天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

2010年初夏、沖縄旅行記 7:宇宙通信所と、美ら海水族館

2010-05-12 | 旅行
2010年初夏、沖縄旅行記 6:首里城、琉球古都散歩からの続きです

第4日目:平成22年5月2日

昨夜はそのままちーやんさん宅に泊めて頂きました。
今日はクルマを出して頂いて、本格的に沖縄観光です!(ちーやんさん御一家に感謝!)

ゴールデンウィーク真っ只中とあって、大渋滞の国道58号線を難儀しながら北上。
見えてきたのはこの案内看板…

「沖縄に来てまでJAXA関連の宇宙ネタかい!しかも宇宙クラスタでもない一般の人まで巻き込んで!!」
というツッコミが聞こえてきそうだが…
(開き直って)ハイ、そうです!これから、JAXA沖縄宇宙通信所を見学しに行くのです!


国道58号線から案内看板に従って県道104号線向けに右折…したのはいいのですが、その先で県道から更に細い道に入るタイミングが分からず少々迷いました。
結局、「多分この道でしょ」ということで適当にアタリを付けて進んで行きます。


果たして案内看板がありました。
やっぱりこの道だったんだ、でも分かりにくいよね。


更に案内看板。
この雰囲気…うすださんでも感じたものです。「間違いない、パラボラさんに近付いている!」
そして…


やったー!パラボラさんが見えてきました。


着きました、JAXA沖縄宇宙通信所です!
さすが沖縄だけあって、JAXAの施設でもシーサーがお出迎えしてくれました。



ここ沖縄宇宙通信所は、人工衛星の維持管理のために人工衛星の追跡と管制を行う施設です。
言わば人工衛星の健康管理を行っているのです。

人工衛星を見守る巨大なパラボラアンテナがここの主役です。

直径30mの広報用アンテナ。うっちーさんより一周り小振りですが、それでもデカい。存在感充分!
沖縄宇宙通信所のシンボルです。


第2可搬局用18mアンテナ。


このドームは準天頂衛星追跡管制局です。
僕が名前を付けた「みちびき」もここのお世話になるんだねぇ

パラボラさんたちを見た後は、展示室を見てみましょう。
年中無休(宇宙の仕事に休みはない!からだそうですw)で午前10時から午後5時まで開館、しかも無料です。



「あっスリッパにちゃんとロゴが入ってる!」ちょっとカッコいいかもw


衛星管制用の機器類と、人工衛星の模型が並びます。


宇宙開発事業団系の歴代衛星たちの模型がズラリ。


ここの展示の目玉がこれ!
放送衛星「ゆり」の試験機の実物があるのです。


そして技術試験衛星I型「きく1号」の試験機の実物も。


展示室の一画で見つけた、これは何と小惑星探査機「はやぶさ」の初期の頃のイラストのようです。
太陽電池パドルやハイゲインアンテナの形状が実機と全然違ってますねぇ。

※JAXA沖縄宇宙通信所資料室内の写真は、許可を得て撮影・掲載しています

資料室が充実していたので、ちーやんさんご夫婦も楽しまれたようです。
沖縄宇宙通信所を後に、次は沖縄で一番!?の定番観光スポットへ。


そう美ら海水族館です!




沖縄宇宙通信所からはそれほど距離的に離れていない筈なのですが、大渋滞のせいで夕刻の到着となりました。
でもそのおかげで「4時以降割引料金」で入場出来たのでラッキー。




あっ、この魚ビタローですよ!
詳しくはこちら→ビタローって魚(Okinawan Spicy Life **沖縄の生活を楽しもう**)


やはり圧巻の、黒潮の海の大水槽。
ここで悠々と泳ぐジンベエザメやマンタを見ていると、時が経つのも忘れます。
結局、ちーやんさんたち共々1時間近く見ていましたが…全然飽きなかった!

イルカやウミガメ、マナティーにも会えて大満足!
やっぱり、この水族館はすごいぞ!

