東京工業大学・東京大学・国立天文台を中心とする研究チームが、
おとめ座の方向約60光年彼方の恒星GJ504(おとめ座59番星)を回る惑星を、“すばる望遠鏡”で撮像して検出しました。
これまでに見つかっている系外惑星の多くは、
恒星の光が手前を通過する惑星にさえぎられて、わずかに暗くなる現象(光のゆらぎ)や、
軌道を回る惑星の重力によって、恒星がゆるやかに引き寄せられたり、引き離されたりする現象から、
間接的に検出されたもので、今回のように直接的に検出された例は総発見数の3%しかありません。
そして、直接撮像された惑星は、その年齢と明るさから質量を推定することになります。
でも、これまで撮像された惑星は、年齢が約5000万歳以下と若いので質量の推定が難しかったんですねー
今回観測された惑星“GJ504b”は年齢が1~5億歳と古く、
そこから推算した結果、木星の3~5.5倍の質量であるらしいことが分かりました。
これは直接撮像された惑星としては、これまででもっとも軽い惑星になります。
また、複数の赤外線波長での観測から、
“GJ504b”は低温度で大気中の雲が少ない惑星だということも分かってきました。
“GJ504b”は、太陽系でいうと冥王星軌道に匹敵するほど、中心星から遠く離れた軌道を回っています。
太陽系のデータを元にした惑星形成理論では、
これほど離れたところで惑星が作られるのは難しいとされていて、
“GJ504b”がどのように生まれたのかも分かっていません。
研究チームでは、中心星である“GJ504”に水素やヘリウムよりも重い金属が比較的多いことに注目していて、
今後のさらなる観測・検証で、新たな発見があるかもしれません。
おとめ座の方向約60光年彼方の恒星GJ504(おとめ座59番星)を回る惑星を、“すばる望遠鏡”で撮像して検出しました。
これまでに見つかっている系外惑星の多くは、
恒星の光が手前を通過する惑星にさえぎられて、わずかに暗くなる現象(光のゆらぎ)や、
軌道を回る惑星の重力によって、恒星がゆるやかに引き寄せられたり、引き離されたりする現象から、
間接的に検出されたもので、今回のように直接的に検出された例は総発見数の3%しかありません。
中心星“GJ504”と、その惑星“GJ504b”(右上)の赤外線画像
右はノイズ成分を取り除いた画像
右はノイズ成分を取り除いた画像
そして、直接撮像された惑星は、その年齢と明るさから質量を推定することになります。
でも、これまで撮像された惑星は、年齢が約5000万歳以下と若いので質量の推定が難しかったんですねー
今回観測された惑星“GJ504b”は年齢が1~5億歳と古く、
そこから推算した結果、木星の3~5.5倍の質量であるらしいことが分かりました。
これは直接撮像された惑星としては、これまででもっとも軽い惑星になります。
また、複数の赤外線波長での観測から、
“GJ504b”は低温度で大気中の雲が少ない惑星だということも分かってきました。
“GJ504b”は、太陽系でいうと冥王星軌道に匹敵するほど、中心星から遠く離れた軌道を回っています。
太陽系のデータを元にした惑星形成理論では、
これほど離れたところで惑星が作られるのは難しいとされていて、
“GJ504b”がどのように生まれたのかも分かっていません。
研究チームでは、中心星である“GJ504”に水素やヘリウムよりも重い金属が比較的多いことに注目していて、
今後のさらなる観測・検証で、新たな発見があるかもしれません。