宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

歩くとビールは旨くなる

2016年06月11日 | book gadget goods etc

久しぶりの地元歩き 行き先は図書館

いつもお世話になっている神様にごあいさつ

少し遅い朝に出発

ざんねん… 気になっていたカフェはおやすみ

なので マグロを食べにきました

ハワイではマグロのことをアヒって呼ぶそうです

マグロのソテーを表面パリパリのバンズでサンド
ヘルシーなアヒ バーガーは

Pa’ina (人の集まる) Wharf (船着場) という
ハワイなゆっくりとした時間が流れるお店でした。

図書館で勉強

夕方には いつものスペインバルへ

白インゲンとソーセージのソテー 白桃と鳥モモのサラダ

8キロほど歩いて おいしいビールが飲めました
SPAIN BAR PAGO

宇宙で重力波観測! “LISAパスファインダー”の実験が成功

2016年06月11日 | 宇宙 space
昨年の12月に打ち上げられた、
ブラックホールなどから発せられる重力波を観測する衛星。

この衛星は“LISAパスファインダー”といい、
ヨーロッパ宇宙機関とNASAによって、共同で開発された宇宙重力波望遠鏡になります。

その“LISAパスファインダー”が、
高いパフォーマンスを示したことをヨーロッパ宇宙機関が発表したんですねー

今後、NASAとヨーロッパ宇宙機関は、
3機の衛星を運用して宇宙空間に巨大な重力波望遠鏡を構築する予定です。


重力波

重力波は、時空が振動し光の速度で伝播する現象のことで、
別名“時空のさざ波”とも呼ばれています。

その存在は、アインシュタインが1916年に一般相対性理論で示していて、
質量をもった物体が加速度運動することで、重力波は放射されます。

重力波といえば、今年の2月にアメリカの観測所“LIGO”が、
初観測に成功したことでも話題になりました。

でも、観測できるほどの大きな重力波を出すには、
大きな質量をもつ物体である必要があるんですねー

観測できるほど大きな重力波の発生源としては、
中性子星やブラックホール、白色矮星などの公転。

そして、それら同士の衝突、
あるいは超新星爆発といった現象が挙げられます。


検出方法

“LISAパスファインダー”の中には、
金とプラチナで出来た2つの立方体が内蔵されています。

これらは真空容器の中で無重力により自由な状態で浮遊していて、
その位置のズレを高精細なレーザー観測で測定することになります。

もしズレていれば、
重力波が伝播したことが分かるという仕組みなんですねー

この2つの立方体はウイルスほどの重量差なので、
その繊細さが分かります。

重力波は“LIGO”のように地上でも観測は可能です。

でも、地球に届く空間のゆがみは極めて微弱なので検出は難しく、
物理学上の大きな課題になっていました。


宇宙での観測

でも3つの衛星を、
500万キロの離れた位置に配置できる発展型のLISA“eLISA”では、
より低周波の重力波をとらえることが可能になります。

これにより、宇宙の様々な場所で起きる、
超大質量ブラックホールの合体による重力波などをとらえることができるんですねー

なので、重力波の観測装置を望遠鏡として使えば、
光さえ飲み込んでしまうブラックホールなど、
光や電波では見えない天体を直接とらえることができます。

また、重力波は減衰せずに遠くまで伝わる性質があります。

なので、はるか遠くを探ることで、
宇宙誕生の謎に迫れることを期待されてくれます。

重力波を研究することは、
宇宙の研究に飛躍的な進展をもたらしてくれそうですね。


こちらの記事もどうぞ
  重力波の検出に向けて! 技術実証機“LISAパスファインダー”はもうすぐ打ち上げ
  “重力波”を初検出! アインシュタインの予言を確認


人工衛星のかわりにもなる飛行機“ゼファー”

