akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

倉敷市第6回児島活弁シネマライブ

2010-11-08 | 活弁
11月8日(月)に岡山県倉敷市児島で6回目となる活弁シネマライブを開催頂きました。
児島文化センターホールには今年もたくさんの方々に足をお運びいただき、溝口健二監督の『瀧の白糸』に多くの方が涙して下さいました。

これもひとえに、野原直子さんの素晴らしいエレクトーン演奏と、倉敷市児島市民文化祭実行委員会の皆様のお力と感謝です。
野原さんの演奏は、ぐっと胸に迫るものがあり私も思わず泣いてしまいます。

先日茅ヶ崎館で語りました『浮草物語』もともに浮草稼業を描いたものなのでしばらくその世界に生きているような感覚…。いわば私自身も浮草稼業のようなものですが。

毎年たくさんの方が楽しみにいらして下さり、本当に嬉しくありがたく思います。
毎年400枚以上のチケットを売って下さるそのご苦労を思うと頭が下がります。

今年は、先日東京で知り合った岡山の全盲の方が、娘さんと一緒にいらして下さいました。
「すごいです!誰が話しているかも、ストーリーも情景も、全部よくわかって、ほんとに感動しました!」と何度も手を握って下さいました。
とても素敵な真っ赤なワンピースを着ていらして、盲導犬は「なでてもいいですか?」などとお客さんたちのアイドルになっていました。

私も今日は着物でのステージ。本当にありがとうございました。

『瀧の白糸』
1933年(昭和8年) 98分
監督/溝口健二  原作/泉鏡花 
出演/入江たか子、岡田時彦
泉鏡花原作、溝口監督のサイレント期の最高傑作。愛する男のために尽くす女の姿を哀しく美しく描いた感動の名作。昭和8年キネ旬第2位。
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