今回は初グルメブログである。ある意味でブログ界の定番ではあるが、実はこれだけはなかなか抵抗があって書けないでいた。しかし、カテゴリーの中に組み込まれてしまっているので更新しないわけにはいかない。
前置きはともかくとして『鰻』の話。師走に地元名刹である『成田山新勝寺』をお参りした。工房から近いということもあり、一年に何回かはお参りをする。美しく整備された日本庭園を散策してから大本堂での護摩修法に参列し、帰り際に表参道の老舗鰻店『川豊』で鰻重を食べるのが定番となっている。はっきり言ってここの蒲焼は絶品である。成田周辺に鰻屋は数多くあるが、一度ここで食べてしまうとなかなか他では食べられない。タレ、焼き具合、米と三拍子そろっている。それに肝吸いとシンプルな漬物が付けばもう言うことはない。この店はここ数年のウナギの高値の中、値段をあげないでいることも特筆である。お昼時は一年中、行列ができている。特に新年1月15日までの初詣のシーズンは混雑していて長時間並ぶことになるだろう。お勧めは普段の2時過ぎ頃をねらって行くのが良い。
鰻重でお腹がふくれたら、参道の物産展をのぞいて行こう。いろいろと地域の名物はあるが、その中で特にお勧めなのが『つくだ煮』。成田は印旛沼という内陸水面の湖沼が近い。県外の人にはあまり知られていないが印旛沼漁協があって、昔から内陸水面漁業がさかんである。フナ、ザコ、アミ、クチボソ、テナガエビなどがスタンダードだが、魚系ではないイナゴもうまい。『茂平』という銘柄のものがTVのグルメ・レポ番組でも紹介されて有名だが、他のものもあまり味に変わりはない。歌舞伎の佐倉惣五郎で有名な新勝寺に近い宗吾霊堂というお寺の門前にも小売店がある。東京や神奈川に住む食通の知人におみやげとして持たせたところとても好評で「酒の肴としても晩御飯のおかずとしてもおいしかった」と喜ばれた。まだ初詣に行かれてない方は新勝寺を訪れてから鰻重を召しあがり、お土産にはつくだ煮をどうぞ。画像はトップが『川豊』の鰻重、下が『茂平』のつくだ煮と新年の準備を終えた成田山新勝寺境内。