帰り道もやっぱり渋滞、那覇市に帰ってきたときはすっかり遅い時間になっていましたが、楽しかった!
ちーやんさんたちに感謝!の充実した1日でした。

2010年初夏、沖縄旅行記 8:路線バスに乗って、平和ということに続きます

はやぶさ、復活!

2010-05-11 | 鉄道
昨年春、惜しまれつつ鉄路を去った“栄光の九州ブルートレイン” 寝台特急「はやぶさ」
→関連記事:はやぶさは旅立った 平成21年3月13日夜、寝台特急「はやぶさ」ファイナルラン

その「はやぶさ」が、帰ってくる!
しかも…何と東北新幹線の最新鋭車輌E5系を使用する超高速列車として!

八戸―新青森12月4日開業 新型車両愛称「はやぶさ」(共同通信) - goo ニュース

結果として「はやぶさ」は九州ブルートレインとしてのファイナルランから2年足らずで復活、新幹線として生まれ変わることとなる。
まさしく「はやぶさ不死鳥伝説」だ。

でも…正直、「やられた!はやぶさを東北に持っていかれたー!!」という悔しい気がするのも事実。
だって、僕ら九州の元鉄道少年にとって、
「はやぶさ」は故郷と大都市東京を直結する夢の列車だったんだ。

「今からでも、九州新幹線さくらと愛称をトレード出来ませんかねぇ?ホラ、さくらは弘前城の桜のイメージで東北にも似合うし」
なんて言ったら怒られるかなやっぱり(苦笑)

ともあれ、今は素直に「はやぶさ」の復活を喜ぼう。
そして何より、僕にとってこのことはもう一つの不死鳥…小惑星探査機はやぶさの復活をも意味することなのだ。
だって、これでまた「はやぶさに乗ってはやぶさの故郷JAXA宇宙研相模原キャンパスへ行ける」ようになるのだから!
このことは、マトちゃんこと宇宙研の的川泰宣先生との約束なんだ…!


小惑星探査機はやぶさイメージ画像提供:JAXA

尤も、今後は相模原へ行くのも青森経由になりそうだけどね(笑)

2010年初夏、沖縄旅行記 6:首里城、琉球古都散歩

2010-05-11 | 旅行
2010年初夏、沖縄旅行記 5:ゆいレールと、ブルートレイン「なは」からの続きです

那覇空港から「ゆいレール」の終点、首里駅にやって来ました。
これでめでたく、沖縄の鉄道全線完乗です!(何しろ、今のところ沖縄にはこの「ゆいレール」しか鉄道が無いもんねw)




モノレールの高架橋は、終点の首里駅から少し先で曲がった状態で途切れています。
「将来この先、こっちの方に伸ばすもんねー!」という気満々のようです(実際、路線延伸が検討されています)。



さて、せっかく首里まで来たのだから首里城に行ってみましょう!
琉球王国の首府として君臨し続けた首里城、沖縄戦ですべてが破壊されてしまいましたが、現在復元が進められています。

首里駅から首里城行き8番のバスに乗って、着いたところは守礼門

この門はかなり以前から復元されていたので、もうすっかり御馴染みですね。
首里城の復元が本格的に行われる以前は琉球王国時代の遺構の代名詞のような存在だったと思います。


守礼門をくぐったところにある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん…あ~文字を入力するのが大変だった!w)


この石門は世界遺産に登録されています。外観は地味だけど実は凄い!

どんどん城内を登って行きましょう。


首里城の正門、歓会門


瑞泉門。その名の通り、門の前の坂道に湧き水があります。


ここまで登ってくると、周囲の景色を見下ろすことが出来ます。
遠くには海も見えていますよ。


奉神門。ここから先は有料区域なので券売所があります。
ちなみに「ゆいレール」の1日フリー乗車券を持っていると入場料が割引になるのでちょっとお得(笑)


