akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

素晴らしきサイレント映画Ⅲ

2021-09-30 | 映画・芸術・エンターテインメント
今週は、シネマヴェーラ渋谷での特集上映『素晴らしきサイレント映画Ⅲ』最終週。
 
公演も一段落したので
3日間で4本を鑑賞。
 
『百貨店』(1926年)
ルイーズ・ブルックスが小悪魔フラッパーガールを演じるラブコメ。
ニューヨークの大手百貨店を舞台に、姉の婚約者は誘惑するは、組合の預り金は競馬でスルは、姉に罪を被せるは…
小悪魔が板につきすぎていて目が離せない。
ストーリーもなかなかでした。
 
『あるじ』(1925年)
最悪モラハラ夫の改心と夫婦愛復活までを描き、男尊女卑思想を打ち砕くカール・ドライヤー監督のホームドラマ。
100年前のドイツですが、今も変わらぬ真理が。
乳母が痛快!活弁やって一番楽しいのは間違いなく彼女の役。
 
『舞姫ザザ』(1923年)
グロリア・スワンソンの、私生活でもこんなふうだったのではと思わせるわがまま女優っぷり!
恋に一途な女、後半の様々な変化が見ものでした。
 
『素晴らしい哉人生』(1924年)
D・W・グリフィス監督が、第一次大戦後のドイツで貧困に喘ぎながらもひたむきに生き抜くポーランド難民家族を描いた作品。
グリフィスらしい社会情勢批判×メロドラマで、ワンシーンのしつこさやところどころのコミカルな演出もグリフィスでした。
貧困や重なる苦難にも希望を忘れず明るく立ち向かうヒロイン(キャロル・デンプスター)が、アンネ・フランクに似て見えました。
黒澤明が『素晴らしき日曜日』としてリメイクした作品でもあります。
 
 
どれも、一人活弁…
頭の中でセリフやナレーションをあてながら
楽しく拝見しました。
 
サイレントでも充分楽しめますが(音楽はつけてあります)
活弁付きでみんなで鑑賞できたら、また違った面白さも発見できそうだと思いました。
1人以上の白黒画像のようです
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「活弁が観衆引き込む」北羽新報 | トップ | ドキュメンタリー『明日をへ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画・芸術・エンターテインメント」カテゴリの最新記事