酒と葉巻とラーメンの日々 つれづれ日記 

無欲恬淡 酒と葉巻とラーメンを好む出張男の別荘・投資生活の実態をさらけ出します

木更津駅 定食屋のラーメン 旨い麺 レトロ 木村屋食堂

2016-10-10 15:09:20 | ラーメン

木更津駅西口から八劔神社や証城寺に向かって徒歩10分くらいのところに「木村屋食堂」はあります。お店の外見がレトロで、いや、実は全てが年代物の昔ながらの定食屋さんです。出て来る料理は今時の複雑な味付けではなく、率直なものばかりらしく、地元の人達は好んでこのお店に通うようです。昼時は行列になることもあるらしいです。

スープについて、写真を見ればわかるように、昔ながらの鶏がらスープです。今時の無化調ではなく、化学スープばりばりの「旨い」スープです。無化調スープはとかく線が細く薄っぺらな印象がありますが、このスープは違います。しかも鶏の香りがとても強くって、そう、家庭で鶏がらを茹でたときと似た香りがするのです。もちろん生臭いところは匂い消ししてありますから、不快なものではありませんので悪しからず。

麺については、これ、特筆すべき旨さです。高加水中太麺はよく茹でられていて、もちもちしていてとても良い感じです。この麺ならばスープによく絡みます。

木更津は20年前に訪れたことがあって、当時は港とガススタと工場の町でありました。活気があって、東京文化圏とは違う房総文化をのぞかせる特異な町であって、しかも住人皆漁師気質で気が荒かったものです。しばらく前に東京湾アクアラインが出来て、僕は本日初めて通ったのですが、町は活気に溢れているものだと思ってましたが、今回の短旅行で目立ったのは、廃墟・廃屋、シャッター通り、人気の少ない地方都市そのものとなっておりました。人口は減る一方で現在7万人弱しか人が居ないんだそうで、観光なんてこの土地には存在せず、都内への通勤には遠すぎて、誰が好んでこの町に訪れ暮らすのだろうか不思議に思ったものです。千葉は昔っから交通に難ありで、何をどうしても不便な場所にありまして、しかしそんな場所であるからこそ「木村屋食堂」は存在するのであって、誰かが当てるであろうスポットライトを今かいまかと待ち構えながら、寂れてそのうち朽ちてゆくのでしょう。

住所
千葉県木更津市富士見2-1-6
電話:0438-22-2786
営業時間
11:00~20:00
定休日:たまーに
<全面喫煙可>

14:58 2016/10/10 亀戸 Miix28