そして首里城正殿です!
ちょうど今、朱漆の塗りなおし作業中で一部、養生シートが掛けられていました。


鮮やかな朱と極彩色の装飾。
質実剛健な日本の城とは異質の、どこか天平の仏教寺院を思わせる絢爛たる美しさです。


正殿内に入ることも出来ます。
琉球国王の玉座、古の大陸に存在した王朝の影響を受けているのでしょうか。


一方、正殿に隣り合う書院、鎖之間(さすのま)は日本文化の影響が見られます。
炉の切られた茶室から見る庭園は、南国情緒豊かでありながら日本らしい趣があり見事です。

琉球王国の栄華を偲ばせる首里城、やはり一見の価値ある素晴らしい城でした。

帰りは正殿の奥側の丘陵を廻って、首里城の城郭を一周りしてみます。

城の南側には、現在は使われていない門もあります。
首里城を中心に一帯が小高い丘になっていて、何処と無くウマイヤド・モスクを中心に広がるダマスカス旧市街を思わせる雰囲気なのです。


首里城を一周りして戻ってくると、円覚寺跡という場所がありました。
沖縄戦で破壊されて現在は伽藍は何も残っていませんが、琉球王家の菩提寺です。

円覚寺跡から龍潭(りゅうたん)という池に沿って歩くと、こんな楽しい場所に出ました。

沖縄では鯉のぼりもカラフルなんですねぇ!

再び首里駅から「ゆいレール」に乗って、今日は那覇市内でちーやんさんご一家と待ち合わせ。
昨年暮れの札幌以来の約束の再会を喜び、そのまま「オリオンビールタイム」に突入ですwww
旅の友との会話に子どもたちとの鉄道ファン育成講座も加わって、実に愉快な夜になりました。
明日は、ちーやんさんたちと「沖縄観光といえばやっぱここでしょ!!」という場所と、「沖縄まで来て、やっぱりそれを見に行くかアンタ。。。」という場所をクルマで廻ります。
どうなりますことやらw

2010年初夏、沖縄旅行記 7:宇宙通信所と、美ら海水族館に続きます

2010年初夏、沖縄旅行記 5:ゆいレールと、ブルートレイン「なは」

2010-05-10 | 旅行
2010年初夏、沖縄旅行記 4:南の海、那覇へからの続きです

第3日目:平成22年5月1日

沖縄に到着して、最初の夜が明けました。
今日は、先ずはこれに乗ります。

沖縄都市モノレール「ゆいレール」です!

沖縄本島にはかつて、那覇を中心に小さな軽便鉄道…ウチナーンチュからケービンと呼ばれて親しまれた「沖縄県営鉄道」が存在しましたが、沖縄戦ですべてが破壊されてしまいました。
その後、沖縄は長らく日本唯一の「鉄道の無い県」だったのですが、平成15年に「ゆいレール」が開業、沖縄に悲願の鉄道が復活したのです!

今回の沖縄の旅の大きな目的の一つが、この「ゆいレール」の乗り鉄なのですから、何はさておき先ずは1日フリー乗車券(大人600円)を購入して乗り込みます。

「ゆいレール」は2輌編成、丸っこくて小さな可愛らしいモノレールです。
乗り込んで気が付いたのですが、運転席のすぐ後ろにはこんな「かぶりつき専用席」があります!



運良く席が空いていたので、早速かぶりつきを堪能します。
それにしても、街の中のかなり高い位置を走るので、車窓が楽しいですねぇ!
ちょっとバンコクのスカイトレインに似た印象です。

那覇空港行きの列車に乗ったのですが、終点に着く1つ前の赤嶺駅で途中下車。
自衛隊基地と隣接する高層住宅地の中にある駅なのですが…実は!

