第2号議案と第22号議案について反対討論を行いました。
以下、討論内容です。
双方の議案とも三木市が進めようとしている幼保一体化計画を実現する為の議案であります。
まず、第2号議案三木市認定こども園の設置及び管理等に関する条例の制定については三木市立認定こども園を設置するにあたり、三木市立の幼稚園及び保育園を廃止しようというものです。
次の第22号議案三木市幼保一体化計画の策定については幼保一体化計画を具体化したものと思っています。
幼保一体化計画は、三木市の公立幼稚園、保育園をほぼ全て廃園又は、民営化するものであります。
そして、その受け皿として民間の子ども園へ移行しようと言うものです。
私は、以前から申しているように、三木市が進めている机上の議論ではなく、三木市の責任に於いて公立のモデル園をまず作る。
そこで検証し、次の政策につなげていくべきだと考えています。また、ほぼ全ての公立園を廃園することは、市民の選択の範囲を狭めるばかりか、選択の自由を奪いかねないものであり、公立園の教育保育について後戻りできない状態に追い込むものだと思っています。
次は、義務教育も同じ道を歩むのでしょうか?
今回の議会で教育長は、私の質問に対し幼稚園等の適正な人数は、多ければ多いほどいいと考えると仰いました。
私は違うと思います。
幼児教育の場合適正な人数は子ども達が感情豊かに成長する姿に先生も共感し、どの子どもにも同じように愛情が掛けられる人数だと思っています。
その心は我が子を育てることと何ら変わりないのではないかと考えるからです。
本会議でも申しましたが、今回の条例が可決されると、市内外の皆様に公立園を廃園したまちとして子育て世代や若者世代のみならず教育に関心のある方々は必ず違和感を覚え遠ざかられることでしょう。
消滅可能性都市に名前を連ねている三木市にとって、今回の条例の可決が何を意味しているかお分かり頂けると思います。
今一度、踏みとどまって頂き幼児教育から義務教育に至るまで、全力で子ども達を応援するまちとして、三木市の再生をかけるために、共に頑張っていかなければならないと思います。
最後に私は、
明治維新を成し遂げたのは教育だったと思っています。
戦争がおこったのも教育だった。
そこから飛躍的な復興を成し遂げたのも教育だったのではないかと思っています。
私は、公共の責任として人格が形成される幼児期からの教育を充実させた上で、更に発展させた形で義務教育を継続して行うことこそが、三木市創世の基盤ではないかと考えています。
以上から、皆様にはご理解賜りますようお願い申し上げまして私の反対討論を終わります。