面に元気をもらって会場を出た。画像はトップが会場風景。下が向って左から都美館内風景、版画展入口、「版画甲子園」の展示室。

 

      


211.長島充 版画展『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 無事終了しました。

2015-10-17 20:32:35 | 個展・グループ展

11日まで開催していた、長島充 版画展『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』が無事終了いたしました。個展開催中から流行りの風邪でダウンし、ブログの更新が遅くなってしまいました。

今回、企画展としては6日間と短めの展示でしたが、多くの方々にご来場いただきました。遠方からお越しいただいた方もありとても感謝しています。また体調などであまり在廊できずにお会いできなかった方々も多く、ご迷惑をおかけしました。 会場は画廊としてはとても広く、40点強の作品を展示しましたので、今まで開催した同一テーマによる個展としても多くの作品、代表的な作品を展示した内容となりました。会場に一人、ボーッとながめる時間もあり、今後のこのテーマの連作への新たな思いやアイディアがフツフツと浮かんで来ています。

これまでも中央線沿線の吉祥寺、国分寺、国立、八王子といった西東京の街で個展、グループ展の経験があるのですが、阿佐ヶ谷は初めてでした。阿佐ヶ谷、高円寺といった杉並区に含まれる町は「東京で住んでみたい街」の上位にランキングされているそうでです。駅周辺のアーケードや古書店、映画館、民芸店など僕が学生だった1980年代にさかのぼったような懐かしい雰囲気の場所が多く見られます。多くの人が住みたいという一番の理由は何か昭和の匂いがプンプンする、この懐かしさにあるのかも知れません。搬入から通っていてとても心地良さを感じました。

次回は今月末から大阪、高槻市での3度目の版画個展が控えています。京阪神方面の野鳥ファン、版画ファンの方々、追ってDMやブログでお知らせいたします。今回機会をいただいたart gallery OPPOのスタッフの皆さん、ご来場いただいた方々、作品をご購入いただいた方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

画像はトップが最終日の会場スナップから。下がギャラリー入り口から撮影した会場と阿佐ヶ谷の駅前アーケード風景。

 

   

 


210. 長島充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 開催中です。 

2015-10-08 20:20:50 | 個展・グループ展

6日火曜から版画個展 日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 が オープンしました。 板目木版画、木口木版画、銅版画による約40点の日本の野鳥たちが展示されています。また併設として数は少ないのですが僕の猫作品展示コーナーも作りました。

今回の会場はJR阿佐ヶ谷駅に近い閑静な住宅地にあるギャラリーで、開廊当初から名前の示すとおり尾のある動物たちを表現した平面絵画、立体などのアート・作品を企画展示しています。今までも哺乳類を中心に魚類、爬虫類、恐竜などをモチーフとした作家の個性的な作品の企画展を開いています。

オーナーのT女史は都内でも有名な猫専門の元獣医で、猫関連の本も出版されている方。新人作家発掘にも意欲的で、ネットにより常に新しい「尾っぽアーティスト」を捜しています。ギャラリーは病院だった場所をそのまま改装したので、診察窓口のなごりを感じる部分もあります。広くて明るく現代的な空間なので、さまざまなジャンルに対応できると思います。

僕自身もホームページを見てアポイントをいただき今回の個展開催となりました。企画展で6日間というのは少し短めですが、初日から画廊常連客、美術家、野鳥関係、出版関係、コレクター、阿佐ヶ谷近隣の友人知人の方々などにご来場いただいています。

展覧会は11日(日)まで、あと残すところ3日間ですが野鳥ファン、版画ファンでご興味のある方々、この機会にぜひご高覧ください。画像はトップがギャラリー正面入り口。下が入口にあるオーナー愛猫をモデルにしたモニュメント、会場内風景。 

もう一度、画廊アドレスです。    Art gallery OPPO   http://homepage3.nifty.com/oppo/

 

   

 

 


209.個展のご案内 長島充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』

2015-10-03 20:38:57 | 個展・グループ展

今月開催される個展のご案内です。

・展覧会名 画廊企画 長島 充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷 ~The Birds of Japan in Asagaya~』

・内容 銅版画、板目木版画、木口木版画など様々な版画技法を駆使し表現する日本の野鳥たちの世界。近作、旧作約40点の展示、販売。

・会期 10月6日(火)~11日(日) 11:00~19:00まで 会期中無休(但し11日最終日は17:00まで) 

・会場 Art gallery OPPO  東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-15-6 JR阿佐ヶ谷駅北口下車 徒歩2分  tel.03-3223-2080 http://homepage3.nifty.com/oppo/ 

・入場無料

・作家在廊日 10/6(火) 10/10(土) 10/11(日) の午後。

※ ギャラリーは阿佐ヶ谷駅近くの閑静な住宅街のマンション1階。オーナーは元獣医さんで尾(尾っぽ)のある生物のアート作品のみを企画展示しているというユニークな会場です。今回の個展は昨年12月に本郷で開催し、ご好評いただいた新作に近、旧作の人気作品をくわえた巡回展に近い内容となっています。DMは昨年ご来場いただいた方以外の方々、阿佐ヶ谷近隣の方々にお出ししています。版画ファン、野鳥ファンのみなさん、ぜひこの機会にご高覧ください。

「野鳥」誌10月号のイベントページにも案内が紹介されています。 10/6(火) 読売新聞朝刊の展覧会ページに掲載される予定です。 画像は個展DMの裏表。