ここが日本最南端の駅なのです!
「ゆいレール」開業までは、JR九州・指宿枕崎線の西大山駅が日本最南端だったのですが、一気に引き離しましたねぇ~。


駅前広場には、立派な石碑も建っています。
それにしても、住宅地のど真ん中にあるのが日本最南端駅ってのもなんだか違和感あって面白いですね。
何しろ、「旧最南端駅」の西大山駅は畑の向こうに開聞岳を望む、如何にも!なロケーションにありましたから…



再びモノレールに乗って、今度こそ終点の那覇空港駅へ。

実は那覇空港駅は日本最西端の駅です!
沖縄に飛行機で来て「ゆいレール」で那覇市内に向かう人は、知らず知らずのうちに日本最西端と日本最南端の駅を通過してしまうことになりますね(笑)



さて、那覇空港駅に着いたら改札を出て、空港には向かわずに地上に降りてモノレールの高架の下を少し歩きます。
那覇空港駅の少し手前側にある沖縄都市モノレール本社まで行って、そのまま敷地の中に入って行くと…

「ゆいレール展示館」があります。
入場無料ながら土日祝日は休館という、観光客にはなかなかハードルの高い施設なのですが、
ゴールデンウィーク中は特別にオープンしていました。気が利いていますね。


館内には「ゆいレール」の建設から開業までの歩みを知ることが出来る展示の他に、
大の鉄道ファンで知られるゆたかはじめさんこと元東京高等裁判所長官の石田穣一先生から寄贈された膨大な鉄道関連グッズや
“ケービン”沖縄県営鉄道に関する資料を見ることが出来ます。
まさに、沖縄の鉄道の殿堂なのです!

そして、ここには…

ブルートレイン「なは」号のヘッドマークがあるのです!!
これは、平成20年3月14日の夜に京都駅を発車して熊本駅へと向かった下り「なは」最終列車に九州内で取り付けられた実物です。
僕は、同日に熊本駅から京都駅へと走った上り「なは」最終列車に乗車していますので、このヘッドマークを直接目にはしていません。
それでも、熊本駅到着後にこの「なは」のヘッドマークがその後JR九州から、愛称で縁のある那覇市の「ゆいレール」に贈られたと聞いて、いつか見に行きたいと思っていました。
2年越しで念願叶い、今日「なは」ファイナルランヘッドマークと対面を果たすことが出来たのです。

ちなみに、このヘッドマークと同じデザインのものが最近もう1つ作られていて、先日のブルートレイン「なは」九州内リバイバル運転で実際に機関車に装着されていますね。
「ゆいレール展示館」にあるファイナルランヘッドマークも、このような感じで機関車に取り付けられて最終列車の最後の旅路を飾ったんですねぇ…
そして今、遂に、列車名が示す通りその最終目的地であった那覇に安住の地を得ているのです。

※「なは」リバイバル運転時の写真。「ゆいレール展示館」にあるヘッドマークとは異なるものです。


ヘッドマーク寄贈の目録もちゃんと添えられています。




ヘッドマーク以外にも、ブルートレイン「なは」号関連の資料が展示されていました。

そして…

何とブルートレイン「はやぶさ」号のヘッドマークもありました!
これは、ゆたかはじめさんのコレクションの一つのようです。
本当に凄いものを持っておられたんですねぇ!

「なは」とだけでなく「はやぶさ」との対面も果たせて、大満足で「ゆいレール展示館」を後にしました。






モコモコと可愛らしくポイントを渡って那覇空港駅にやって来るモノレールに乗って、次は…
一気に終点の首里駅まで乗り鉄しましょう!
首里といえば、確かお城があったな。終点に着いたら首里城を見に行こうか。

2010年初夏、沖縄旅行記 6:首里城、琉球古都散歩に続きます

※「ゆいレール展示館」内の写真は許可を得て撮影・掲載しています

2010年初夏、沖縄旅行記 4:南の海、那覇へ

2010-05-09 | 旅行
2010年初夏、沖縄旅行記 3:フェリーなみのうえ、海の旅からの続きです

第2日目:平成22年4月30日

「フェリーなみのうえ」での海の旅の2日目。
今朝は、夜明け前の朝4時前から起き出します。
午前4時20分に船が最初の寄港地である奄美大島の名瀬に入港する直前頃、昨夜見た国際宇宙ステーション(ISS)が再び見える可能性があるからです。



