第8号議案並び第9号議案に対して反対の立場で討論を行いました。
始に第8号議案、母子父子年金の廃止について。
平成21年第296回3月定例会で、母子家庭に加え父子家庭も対象として可決されました。
条例は母子家庭及び父子家庭に対し市民福祉年金を支給することにより、その生活の向上と福祉の増進に寄与することを目的に設置されました。
今回の廃止理由の一つとして児童扶養手当が父子家庭にも拡大され一人親家庭の経済的支援が充実してきたこととあります。具体的にどのように充実したのか理解に苦しむところです。
厚生労働省によると、子どもがいる現役世帯で一人親世帯(大人が一人)の貧困率は54.3%に対し、両親がいる(大人二人)の場合の貧困率は10.2%です。
その差44.1%です。格差はまったく埋まっていないのが現状です。
条例の目的は出産及び長寿に対し祝金を支給することにより、次代を担う子の健やかな成長を願うとともに、多年にわたり社会に貢献された高齢者を敬愛し、もって健康で心豊かな生活に寄与することを目的としています。第9号議案は、第三子以降の出産に対して5万円が支給されます。これを当局は廃止しようと言うものです。
これと同額が100歳の長寿を祝う目的でも支給されます。
出産と長寿どちらも尊いものです。
合計特殊出生率が県内41市町村中ワーストテン入りしている現状から脱却することが先決です。
県内平均が1.41、お隣の小野市1.48、三木市は1,15です。
北播磨5市1町でもワーストワンです。このようなことから、三木市独自の政策として継続を願うものです。
8号議案、9号議案共通した廃止の理由として
・「子どもの為の手当てが充実したこと。」
等が挙げられましたが、子どもの為の手当てが23年10月と24年2月を比較して少なくなっている方もいらっしゃるのが実情です。
又、市民の皆さんは、年少扶養控除33万円の廃止によって市民税の負担が増えている。
税の運用上それを子育てや教育の一部に反映するのは当然のことであります。
又、他市も廃止をしているからということを理由にすのではなく、このような状況だからこそ、他市との差別化を図り、人口流出等を防止し、これらの事業を継続しなければいけないと考えます。
又、今年度当初に新みきっ子未来応援プランでも委員の皆さんに、5ヵ年計画で次のように示しされています。
平成26年度の目標として、出産祝い金は130件、母子父子年金は継続して実施です。
委員の皆さんに、確認頂いているにも係らず、突然の廃止ということは、みきっ子未来応援協議会の軽視にも繋がるのではないかと思います。
8号議案、9号議案共、計画変更による廃止では無く、継続した事業、格差を少しでも縮める為の事業の存続について、議員皆様のご賛同を頂きますようお願い致しまして、第8号議案母子父子年金の廃止について、第9号議案出産祝い金の廃止についての反対討論を終わりました。