2016年06月10日 | 宇宙 space
クリーンエネルギーの活用の場が広がるなか、
航空業界もクリーンな動力源に注目しています。

特に、太陽の力によるソーラー発電を利用する航空機は、
世界一周プロジェックトが実施中なので、大いに開発が進んでいるんですねー

そんな中でエアバス社は、
数年間無人で飛ぶことができる航空機“ゼファーT”の初飛行に成功。

航空機で人工衛星を打ち上げる計画はありますが、
この“ゼファー”は航空機が人工衛星の代わりになる計画です。


無人で長期間飛行

エアバス社が現在開発している“ゼファー”は、
ソーラー発電で、数年間飛び続けることができる無人航空機です。

飛行高度は20キロで、搭載装置を利用することで、
まるで人工衛星のように使うことも可能なんですねー

また“ゼファー”は、すでに試験飛行で336時間(約2週間)という、
ひじょうに長い飛行記録を達成しています。

これは、他の無人機の8倍も長いもので、
今後は1か月、そして1年と飛行時間を伸ばしていくそうです。

“ゼファー”のメリットとして期待されているのは、
人工衛星よりも低い成層圏を飛ぶことによる低コストでの運用や、
容易な装備品の変更など。

現在、エアバス社は“ゼファー8”の年内の運用開始を目指しています。

この機体は100Mbpsの通信とNIIRS 6による写真撮影、動画撮影、
そしてナローバンドのモバイル通信が可能です。

さらに、次期モデルの“ゼファー9”はフルバンドのモバイル通信や、
レーダー探知機など、さまざまな機能が追加されていきます。

無人機とソーラー発電、そして航行技術の発展により、
航空機が人工衛星の代わりになる計画。

低コストでの運用や装備品の変更などなど魅力的な計画なので、
一部の人工衛星を置き換える可能性は十分ありますね。


こちらの記事もどうぞ
  やっと実現? 航空機を使った衛星の低コスト打ち上げ
  ドローンと人工衛星の機能を併せ持つ“成層圏バス”


元は他の恒星を回っていた? “第9惑星”は太陽系に引っ越してきた惑星なのかも…

2016年06月09日 | 太陽系・小惑星
今回発表されたのは、太陽系の“第9惑星”が元々は他の恒星の周りを回っていた系外惑星だった。 っという説。
この“第9惑星”に関する説は、コンピュータシミュレーションによる研究から分かってきたことでした。
本当に、太陽系外からやってきた惑星が隠されているのでしょうか。
未だ見つかっていない“第9惑星”のイメージ図。(Credit: Caltech/R. Hurt (IPAC) )
未だ見つかっていない“第9惑星”のイメージ図。(Credit: Caltech/R. Hurt (IPAC) )


太陽系で9番目の惑星

冥王星が惑星から準惑星に降格されたのが2006年のこと。
これ以来、太陽系で確認されている惑星の数は8つになり、いまだに“第9惑星”の枠は空白のままになっています。

ただ、海王星よりも外側の領域“エッジワース・カイパーベルト”にある複数の天体の動きから、地球の10倍程度の質量を持つ9番目の惑星の存在が予測されているんですねー

さらに、今回行われたシミュレーションから分かってきたこともあります。

それは、“第9惑星”が他の恒星系からやってきたということ。
約45億年前に、まだ若かった太陽が他の恒星を公転していた惑星を取り込み、この“第9惑星”になったそうです。
系外惑星が太陽にとらえられて“第9惑星”になる概念図
系外惑星が太陽にとらえられて“第9惑星”になる概念図


惑星を盗むって?

恒星は星団内で生まれた後、互いに頻繁にすれ違いを起こしています。

そうした恒星同士の出会いの際に、ある恒星の周りを回っていた惑星が、別の恒星の重力圏内に取り込まれて軌道が変わってしまうことが起こり得るそうです。

今回の研究結果は、太陽系でこの出来事が起こった可能性を示唆するものです。

太陽系に来る前の“第9惑星”は、他の惑星から押しのけられて恒星から大きく離れた公転軌道を回るようになり、恒星と“第9惑星”の重力による結びつきも弱いものになっていました。

