酒と葉巻とラーメンの日々 つれづれ日記 

無欲恬淡 酒と葉巻とラーメンを好む出張男の別荘・投資生活の実態をさらけ出します

一人で旅に出よう

2012-09-01 17:00:12 | 旅行

昔こんな題名の子供本を読んでた覚えがある。電車の乗り方、バスの乗り方など、子供に可能なことを絵本にして教えようという魂胆の本だった。さすがに旅館・ホテルの予約の取り方などは載ってなくて、それは親御さんにやってもらいましょうくらいなものだった。

小説などにはよく一人旅に出かける主人公が登場する。東伊豆や湯沢はよくその舞台に登場したものだった。主人公はたいてい家が裕福だったり芸術が好きだったりして、夏場の避暑にそこを訪れたりしていた。当然そこには旅先の恋人が登場し、ひと夏の思い出がながながつずられている。

だから一人旅ってのは既に世間に認められたものだと思い込んでいた。ふらっとたずねた温泉街の古宿にとびこんで、数日間そこで何か考え事をする、なんてことは普通だと思っていたが実際にはちと違った。さすがに僕は必ず宿の予約をすまして来るが、そうではない者もなかにはいるもので、温泉協会を訪れて紹介されるのは、一人で泊まるには随分割高な温泉ホテルばかりで、まあ一人であれば2.5~3万円で泊まれるでしょうなんて案内をしているのを聞いて驚いたものだ。たかだか宿に3万円…。あほじゃなかろうか。聞くほうもほうほうなぞとうなずいてる場合じゃない。足を使って探すのだ。足を使うのが面倒なら頭と電話を使うのだ。安くて良質な温泉宿なんて伊豆になら腐るほどある。伊東園?ハトヤ?寝言は寝てから吐くものだ。一人旅でハトヤに泊まって何か楽しいことがあるものか。テレビの見過ぎだろうよ。観光協会も客を見てものを言え。

まあ、そんなやり取りに疲れた若者はじゃあいいですの一言を吐き捨ててこの地を去ったわけだが、よっぽど旅慣れしていないのだろう。せっかく伊豆まで来ておいて宿が高いからトンボで東京に戻るのだという。温泉に行く前に駅前の病院に行くべし。世間をしらない若者は一人旅にはまだ早い。

14:37 2012/09/01 熱川 looxu