上甲板に登ると、「フェリーなみのうえ」の船名表示器には明かりが灯り、デッキには照明が入っています。
既に名瀬への入港準備が整えられているようです。
それにしても、さすが南海の奄美近海。今年は春の到来が遅くて4月の終わりだというのに肌寒かった九州と違って、夜明け前の最も冷え切った時間帯だというのに空気には微かな暖かさがあります。

しかし、残念ながらその暖かさが仇となったのか、海の上には昨夜は無かった雲が湧いてきてしまったようで、おぼろ月以外は星も見えません。
これではISSの目視確認は無理だな…
そうこうしているうちに、「フェリーなみのうえ」は名瀬港に入港、接岸します。

「ふ~ん、名瀬ってこんなところか…」



名瀬入港を見届けて、二度寝を決め込むべく1等個室のベッドへ。
次に目が覚めると、すっかり夜は明けていましたがあいにくの曇り空。

午前9時半頃、徳之島の亀徳港に入港。

「ふ~ん、徳之島ってこんなところか…」



接岸中や出港後もしばらくは携帯電話の電波が徳之島の基地局とつながるので、メールチェックやTwitterへの旅程報告つぶやきなどをして慌ただしく過ごします。
しばらく経つと携帯の電波も途切れ、海と曇り空と遠くの島影だけの世界に…
景色に飽きたら、個室のベッドでダラダラ。


2時間ほどすると、次の寄港地である沖永良部島の和泊港に寄港。

「ふ~ん、沖永良部島ってこんなところか…」



入港中に船内のレストランがランチ営業をするので、例によって「はやく閉めちゃうつもりだからさっさと食事しに来るように」と急かす船内放送に急き立てられて昼食を済ませます。
また生ビールを飲んでしまって御機嫌。

またまた2時間ほど海と曇り空と遠くの島影だけの世界を旅して、与論島の与論港に入港。

「ふ~ん、与論島ってこんなところか…」



ここが最後の島への寄港。
次はいよいよ沖縄本島。那覇の前の最後の寄港地である本部港へと向かいます。


「ふ~ん、本部港ってこんなところか…」



この時点で、各港での荷積み荷降ろしに手間取ったようで30分ばかり遅れていますが、今更ちっとやそっとの遅れを気にしても仕方がない。
どうせ、次の港は最終目的地の那覇港なんだから、腰を落ち着けて待ちます。




そろそろ、昨日鹿児島新港を出港してから24時間が経過しようとしています。
陽もすっかり暮れてきました。
左舷側には沖縄本島西岸のリゾート地の風景も遠く見える中を、
「フェリーなみのうえ」は夕焼けの海を那覇目指してラストスパート。


海の向こうに、ビルの立ち並ぶ都市が見えてきました。
離島の鄙びた景色を見慣れた目には綺羅びやかに映る光の中へと、船は分け入って行きます。
午後7時半頃、「フェリーなみのうえ」は最終目的地の沖縄・那覇港に接岸。
25時間半の船旅でした。



それにしても、やっぱり快適でプライバシーが保てる1等個室にして良かった!
誰にも気兼ねなくリラックスして船旅を楽しむことが出来ましたからね。


船を降りて、あっというまに誰もいなくなったフェリーターミナルを後に歩いて街のホテルへと向かいます。
それにしても沖縄の人は優しい、ホテルの場所を聞くと実に丁寧に道案内してくれます。旅先での親切は嬉しいなぁ。
今夜はホテルの裏のスーパーマーケットで入手したオリオンビールとゴーヤチャンプルー入りの弁当で旅の疲れを癒してゆっくり休んで、明日は…
旅の友と、そして或るものとの再開を果たします。

2010年初夏、沖縄旅行記 5:ゆいレールと、ブルートレイン「なは」に続きます

2010年初夏、沖縄旅行記 3:フェリーなみのうえ、海の旅

2010-05-09 | 旅行
鹿児島-沖縄航路の「フェリーなみのうえ」

2010年初夏、沖縄旅行記 2:鹿児島市、博物館散歩からの続きです

九州と沖縄を結ぶ海上航路の船は、鹿児島市の鹿児島新港の発着となります。
出発前に鹿児島新港へのアクセス方法を調べたのですが、一応バス停があり専用シャトルバスもあるものの便数が極端に少なくてとにかく行き難い。
いろいろと調べていたところ、事情を知った鹿児島のTwitterのフォロワーさんからのアドバイスで
新港ではなく城南小学校前のバス停で降りれば港は近いし、バス本数も多い
ということが分かったのです。
改めて、インターネットの結ぶ人とのつながりに感謝!


