akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

バリアフリーさが映画祭2015

2015-11-21 | 活弁
昨日今日と佐賀市で行われたバリアフリーさが映画祭、今年は5本の映画が字幕、音声ガイド付きで上映されました。

私は『英国王のスピーチ』を昨夜ライブで音声ガイド、今日は今夏音声ガイドを収録していただいたドキュメンタリー『筑波海軍航空隊』を客席で観賞しました。

昼食後、映画好きの視覚障害の女性に「佐々木さん、好きです!ガイドで一番好きです!聞きやすくて、昨日も今日もとても良かったです」と興奮気味に言われ、すごく嬉しくて、こちらも舞い上がってしまいました。

いつも、見えない方が作品世界に入りこんで楽しめるように、また、監督がそのカット、アングルに込めた意味まであわよくば伝わるようにと、時には詩的な表現も使いますし、音を最大限に活かすため、間や緩急、プロミネンスにも気を使います。

ライブでは、時に噛んだりズレてしまったりもあるのですが…。

障害当事者の方に楽しんで頂けるのが何よりで、報われる気がします。

思えば、8年ほど前に「活弁を活かして自由に書いて」とプロデューサーに言われ初めて音声ガイドに取り組んだ時は、2ヵ月3ヵ月と試行錯誤しました。

以来たくさんの作品の音声ガイドに携わらせて頂き、今では叩き台は一日、あとは何度か合わせながら修正、効率良く作れるようにもなりました。

以前、東京国際映画祭で山田洋次監督が『幸福の黄色いハンカチ』のライブ音声ガイドを聞いて下さり「自分の作品だけどそのまま見るより面白かった」と絶賛下さった時は、監督の意図を汲み間違えていなかったとほっとし、それも一つ大きな自信になったなあと思い起こされます。

もっと多くの作品がバリアフリー上映され、広く楽しまれるよう、精進していきたいと思います。
感謝。
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