今回でこのブログが200回更新となった。2012年1月から初めて3年半弱ということになる。遅々としてようやく綴っているのだが、なんとか続いてきている。「工房通信」と銘打っているわりには制作や美術以外のネタがかなり多い。単に「絵を描いています、版画を制作しています」というだけでは、ブログの記事にはならない。カテゴリーを可能な限り増やして話題を広げているのだが、書き続けていく難しさも感じている。その反面、一度更新すると内容にもよるのだが多くの踏み跡が残されていて、リピーターとなっていいただいているブロガーの方々には本当に感謝している。
節目の回、記念として何を書こうか悩んでいたが、現在進行形ということで先週末から始まったグループ展について更新することにした。11日の土曜の午後から銀座の青木画廊企画で開催されている『綺想動物園』展の会場に向かった。地下鉄東銀座駅で下車して街を歩いていくと中央通りは土曜日の歩行者天国となっていて多くの人で賑わっている。そして暑い!!ここから有楽町側に通りを二つ入って少し歩くと静かな商店街。「煉瓦亭」という昔から人気の洋食屋の隣の小さなビルの2階が青木画廊である。青木画廊はこの場所にオープンして今年で54年になる老舗画廊である。現会長で先代の青木氏の時から内外、シュールレアリズムや幻想派といった個性的な美術家の作品を頑固に紹介し続けてきた数少ない画廊として知られている。銀座にはたくさんの画廊が林立しているが、こうした雰囲気のある画廊は少なくなった。
多くの著名な文学者や美術家たちが行き来した少し急な階段を上がると画廊の入り口である。今日は展覧会の初日で夕方から恒例のオープニング・パーティーがあるので、すでに参加作家や美術愛好家が集まっている。画廊の青木夫妻に挨拶をして作品を1点1点観ていく。今回は8人展だが、年齢はまちまちで若い新人の女性作家3人も参加していて会場に花がある。展覧会名のとおり不思議で魅力的な動物たちが勢揃いしていて刺激になる。僕は3点の手漉き紙に描いた作品を出品しているのだが、額装は前回の個展からオリジナル額制作のS氏に依頼した。会場で初めて額装状態を観るのだが、いつも難しい注文を丁寧に収めてくれて作品とも愛称が良く助かっている。
一通り会場内の作品を観終って、世間話をしているとパーティーの時間となった。この時間帯に合わせて来場したコレクターや画家仲間、画廊関係者などが次々に集まって、12畳ほどの会場内はあっという間に満員御礼となる。ひさしぶりに会う人もいて話には熱が入ってくる。ワイワイガヤガヤ楽しい歓談の一時、ようやく調子が出てきたなと思っていたら、あっという間に閉廊時間。ここからは近くの居酒屋へ流れて二次会となった。展覧会は今月24日まで。絵画ファン、幻想美術ファンの方々、この機会にぜひご高覧ください。画廊ホームページはコチラから http://www.aokigallery.jp
画像はトップが会場のオープニング・パーティー風景。下が向って左から青木画廊の昔ながらの看板、出品作家、江本氏の立体作品「河童」のミイラと会場内平面作品展示風景。
