10日、11日は淡河八幡神社で御弓神事が晴天に恵まれ執り行われました。
神戸市北区淡河町全域と志染町戸田、三津田の地域を師範として35年指導して毎年思う事ですが、
地域が青年達を育て、青年達が地域の声に応えようと育ち、結果として一生の思い出に残る清々しい達成感
が得られるこの御弓神事には、伝統と言う表向きの事とは別に、その背景にある掛け替えのない思いやりや責
任感、そして地域の絆が醸成される素晴らしい機会だと思っています。
神事を行うにも、多くの地域の方々が関り時間を費やされます。とらえようによっては面倒かも知れません。
面倒だから簡略化すれば良いかも知れませんが、そうすれば、ほぼ確実に復活は出来ません。
改善は良いかも知れませんが、簡略化は地域の絆も簡略化されていくかも知れません。
今回で、798年目の御弓神事に関わる事が出来、青年達が成長するお手伝いが出来た事に感謝しかありません。
厳冬の山中(丹生山)に入り、無言で不動の滝まで進んで行きます。
宮司が祝詞をあげ、奉仕者全員で五穀豊穣、厄災解除等を祈念します。
今から禊です。着衣を脱いで褌姿に。
奉仕者の青年4人と師範(私)と助教の2人で身を清めます。
今年は、19歳の息子(写真中央奥)と一緒です。父親としても嬉しい限りです。
身を清めた翌日の11日、多くの参拝者が見守る中、凛とした空気の中で粛々と「御弓神事」が執り行われます。紀元節です。(建国記念日)
青年達の後ろ姿も凛々しさを感じます。
緊張した面持ちで神事を終えた青年達4人(射手)はトビっきりの笑顔に変わります。
この、笑顔を見る事がこの上ない幸せなんです。
青年達から見た参拝の方々です。青年達との距離感が非常に近く青年達からも多くの皆さんの笑顔が近くで見えます。
この距離感で、会場が一体となり笑顔でうまります。
青年達にとって、とても大切な思い出になるようにこれからもお手伝いをさせて頂ければと思っています。