仲田市長の施政方針 から抜粋
2 「誇れる教育」と「防災のまち」
私が市政の舵取りを行うに当たり掲げた「誇りを持って
暮らせるまち三木」を実現するため、「誇れる教育」と「防
災のまち」を推進、構築することについては、引き続き、
力を入れて取り組んでまいります。
一つ目の「誇れる教育」については、就任当初から、地
域間格差、経済間格差のない教育環境を整えることは、行
政が行うべき最も重要な施策のひとつであると考えており
ました。「まちづくりは人づくり、人づくりは教育から」と
申します。当市においては、地域間格差はさほどない地域
ではありますが、未来を生き抜く子どもたちに必要な学び
の場を、均しく提供してまいります。すべての学校に、児
童生徒の健やかな成長のため、スクールソーシャルワーカ
ーを配置するとともに、新たな学力向上のための支援施策
を取り入れます。また、必要とする中学校の部活動に外部
人材を登用し、教職員の負担を軽減し、授業に専念できる
環境を整えます。それに加えて、地域の学校において、地
域固有の歴史や文化を学び、大人になってもふるさと三木
を愛する教育を推奨します。
➡(私見)大切な事だと思います。地域と密接な繋がりのある学校の在り方と、現在三木市が推進している学校再編について
は慎重な議論が必要です。
当市出身の上田桑鳩は、書に
生きることを志し、前衛美術と融合し、墨による線と余白
を生かした前衛書を芸術の域にまで昇華しました。地元の
吉川町では、30年以上の長きに渡り、子どもたちに書に
よる創作意欲の向上と、墨華の香るまちづくりを継続して
います。また、静岡県の清水地域がサッカーのまちである
ように、当市においても、地域資源であるゴルフやテニス
に幼少期から触れ、世界を夢見る子どもたちを育成できる
よう、更なる振興に努めてまいります。
一方の経済間格差については、これは行政の責任におい
て、確実に是正していかなければなりません。
➡(私見)経済格差による教育格差の無いようすると共に、学力向上や優れた人格者への醸成を図る為に教育委員会に提言し、
共に取り組んでいきたいと思います。
国に先行し
て実施している幼児教育の無償化を継続します。小・中学
校での就学援助を拡充します。学用品費、給食費、修学旅
行の費用など、これまでからの支援に加え、入学にかかる
援助を拡充し、更には卒業アルバム代に至るまで、キメの
細かい充実した支援を行います。また、高校、専修学校、
大学に通う学生へ、公立、私立を問わず、県内ではほとん
ど例のない市独自の充実した給付型奨学金制度を継続しま
す。すべての子どもたちが、均しく質の高い教育を受ける
権利を保障します。
三木の子どもたちは、三木の宝、未来そのものでありま
す。当市の誇れる教育を推進することにより、 「教育を受け
させたいまち三木」を実現してまいります。
➡(私見)具体策についての議論を行っていきたいと思います。
二つ目の「防災のまち」について、県内の防災拠点「兵
庫県広域防災センター」を抱える当市は、元来、災害の少
ないまちであります。しかしながら、昨年の猛暑、豪雨、
台風等、想定を超えた災害を教訓に、引き続き、都市基盤
の強靭化を着実に進めます。
➡(私見)様々な防災対策が予見される中で、住宅の耐震化が昨年度に比べて大きく減額されています。利用率が低いから
減額したと思われますが、減災は進みません。後退です。現状把握をした上で、安全安心についての提言を行っていきます。
老朽化した道路や水路を点検
し、 「道路、橋梁及び道路構造物メンテナンス計画」を策定
するとともに、水道管の耐震化などライフラインの整備を
進めます。また、一次避難所である地域の公民館や集会所
の建替え費用にかかる助成を拡充し、耐震化を促してまい
ります。
危機管理における人的な体制面では、災害対策本部と避
難所との情報共有や、長期間に渡る避難所運営に脆弱な点
があったことから、組織を見直し、危機管理課を総合政策
部に移管し、体制の強化を図ります。また、不安を抱える
避難者に対し、タイムリーな情報を提供するため、本庁舎
を無線LAN化し、避難所にタブレット端末を配備し、災
害に強い情報ネットワークを構築します。
また、当市は、市民の防災意識が非常に高く、地域単位
での自主防災訓練も盛んなまちであります。昨年は、北播
磨で初となる企業連携消防団も誕生いたしました。防災士
を養成する地元の関西国際大学とも連携し、より実践的な
防災訓練を提唱するとともに、学生による二次避難所運営
の応援協定などにも取り組み、ソフト面においても更なる
体制強化を図ってまいります。
「誇れる教育」と「防災のまち」の二大看板により、ふ
るさと三木を愛し、助け合い、支え合う市民の機運を一層
醸成し、支援を求める隣人に対しても手を差し伸べられる
心優しい人々のまちの創造、市民ひとりひとりが「誇りを
持って暮らせるまち三木」の実現に努めてまいります