という訳で、鹿児島中央駅前から乗ったバスを城南小学校前のバス停で下車。
ここから通りを真っ直ぐ歩けば、すぐに鹿児島新港です。




そしてここが、鹿児島新港第2待合所。


沖縄航路の旅客ターミナル。
窓口でチェックイン、というか予約していた旨を伝えて、運賃を支払い乗船券を受け取ります。

この時点で、まだ午後4時過ぎ。出港は午後6時、乗船開始までも1時間ばかりあります。
そこで、ちょっと港の近くを散歩。

海岸に、桜島を真正面に眺めることの出来る絶好のビューポイントがありました。
「ああ~、いい天気だなぁ~」
目の前の海を、種子島からやって来た高速船の「ロケット」が駆け抜けて行きます。
「あ、もうすぐ、来月の金星探査機『あかつき』ソーラーセイル実証機『イカロス』の打ち上げのときは、あれに乗って種子島に行くんだ。」
あかつきとイカロスの打ち上げの日も、今日のように晴れるといいんですがね!

それに今夜は、午後8時過ぎに朝鮮半島から日本海の上空にかけて国際宇宙ステーション(ISS)が通過する予定なので、この分だと船上から海の上を飛ぶISSを見ることが出来そうで楽しみです。

さて、そろそろ午後5時、沖縄行きの船への乗船が始まります!

これが、沖縄まで乗るフェリーなみのうえ


総トン数6,586トン、全長145.61m。
旅客定員804名の、実に大きな船です。




螺旋階段と吹き抜けの、優雅なエントランス。
豪華客船での船旅気分が高まります。
実は僕は今回、奮発して最上級グレードの1等客室を予約しておいたのです。




船内の最上階は、1等客室の乗客しか立ち入れない特別区画。
絨毯の敷かれた廊下、雰囲気はまさにクルーズ客船?

そしてこれが、僕の部屋。
804人の乗客が乗り込める「フェリーなみのうえ」にたった1室しか無い、1人用個室です。
ちなみに運賃は、鹿児島―沖縄那覇間が片道で2万8千4百円也。同区間のエコノミークラス航空運賃より数千円高額となります。



…室内の雰囲気は豪華客船というよりはビジネスホテルみたいですが、それでも必要な設備は一通り揃っていて快適な船旅が楽しめそうです。


専用のトイレとシャワーもありますが、ちょっと薄汚れた感じですね。
せめてユニットバスにしておいて欲しかった。


ちなみにこちらは、一番リーズナブルな2等大部屋。
文字通りの雑魚寝ですが、運賃は1等個室のちょうど半額となります。
他に、数名が相部屋となる2等客室もあります。


2等の乗客用の共同浴室。
湯船は使用されず、シャワーのみの利用となるとのこと。ちょっと侘しい。


船内にはレストランや喫茶店、売店の他に、何故か小さなゲームセンターもあります。
レトロなテレビゲームが並んでいました。これまた侘しい。

船内を見て回っているうちに、午後6時の出港時刻になりました。
デッキから出港の風景を楽しむことにしましょう。

広々とした、1等専用デッキ。
「フェリーなみのうえ」のデッキは本格的な木張りで、お洒落で良い雰囲気です。






夕陽と桜島に見送られて、鹿児島新港を後にします。
錦江湾を南に向かい進み始めると、すぐに
「今からレストランを営業します。あまり長い時間は営業しませんので、食事したい人はすぐにレストランにお越し下さい!」
という急き立てるような案内放送があり、慌ただしく食事が始まります。
やはり豪華客船よろしく優雅にディナーを、という訳にはいかんのだなぁ、と苦笑しつつ、それでもメニューに生ビールがあったのでそれなりに満足な夕食。