そして、あるとき太陽と恒星が、150天文単位(地球から太陽の距離)の距離ですれ違うことになります。

このときに“第9惑星”は、太陽の重力によって太陽系内に取り込まれたようです。

その後、太陽が生まれ故郷の星団から離れる際、“第9惑星”は太陽から離れなかったというわけです。

現在、さまざまな観測機器を用いて、数百光年も先にある系外惑星を探し求めて日々観測が行われています。

でも、もし本当に外からやってきた惑星が太陽系内に隠されているとしたら…
太陽系内で系外惑星の観測が行え、軌道や場所が特定されれば探査対象になるかもしれませんね。


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ずっと早い段階で惑星が作られ始めている証拠? を100万歳の若い星で発見

2016年06月08日 | 宇宙 space
アルマ望遠鏡の観測データの解析から、
100万歳になる若い星の周囲のガス円盤に、二重の溝が見つかりました。

すでに知られていたチリの分布に見られる溝と同じ位置に存在していて、
ここで惑星形成が起こっているという強い証拠になるんですねー

惑星形成には数千年はかかるとしてきた従来の説を、
再考する必要があるのかもしれません。


溝が出来た理由

2014年11月のこと、
アルマ望遠鏡の「視力2000」に相当する超高解像度で約450光年の彼方を観測。

すると、“おうし座HL星”を取り巻く円盤のチリの分布に、
複数の溝が存在することが分かります。
“おうし座HL星”の周囲のチリの分布。

この部分には惑星が存在し、
惑星の重力でチリが集められて溝ができたという可能性が考えられます。

でも、溝形成のメカニズムとしては、
チリ粒子が衝突し合体成長したり破壊されたりするという大きさの変化や、
ガスが凍りつくことによるチリ粒子の生成という、
惑星以外の可能性もあります。

なので、本当に溝の部分で惑星形成が進んでいるのか?

これを明らかにするには、
質量比でチリの100倍も存在するガスの分布を調べることが必要になります。

それは、チリの特性の変化に起因するのであれば、
ガスの観測では溝が見えないからです。

ただ、ガスに含まれる分子から放たれる電波は、
チリから放たれる電波よりも弱いんですねー

アルマ望遠鏡の感度をもってしても、
分布を明らかにすることは簡単なことではありません。

そこで今回の研究では、チリの円盤を描き出した観測で同時に取得された、
HCO+(ホルミルイオン)分子が放つ電波の信号をアーカイブから取り出し、
新たな解析手法を用いて感度の問題の解決を試みています。

チリの円盤と同様にHCO+も軸対称な分布をしていると仮定し、
半径ごとに円盤を区切って円周方向に電波強度を足し合わせることで、
半径方向のガスの分布が高い検出感度と解像度で得られました。

10天文単位という解像度は、星周円盤の分子の観測としては、
これまでで最も高いもの。

 ※1天文単位は約1.5億キロで地球と太陽の平均距離からきている。
  (太陽から海王星までが約30au。)

そしてガスの分布にも、
少なくとも2本の溝(半径はそれぞれ28天文単位と69天文単位)が存在すること、
これらがチリの分布に見られた溝と対応していることが示されました。

そう、惑星が今まさに作られつつあるという説を、指示する結果になったんですねー
“おうし座HL星”の周囲のHCO+ガス(青)とチリ(赤)の分布。
点線は円盤の隙間を示す。

とくに内側の溝では、ガスの密度が十分高くなっていて、
惑星系形成が進行している可能性が高いようです。

暗い溝と明るい環の明るさのコントラストや、溝の幅と理論モデルとの比較から、
ここには木星の0.8倍の質量を持つ惑星があると見積もられています。

外側の溝については、円盤内のガスとチリの摩擦によって、
物質が集積した結果である可能性も否定できませんが、
もし惑星の重力によるものだとすると、
考えられるのは木星の2.1倍の質量を持つ天体の存在。

これまでの研究では、
惑星の誕生には数千万年の時間が必要だと考えられています。

約100万歳という若い“おうし座HL星”の周囲に、
複数の惑星がすでに形成されているとすれば、
惑星形成に対する理解に大きな変更が迫られることになります。

これらの溝が実際に原始惑星によって作られたものであれば、
考えられていたよりもずっと早い段階で惑星が作られ始めていることになりますね。


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