ひさびさに音楽の話題である。何度か投稿しているが絵画や版画の制作中にクラシック音楽を朝からBGM として聴いている。最初の1枚は決まってモーツァルトから軽快に始まる。モーツアルトの長調の曲を聴いているうちに、まだ眠っていた脳内のセンサーがカチャカチャと動き出してくるのである。
が「それから徐々に古典派、ロマン派、それ以降と音の濃さを増していくのが常である。制作への集中力がピークに達した昼過ぎ頃にはブルックナーやマーラーの長~い交響曲が流れている。眠くなる時間帯でもあるが、このあたり脳内の調子ハイになりも絶好調になってくるのだ。そして夕食前の一日の仕上げはバッハ。無伴奏チェロ組曲か無伴奏リュート組曲。この流れ、このパターンが随分長く続いていた。僕は何でも決め事が好きだし始めると、とことんワンパターン化を続けて行く。それこそバッハのフーガのように。
でも、人間なのである程度までくるとそれも飽きてくる。このところ、そのピークの部分の長い交響曲に新顔がようやく加わったのである。それが今回のタイトルとなっている『ロシア音楽』なのである。チャイコフスキーやショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ヒンデミットといった蒼々たる巨匠のラインアップ。
実は僕はこのロシア系クラシック音楽を今まで不得手としてきた。と、言うよりも食わず嫌いと言った方が正しいかもしれない。「何故か?」と訊かれても音楽は僕にとって食べ物に近い感覚なのではっきりとした理由はない。フィーリングというか非常に感覚的な部分でもある。ただ食べ物の嗜好もそうなのだが、音楽の嗜好も年齢と共に変化してくると思う。特に50代を過ぎた頃からこうした感覚を自覚してきた。音楽は「耳から食べる食事」である。毎日、毎日パスタだけでは飽きてしまう。時には濃厚なステーキが食べてみたくなるのである。
ブルックナーやマーラーの長~い交響曲を聴いていた流れから自然とチャイコやショスタコを聴くことができるようになった。なんだ、やればできるじゃない。こうなってくると、クラシック音楽と言う密林は広大である。お次はラフマニノフ、プロコフィエフさらにヒンデミットそして彼らのピアノやヴァイオリンによる協奏曲も、それから室内楽曲も…と果てしなく「聴きたい欲望」が連鎖的に繋がって行くのである。
これから梅雨季、盛夏と、しばらくはこの「ロシア音楽狂い」が続きそうな気がしている。画像はトップがマイコレクションの『ロシア音楽』CDの一部。下が向かって左からカラヤン指揮ベルリン・フィルによるチャイコフスキーの「交響曲第6番」、ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団によるショスタコーヴィチの「交響曲第10番」、ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とアシュケナージのピアノによる「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲全集」、プレヴィン指揮ロンドン交響楽団とアシュケナージによる「プロコフィエフ・ピアノ協奏曲全集」のCDジャケ。いずれも名盤中の名盤である。
が「それから徐々に古典派、ロマン派、それ以降と音の濃さを増していくのが常である。制作への集中力がピークに達した昼過ぎ頃にはブルックナーやマーラーの長~い交響曲が流れている。眠くなる時間帯でもあるが、このあたり脳内の調子ハイになりも絶好調になってくるのだ。そして夕食前の一日の仕上げはバッハ。無伴奏チェロ組曲か無伴奏リュート組曲。この流れ、このパターンが随分長く続いていた。僕は何でも決め事が好きだし始めると、とことんワンパターン化を続けて行く。それこそバッハのフーガのように。
でも、人間なのである程度までくるとそれも飽きてくる。このところ、そのピークの部分の長い交響曲に新顔がようやく加わったのである。それが今回のタイトルとなっている『ロシア音楽』なのである。チャイコフスキーやショスタコーヴィチ、ラフマニノフ、プロコフィエフ、ヒンデミットといった蒼々たる巨匠のラインアップ。
実は僕はこのロシア系クラシック音楽を今まで不得手としてきた。と、言うよりも食わず嫌いと言った方が正しいかもしれない。「何故か?」と訊かれても音楽は僕にとって食べ物に近い感覚なのではっきりとした理由はない。フィーリングというか非常に感覚的な部分でもある。ただ食べ物の嗜好もそうなのだが、音楽の嗜好も年齢と共に変化してくると思う。特に50代を過ぎた頃からこうした感覚を自覚してきた。音楽は「耳から食べる食事」である。毎日、毎日パスタだけでは飽きてしまう。時には濃厚なステーキが食べてみたくなるのである。
ブルックナーやマーラーの長~い交響曲を聴いていた流れから自然とチャイコやショスタコを聴くことができるようになった。なんだ、やればできるじゃない。こうなってくると、クラシック音楽と言う密林は広大である。お次はラフマニノフ、プロコフィエフさらにヒンデミットそして彼らのピアノやヴァイオリンによる協奏曲も、それから室内楽曲も…と果てしなく「聴きたい欲望」が連鎖的に繋がって行くのである。
これから梅雨季、盛夏と、しばらくはこの「ロシア音楽狂い」が続きそうな気がしている。画像はトップがマイコレクションの『ロシア音楽』CDの一部。下が向かって左からカラヤン指揮ベルリン・フィルによるチャイコフスキーの「交響曲第6番」、ザンデルリンク指揮ベルリン交響楽団によるショスタコーヴィチの「交響曲第10番」、ハイティンク指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団とアシュケナージのピアノによる「ラフマニノフ・ピアノ協奏曲全集」、プレヴィン指揮ロンドン交響楽団とアシュケナージによる「プロコフィエフ・ピアノ協奏曲全集」のCDジャケ。いずれも名盤中の名盤である。