夕食後、部屋でシャワーを浴びたりくつろいでいるうちに船体の揺れが大きくなってきたので、錦江湾から東シナ海に入ったことを知ります。
すっかり真っ暗になった海原の向こうに見える島影と街明かりは種子島の西之表か中種子あたりか、それとも屋久島かと思いながら上甲板から星空を眺めていると…
午後8時20分頃、暗い水平線の上を北斗七星に向かって流れる鋭い光点を確認!
海の上で見るISSにすっかり満足して、1等個室のシングルベッドに横になると、緩やかな揺れですぐに眠りに落ちました。

2010年初夏、沖縄旅行記 4:南の海、那覇へに続きます

2010年初夏、沖縄旅行記 2:鹿児島市、博物館散歩

2010-05-09 | 旅行
2010年初夏、沖縄旅行記 1:南へ、先ずは鉄道でからの続きです

沖縄へと渡航する為に、沖縄航路の船が発着する港のある鹿児島市へとやってきました。
とは言え、那覇港行き「フェリーなみのうえ」が鹿児島新港を出るのは午後6時。
まだ昼前なので殆ど丸一日時間があります。
今日は、せっかく鹿児島に来たのだから博物館散歩をしようと思っているのです。

鹿児島中央駅前から路面電車に乗って、鹿児島市の繁華街である天文館やいづろ通界隈へと向かいます。
街中から城山の方へと少し歩き、西郷隆盛像の近くに趣きのある洋館が見えてきました。

これが鹿児島県立博物館です。



建物はシックですが、館内はよく手入れされていて最新の整備が整っています。
しかも入場無料、素晴らしい博物館です。
(館内写真は許可を得て撮影・掲載しています)

“石好き”にはたまらないであろう鉱物展示室。
展示の方法もお洒落ですね。


「あっ、まんぼうだ!」僕、まんぼう好きなんだよね。魚のくせに泳ぐのが苦手で時々溺れるとか、他人とは思えん。
何故か横に白熊がいるのも鹿児島らしい?(まさか名物カキ氷の「白くま」と掛けている訳ではないでしょうがw)


手作り資料が丹念に並ぶ、屋久島の自然の特別展。
力入ってます

そして、さすが芋焼酎天国の鹿児島らしいのがこちら。
さつまいもから芋焼酎が出来るまで。



そして出来上がったのは「本格焼酎 博物館」!
鹿児島県立博物館オリジナルブランドだ(笑)

充実した展示内容の鹿児島県立博物館を楽しんだ後は、すぐ近くにある鹿児島県文化センターへ移動します。
あれ、何か文化センターの向こうに聳える桜島がちょうど噴火したような…凄い噴煙があがってる。

ここは鹿児島県立博物館の分館となっていて、プラネタリウムがあるのです。
また、恐竜化石の見事な展示もあります。

化石展示室の一画では「ヘルマン・ヘッセ昆虫展」も開催されていました。
ヘッセの作品中に登場する、蝶をはじめとした昆虫の標本を使って、ヘッセの作品世界を表現するというなかなか意欲的な展示。
中学生の頃に読んだ哀しき「少年の日の思い出」を、実際に作品中で少年たちが目にしたであろう蝶の標本を見ながら読み返すのは感慨深かった!

星空の生解説があるプラネタリウムも堪能して、さぁそろそろ港に行こうか。
船に乗ろう!

2010年初夏、沖縄旅行記 3:フェリーなみのうえ、海の旅に続きます

※おまけ画像
鹿児島県立博物館で一番ショッキングな、恐ろしい展示。

警告を無視してとびらを開けると…
う、うわぁぁぁぁー!!

