フィルムセンターで、スウェーデン映画協会コレクションの無声映画『生戀死戀』拝見。
弁士はつかず、音楽のみ(今日の生演奏は、過去に共演もさせて頂いた新垣隆さん)なので、即興活弁のように頭の中でセリフをつけながら観ました。
相手のためにすべてを捨てて、大自然の中共に生き、共に死んだ男女。
美しく聞こえますが、自然の恩恵を受けている間は穏やかに暮らせるものの、人災天災で過酷な状況に置かれてなお、相手のせいにせず愛し続けることの難しさが描かれています。
最後まで道連れで、吹雪の中抱き合うように死んでいくわけですが。
ここのところ、なぜかトリュフォーやウディ・アレンの辛い結末を迎える男女の物語を立て続けに観ていて、これもまた…一連の作品のような。
ただ、白黒で声もなく演技も大げさな分、ちょっと距離をおいて観られました。