宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

かきのジョイント栽培実証ほを設置しました

2024年04月24日 13時50分42秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

県南の丸森町は、干柿の産地として知られています。しかし近年は、高齢化や担い手不足により、栽培面積や出荷量は減少傾向にあります。

かきは高木性で樹高は3mを超えることから、高齢者にとっては栽培管理の負担が大きく、危険を伴う作業が多いのが現状です。また、従来の樹形では未収益期間が長く成園化まで10年以上の年月がかかり、新規栽培者の参入や既存生産者の規模拡大の妨げとなっています。

そこで、丸森町農業創造センターが主体となり、町内のかき生産者に福岡県農林総合試験場で早期成園化及び管理作業の省力化を目的として開発された「カキのジョイントV字トレリス栽培」の実証について取組者を募集したところ「まるもりころ柿クラブ(3名)」が実証に取り組むことになりました。

4月18日に宮城県農業・園芸総合研究所果樹チームの指導によりかきの接ぎ木を行いました。全員、ジョイント栽培の接ぎ木は初めてのため、手順や接ぎ木のポイントなどの説明を受けた後に接ぎ木を行いましたが、実際に行うと見た目よりかなり難しいといった声が聞かれました。

「まるもりころ柿クラブ」では、今回の実証を契機に町内の取組者が増えることを期待しており、例年、年度末に開催している加工用カキ研修会で生育経過等の報告をしたいと意気込んでいます。

普及センターでは、県内でも初めての取組であるため、今後も引き続き栽培支援に取り組んでいきたいと思います。

 

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

 

 

 


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「大島かぶ」を使った新商品が完成しました!

2024年03月26日 15時05分20秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 「大島かぶ」は、気仙沼市大島で古くから栽培されており、その独特な見た目、かぶとは思えない甘みやホクホク感などの特徴があります。かつては救荒作物等として利用されていましたが、現在では、一部の島民のみが栽培する貴重な野菜となっています。

 

    大島かぶ

 気仙沼大島地場産品出荷・販売組合では、地域資源である「大島かぶ」の存在を知ってもらうと共に、需要の拡大を目指すべく、新たな活用方法として新商品の開発を検討しています。そこで、フードコーディネーターの川島洋子氏を講師に、令和6年1月23日、2月6日、20日に商品開発研修会を開催しました。研修会では、組合員が試作した「大島かぶ」を使用した料理をベースに、講師からアドバイスをいただき、最終的に最も好評だった「砂糖煮」を活用した「大島かぶ蒸しパン」を完成させました。

   研修会の様子

 「大島かぶ蒸しパン」は3月10日(日)に開催された、気仙沼大島ウェルカム・ターミナルのイベント「わかめまつり」で販売され、用意した100個の蒸しパンは午前中に完売してしまうほど好評でした。

「大島かぶ蒸しパン」販売の様子 

 普及センターでは、新商品の開発や生産拡大に向けた取組を引き続き支援してまいります。

<連絡先>

宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606


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キク親株管理研修会を開催しました。

2024年03月11日 11時50分37秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

   加美町の薬莱山にある「やくらい土産センター・山の幸センター」は農事組合法人さんちゃん会が運営する農産物直売所です。

 大崎農業改良普及センターでは、令和6年2月27日に、やくらい土産センター・山の幸センターと連携し、キクの親株管理についての研修を行ないました。参加者は、ベテラン生産者が実際に伏せこみを行っているほ場を見学しながら意見交換を行いました。やくらい土産センター・山の幸センターでは、新規にキク栽培に取り組む生産者がいることから、初出荷につながるよう、継続的に支援していく予定です。

 普及センターでは、今後も大崎地域の花き栽培の支援に取り組んで参ります。

 

<連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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みやぎ食材伝道士「地域食材研修会」で当地域の特産品や生産者の紹介をしました。

2024年02月21日 20時26分21秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年2月6日(火)、山元町の山元いちご農園株式会社を会場にみやぎ食材伝道士「地域食材研修会」が開催され、料理人14人が参加しました。

 みやぎ食材伝道士認定事業は、農作業実習等を通して生産者と料理人が交流を深め、料理人の方々により深く仙台地域の食材に関心や愛着を持っていただくことで、地域食材の利用拡大を推進することを目的に、平成19年度から実施しているものです。一定の現場実習を実施した料理人を認定し、料理の提供を通じて生産者の苦労や想いを消費者に伝え、消費者の地産地消に対する意識向上に寄与することを目指しています。

 研修会では山元いちご農園株式会社の岩佐代表から、いちご栽培施設内で栽培技術のポイントや各品種の食味の特徴等についてお話を頂いた後、実際に「もういっこ」、「にこにこベリー」、「とちおとめ」の3品種の食べ比べも行いました。当普及センターからは亘理地域の特産品であるいちごのほか、せり、きゅうり、さつまいも、りんご、いちじくについて紹介し、食材提供に積極的に取り組む生産者も紹介しました。参加者からは、「新たに商談してみたい」との声も聞かれました。

 今後とも当地域の農産物の利活用拡大に向けた取組を支援していきます。

<連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班 

   TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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地域計画策定に係る協議が山元町で開催されました

2024年02月16日 14時33分41秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 令和6年2月5日、山元町において「地域計画」策定に係る協議が開催されました。

 協議には、地域の担い手や農業委員、農地利用最適化推進員42人が参加しました。始めに、関係機関から「地域計画」の策定に関する地域の担い手や地権者を対象にしたアンケートの調査結果、今後スケジュールなどについて説明があった後、町内を3グループに分け、地区の農業委員が進行役を務め、地域の課題などについて意見交換が行われました。

