akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

『沈黙の春を生きて』DVD副音声収録

2012-05-14 | バリアフリー映画、福祉
昨日『沈黙の春を生きて』のDVD副音声収録が、無事終了いたしました。

『沈黙の春を生きて』は、4年前に『花はどこへ行った』で枯葉剤被害の実態をベトナムに取材した坂田雅子監督が、さらに、アメリカ・ベトナム両国で何世代にも渡って枯葉剤被害に苦しみ続ける人々の現在を映し出したドキュメンタリー映画です。
タイトルは、レイチェル・カーソンの著書『沈黙の春(Silent Spring)』に由来しています。

ベトナムに赴いたアメリカ兵の子どもたち、枯葉剤を散布されたベトナムの人々が、重度の障害をかかえながらひたむきに生き、戦争と化学兵器使用への怒りと悲しみ、責任の所在について訴えかけます。

「化学物質は放射能と同じ様に不吉な物質で、世界のあり方、そして生命そのものを変えてしまいます」
「人間が自然にどう向き合うかは、今日大変重要な問題です。なぜなら私達は自然を変え、破壊する、宿命的な力を手に入れてしまったからです。人間は自然の一部なのです。自然に対する闘いは、人間自身に対する闘いでもあるのです」
      ―レイチェル・カーソン

インタビューは英語とベトナム語。
字幕での劇場公開で、吹替えがありませんでしたので、私たちBmapで、視覚障がい者対応のヴォイスオーバーと音声ガイド台本を作らせていただきました。
収録は3名。望月睦さんが音声ガイド、中尾るかさんがアメリカ人中心のヴォイスオーバー、齊藤具子さんがベトナム人中心のヴォイスオーバー。
昨年のさがバリアフリー映画祭でライブ上映させていただいたメンバーです。

10時にスタジオに集合し、収録開始が10時半。
3人がスタジオに入り、制作会社シグロのプロデューサー山上氏が立会い、ライブ方式で前のほうからどんどん録り進めていくという方法で、14時半までに収録完了。
収録後に坂田監督がいらしてご挨拶させていただきました。

ここまでのガイド台本制作と読みの訓練にはそれなりの時間を費やしましたが、
視覚障害のあるかたにとってはとてもわかりやすいガイドとヴォイスオーバーになったと思いますし、Bmapメンバーにとってもいい経験になりました。

DVD発売日は6月23日です。

Bmapで上映会も行いたいと思います。斯うご期待!
コメント
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