令和3年1月28日,JAいしのまき稲作部会主催の稲作総合検討会が開催され,生産者40名が出席しました。普及センターからは,令和2年産の生育概況や令和3年産に向けた対策,ブランド米「だて正夢」「金のいぶき」の栽培ポイント,管内の水田における地力の状況について説明を行いました。
令和3年産良食米づくりに向けて,品種の特性に合わせた茎数・穂数の確保と幼穂形成期以降の葉色維持により白未熟粒の発生を防ぐこと,追肥や土づくりにより登熟期間の稲体の栄養分を維持することが重要です。
ブランド米の栽培については,品種に合った栽植密度での田植えにより穂数が確保されたこと,追肥の実施により生育後半の葉色が維持されたことから収量が確保できた事例を紹介し,適切な管理が収量・品質を定させるポイントと説明しました。
地力については,転作の繰り返しで有機物の分解が進むことや,堆肥・稲わら施用が減少していることなどが要因で低下してきます。普及センターが設置した,堆肥を施用した実証ほにおいて収量が上がった事例を紹介し,積極的な堆肥等の有機物施用を呼びかけを行いました。
そのほか,メーカーからJAいしのまきが新規採用した資材の特徴や使用方法について説明がありました。
普及センターでは今後も石巻地域の水稲の収量と品質の向上を目指した栽培の取組を支援していきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0225-95-14352 FAX:0225-95-2999