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モバライダー mobarider

調査が一段落して、次の目的地へ 火星探査車“キュリオシティ”

2013年08月15日 | 火星の探査
NASAの火星探査車“キュリオシティ”は、
昨年8月の着陸地点から、東へ500メートルほど離れたグレネルグ周辺領域で、
岩石の調査を行っていました。

ここで、「過去の火星には微生物に適した環境が存在した」ことなどを明らかにしてきたたんですねー

7月に入り“キュリオシティ”は、半年を過ごしたグレネルグを離れて、
次の目的地マウント・シャープへ歩み始めています。







次の目的地がある南西方向
7月16日にとらえた画像
19日には全走行距離が
1キロを超えている





グレネルグから南西8キロの距離にあるマウント・シャープは、
ゲール・クレーターの中央丘で、そのふもとには露出した地層が多くあります。

なので、かつての環境の変化などの痕跡が見つかるのではないか っと期待されている場所なんですねー

そして、火星大気の分析も“キュリオシティ”のミッションの一つになります。

これまでに複数の地点で大気を採取、分析を行っていて、
炭素やアルゴンの分析からは、かつて火星大気が大量に失われたことが示されてきました。

19日にNASAが発表した新論文でも、
酸素と炭素、水素それぞれについて同位体の比率測定から、
重い同位体が火星誕生間もないころにおける推定比率よりも、
多いという結果が出ています。

火星大気の大部分を占める二酸化炭素。

これを構成する炭素や酸素などのこうした分析結果は、
地表との関連によるものではなく、上層大気の軽い同位体から失われていったというプロセスを示唆するものとなっているんですねー