 参加者からは、「担い手がいないこと、排水不良などほ場条件が悪く作物が育たないこと、イノシシ被害が拡大していること」など、地域が抱える課題について意見が出されました。

 山元町では「目標地図」の作成と「地域計画」の策定に向け、今後2回の協議を行う予定です。

 普及センターでは、「地域計画」の策定に向けて引き続き支援してまいります。

 <連絡先>

 宮城県亘理農業改良普及センター 地域農業班

 TEL:0223-34-1141 FAX:0223-34-1143

 


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農業現場の声を集約する「農業者等との意見交換会」が実施されました

2024年02月08日 11時38分45秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 登米市農業委員会では、地域農業者の現場の声を集約して農業委員会の事務に活かすほか、国への提言や市政への反映に向けて、1月17日に「農業者等との意見交換会」を実施しました。

 当日は、市内の中堅・若手農業者8人が、農業委員会の農政委員会7人と意見交換を行いました。普及センターを含む関係機関は、各専門分野に関する助言を行うことで意見交換が円滑に進行するよう支援しました。

 当日は、農地の集約化促進や鳥獣被害対策、担い手不足対策など、広範な課題について検討が行われ、それぞれの課題解決に向けた情報共有が進みました。

 普及センターでは、これからも地域農業の課題解決や将来ビジョンの共有が促進されるよう継続して支援してまいります。

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522


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「食材王国みやぎ」推進優良活動表彰「大賞」受賞

2024年02月01日 15時38分23秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

県では、「食材王国みやぎ」の重要テーマである地産地消やブランド確立の分野での活動功績をたたえ、表彰を実施しています。

 株式会社みらいファームやまとでは、ワイナリーのみならず県産食材を活用したレストランや宿泊施設の開設、イベント開催などにより、地域の交流人口の拡大に貢献されています。また、ぶどう栽培の作業などにおいては農福連携に取り組むなど、多くの若者の働く場として人材育成にも尽力されています。このような多岐にわたる活動が高く評価され、地産地消部門の大賞を受賞されました。

普及センターでは今後も地産地消に取り組むアグリビジネス経営体の支援を行ってまいります。                        

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8374

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai2@pref.miyagi.lg.jp


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仙台地区鳥獣被害対策担当者会議及び研修会を開催しました

2024年02月01日 11時28分02秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 管内では、近年生息域が拡大しているイノシシによる農作物被害の低減に向けて様々な取組が行われています。そのような中、カモ、カラス、ムクドリ、ハクビシン等による農作物被害が管内でも確認されるようになってきています。これらの対応について管内市町村が情報を共有し協力するため、1月26日(金)、仙台合同庁舎において「仙台地区鳥獣被害対策担当者会議及び研修会」を開催しました。

 担当者会議では、各市町村から被害状況や地域課題、独自の取組を紹介し、対応に苦慮する事案への対応等について情報交換を行いました。

 研修会では、東北野生動物保護管理センターの研究員 小野田泰士氏から「ハクビシン、アライグマ等中型獣類による農作物被害対策について」と題して講演がありました。ハクビシン、アライグマの生態や具体的な捕獲方法、継続的な防除と維持管理の重要性について、専門家の経験を交えてお話いただきました。

 普及センターでは、今後も、関係機関と連携して地域ぐるみで行う鳥獣被害防止対策を継続的に支援してまいります。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8320

FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp


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仙台市下倉大原地区で鳥獣被害対策勉強会を開催しました

2023年12月25日 08時59分59秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

  

 令和5年12月17日(日)、仙台市青葉区下倉集会場において、集落ぐるみ鳥獣被害対策モデル事業の勉強会を開催し、下倉大原地区の住民26名の参加がありました。

 この勉強会は、イノシシによる農作物の被害を効果的に防止するために地域住民のイノシシに対する理解を深め、被害対策手法の習得を目的に開催したもので、合同会社東北野生動物保護管理センターの宇野代表より、イノシシの生態と被害対策について講義いただきました。

 後半は、下倉大原地区では、平成22年度に設置した侵入防止柵が令和7年度に更新時期をむかえるため、現状の問題と侵入防止柵のルート等について、図面を確認しながら地域住民で意見交換を行いました。

 今後は令和7年度侵入防止柵の更新に向けて、地域住民で効果的な設置方法を検討していくことになりました。

 イノシシの被害は依然としてみられ、対策が必要であることから、普及センターとしても効果的な対策ができるよう支援していきます。

〈連絡先〉

宮城県仙台農業改良普及センター

〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号

TEL:022-275-8320 FAX:022-275-0296

E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp

 

 


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清水地区の若手農業者に大豆栽培講習会を実施しました。

2023年12月19日 14時13分30秒 | ⑦地域資源の活用等による地域農業の維持・発展

 大崎農業改良普及センターでは、プロジェクト課題として色麻町清水地区の法人化を軸にした将来の営農ビジョンの形成を支援しています。

 清水地区では、農地整備中の転作作物として集落営農で大豆栽培に取り組む予定となっているものの、これまで若手農業者は大豆栽培を行っていなかったことから、「地域で取り組む予定の大豆栽培について学びたい」という希望がありました。そこで今回、令和5年12月6日(水)に普及センターの作物担当職員、JA加美よつば職員を講師として栽培講習会を実施することになりました。質疑応答を交えながら、大豆栽培の基礎や地域での防除体制、収穫・乾燥調製体制などについて講義があり、参加者は真剣に聴講していました。参加者からは、「大豆栽培と地域での生産体制がよくわかった」との感想が聞かれました。

 普及センターでは、引き続き関係機関と連携しながら、清水地区の次世代の営農を担う若手農業者を支援していきます。

 <連絡先>

 宮城県大崎農業改良普及センター      地域農業班

 TEL:0229-91-0727   FAX:0229-23-0910


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