大崎農業改良普及センター管内では,4つの組織が水稲種子生産に取り組んでおり,県内の約6割の種子場を担っています。
普及センターでは,4月下旬に4日間かけて,管内全体で合計134名の採種農家の育苗ハウスを全戸巡回し,管理状況や生育状況を確認しました。各採種組織とも,育苗ハウス掲示用の見取り図や品種名を記した立て札が設置され,管理が徹底されています。苗の生育も良好であり,5月中旬に順調に田植えを迎えられる状況でした。
引き続き,普及センターでは,採種組合独自のGAP管理等に基づいて異品種混入や病害虫の侵入防止を徹底させて,採種農家の良質種子生産を支援していきます。
美里町特産の「北浦梨」は蔵王,利府に次ぐ源内有数の梨産地として知られています。北浦梨は,明治17年頃石巻市から苗木を導入し,大正時代に産地化され,生産者41名,栽培面積10haで幸水など様々な品種を栽培しています。
JAみどりの北浦梨部会では,梨の収量品質の鍵となる摘果について日頃作業の中心となる女性生産者を対象に摘果講習会を5月18日(木)に開催しました。講習会には14名の生産者が参加し,「そもそもなぜ摘果するのか」という基本を原点に,実際に「幸水」や「豊水」,「あきづき」の摘果を講習し,作業安全対策についてもアンケート結果の注意点やアシストスーツの体験など意見交換しました。普段の講習会は男性中心で,女性は基礎的なことを聞く機会がなかなか無く,また女性同士で質問しやすいと大変好評でした。
普及センターでは「北浦梨」の栽培技術の向上と産地振興を支援して参ります。
農業アシストスーツの体験
<問い合わせ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115,FAX 0229-32-2225
5月17日に,県内最南端の公共牧場である丸森町町営南山牧場において,平成29年度の入牧式が行われました。牧場職員の他,自治体や酪農協同組合の担当者が集まり,放牧の開始を祝いました。
この冬を牧場で過ごした牛と今回新たに加わった牛,合わせて146頭が放牧の前の健康診断と予防接種を受けました。その後,産まれてからの月数(月齢)ごとの群れに分けてから放牧されました。
牛たちは,放牧地を駆け回ることで足腰が鍛えられ,健康な身体となります。子牛たちものびのびと成育し,健康な成牛になることが期待されます。
新たな仲間 放牧地で過ごす牛
〈連絡先〉宮城県大河原農業改良普及センター 先進技術第一班
TEL:0224-53-3496 FAX:0224-53-3138