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2009-2010 冬の旅 2、振り子特急とタラコ気動車と足湯と鉄子の部屋

2010-01-16 | 鉄道
鳥取駅に到着した特急「スーパーまつかぜ6」号。
ハイテク振り子気動車・キハ187系が使用される。


2009-2010 冬の旅 1、出発・九州から山陰へからの続きです

米子駅からは特急「スーパーまつかぜ6」号に乗り換え。
スーパーまつかぜは山陰本線の鳥取駅以西の区間を運行するローカル特急だが、
地方の非電化区間の高速化を狙ってJR西日本が投入した高性能な振り子式車輌「キハ187系」が使用されておリ、最高速度時速120キロで疾走する。
スーパー特急の称号は伊達ではない、なかなか侮れない実力派ランナーなのだ。

米子駅09:50発。
 「スーパーまつかぜ6」号の車内。
JR西日本らしくシックなインテリアで落ち着いた感じにまとめられている。
振り子装置を作動させて車体を傾斜させながら、重厚なエンジン音を響かせてのキハ187の走りっぷりを堪能すること1時間余り。
みぞれのような小雨のそぼ降る山陰本線を東進して、
10:55、終着の鳥取駅に到着。

鳥取駅でもすぐに列車を乗り継ぎ、さらに山陰本線を上っていく。

「スーパーまつかぜ6」号の到着したプラットホームの向かい側で待っていた、
浜坂行き普通列車530D
昔懐かしい国鉄時代の標準色、朱色一色の塗装に身を包んだキハ40系ディーゼルカーだ。
口さがない利用者やファンからは親しみとからかいを込めて「タラコ」とも呼ばれたこの塗装、実は車輌の塗装を単色に統一してコストを減らすJR西日本の経営対策の一環として、この程復活することになったのだという。
郷愁を誘うタラコ色の気動車が、昨今の厳しい経済状況のせいで図らずも復活するとは、世の中は何と皮肉なものである事よ…

タラコ気動車で鳥取駅11:10発。
山陰本線を各駅停車、学生時代の「青春18きっぷ」での旅を想い出しつつ、暫しのんびりゆっくり鈍行列車の旅。


11:53、浜坂駅に到着。
小さな駅舎と小ぢんまりとした駅前商店街、どこか寂しげでどこか懐かしい雰囲気。



ここ浜坂駅で是非見ておきたいのが、駅舎内にあるミニ鉄道資料館。
その名も「鉄子の部屋」!



ちょっと狙い過ぎの感もあるネーミングとは裏腹に、なんとも暖かな手作り感漂う資料館。
ボリュームは無いけれど丁寧に整理された、浜坂駅周辺の山陰本線に関する鉄道用品のコレクションが展示されています。


壁に並んで展示されていた、波間のカニが可愛い臨時列車「あまるべマリン号」の歴代のヘッドマーク。
そう、山陰本線一番の見所であると言っても良いであろう名高い餘部鉄橋はここから程近いのだ。
この後で乗り継ぐ列車で、その餘部鉄橋を通過することになるので楽しみだ。

暫く「鉄子の部屋」の展示を眺めて楽しんでいたが、この部屋は正午からお昼休みとのことで管理人のおじいさんが帰り支度を始められたので、お礼を言って退散することにした。
写真撮影にも快く応じて下さり、ありがとうございました!

さて、次に乗る列車の発車時刻までまだ1時間半程もあるのでどうしようかなと駅前をぶらついていたが、いいものを見つけた!

 お見苦しいものをお見せして申し訳ありません(笑)、
駅前のバス停横に無料の足湯があったので、さっそく靴と靴下を脱いでズボンをたくし上げて、足だけ一風呂浴びることに。
「う~っ、いい湯加減じゃ。。。そうか、ここは温泉の町だったんだな」
何しろ浜坂駅の所在地は町名そのものがズバリ新温泉町(しんおんせんちょう)、温泉と松葉かにで有名な観光地なのである。
日本中あちこちを「乗り鉄」で訪れているが、本当に鉄道に乗るだけで通過するだけの旅しかしていないので無知な自分が、我ながら情けない…

足湯の効能はなかなかのもので、しばらく足先を温泉に突っ込んでいたら身体中が汗ばむ位に温まった。
すっかりホカホカの湯上り気分になったところで、そろそろ行こう。
温泉と松葉かにの町と関西圏とを直結する特急列車、次に乗車する特急「はまかぜ4」号が間もなく浜坂駅に到着入線する時間だ。

ここまでの鉄旅データ
走行区間:米子駅→浜坂駅(山陰本線経由)
走行距離:125.1キロ(JR営業キロで算出)


2009-2010 冬の旅 3、最後のキハ181系 特急「はまかぜ」に続きます