紀伊國屋サザンシアターで、こまつ座の『貧乏物語』千秋楽を拝見。
やっぱり千秋楽の熱量はいいですね。
大正5年、第一次世界大戦の好景気の時代に『貧乏物語』を書いたマルクス経済学者河上肇。
「貧乏をなくす」ため地下活動に参加し「ブルジョアのお金を貧乏人のために還元するのは正義」と当局のスパイに唆されて銀行を襲い収監された河上の質素な自宅で、妻や娘、昔の女中など6人の女が、自分と、周囲と、社会と向き合い、小さな、でも力強い変革を起こしていく。
治安維持法で言論や行動が厳しく統制され、拷問も行われていた時代。
そんな社会に戻らないでほしいと願いながら、
終演後はロシア料理店「マトリョーシカ」で、ウクライナ伝統料理のボルシチなどを頂きました。
戦争を起こしたロシアが悪いのは百も承知。
でも、ウクライナの60歳以下の成人男性は国外に逃げることが許されず、戦わなければならない。
「戦いたくない」「銃を向けたくない」「家族と一緒に逃げたい」という人もいるはず。彼らが粛清されるようなことがないよう…
一日も早く戦争が終わってくれるよう願うばかりです。