2010年初夏、沖縄旅行記 1:南へ、先ずは鉄道で

2010-05-09 | 旅行
学生時代から日本全国津々浦々を鉄道旅行してきた僕が、唯一足を踏み入れることがなかったのが沖縄。
何しろ鉄道に乗りたくて旅をしてるのだから、当然ですね。沖縄には永い事、鉄道そのものが無かったんだから。

そんな沖縄ですが、事情が変わったのが平成15年。
沖縄都市モノレール線ゆいレールが開業したのです。モノレールと言えども、立派な鉄道。これは乗りに行かねば!
…となる筈だったのだが、当時僕は沖縄の南隣の島、台湾の魅力にすっかりはまっていて、
「どうせ南の島に行くなら、沖縄よりは台湾に…」
という気になってしまい、ついついそのまま沖縄には行かず仕舞い。
そしてそのまま7年の月日が流れたのですが、僕は唐突に沖縄の地を踏んだのです。

今になって何故、沖縄へ?
その辺の事情はおいおい説明するとして、先ずは初夏の海を渡った気ままな旅の顛末記に暫しお付き合い下さい…

第1日目:平成22年4月29日

熊本県から沖縄を目指し、朝一番の列車で出発します。
八代駅でJR九州から肥薩おれんじ鉄道に乗り換え、一路鹿児島へ。
みかんの顔をしたかわいい「おれんじちゃん」号。

せっかく南の島・沖縄に行くんだから、飛行機に乗って行くなんて無粋なことはしたくない。
これは最初から考えていたこと。

島には、船で行くのです!

という訳で、先ずは沖縄行き航路のフェリーが発着する鹿児島新港を目指すのです。それも、新幹線つばめではなく、のんびりゆっくりおれんじ鉄道の鈍行で。
気ままな旅なんだから、急ぎたくない。いや、意地でも急がない!
これも最初から決めていたこと。


波静かな不知火海に沿って、「おれんじちゃん」号はあたかも水上を走るように進んで行きます。

海の続きは、緑のただ中を往く線路。



丘を越えて、南へと続く線路。

ちなみに今走っているこの区間、
6月13日の地球帰還を目指し飛び続ける小惑星探査機「はやぶさ」の最新情報を発信しているはやぶさ帰還ブログTwitter
地球との残り距離を西大山駅(日本最南端の駅)から鹿児島中央駅、東京駅を経て淵野辺駅(はやぶさを運用しているJAXA宇宙科学研究所相模原キャンパスの最寄り駅)までの距離(そう、ブルートレインはやぶさの走行区間だ!何という遊び心w)に換算して紹介している名物ツイートでちょうど4月の終り頃に通過した事になっている位置に該当するのだ。
はやぶさ帰還ブログTwitterには「袋駅ー水俣駅間にいます。月浦公民館のすぐ横くらいです」などと妙に具体的な記述もあるのだが、
実際にはこの辺りだなー、という訳で車内から動画で撮影してみました。
ここが「月浦公民館のすぐ横くらい」です!(IES兄、見てるー?w)




川内で再びJR九州鹿児島本線となった線路を乗り継ぎ、鹿児島中央駅に到着。
構内には懐かしい国鉄色をまとった485系特急「きりしま」が発車待ちしています。

ここから鉄道換算された「はやぶさ君」の出発駅である西大山へ…は向かわず、港に行く前に鹿児島の街へと出ます。

2010年初夏、沖縄旅行記 2:鹿児島市、博物館散歩に続きます

沖縄から帰ってきました

2010-05-04 | 日記
先程、GW沖縄旅行から帰ってきました。
写真は首里城正殿

今回は船旅ありローカル路線バス旅あり宇宙施設探訪(笑)あり、友人との再会ありリゾート観光あり、さらに歴史と沖縄の現実をちょっとだけ考えてみたりと、盛り沢山な旅でした。
これから写真資料を整理して、明日以降ぼちぼち旅行記を書きます。
例によって気長にお待ち下さい。

それでは、無事の帰りの御報告まで!(これから旅行中ネットから離れていた間の「はやぶさ」情報を調べないと…!)
天燈茶房亭主mitsuto1976 拝