小石川高校の同期会には過去二度ほど活弁で呼んで頂いたのですが、昨日はそのお一人であるオリンピック委員会理事の岡野俊一郎さんたちとご一緒し、お話に花が咲きました。
サッカーを始めとするスポーツ、教育、政治、歴史、世界の文化の違い…とにかく話題は多岐に渡り、本の話になった時。
岡野さんが、読売新聞の企画「人生で心に残った著名人オススメの一冊」コーナーで、一冊紹介してほしいと頼まれた際のこと。「僕には、この本だという一冊があったんだけど、今皆が買って読めなきゃ紹介する意味がないと思って、別の本を挙げたんだよ」。その、”この本”というのが、阿部次郎の『三太郎の日記』(1914)。「そうしたら、新聞に出たオススメの一冊リストに、この『三太郎の日記』を挙げてるヤツがいてさ(笑)、誰だと思ったら中曽根くん(友人中曽根康弘元首相)だったよ」。すると、隣にいた同期の方が「阿部次郎の『三太郎の日記』は、あの頃の旧制高校では必読書で皆が読んでたからな」。
そうかあ…。阿部次郎は、現酒田市(旧松山町)出身の作家、哲学者。阿部次郎の『三太郎の日記』は大正、昭和初期の青春のバイブルなどと言われていて、私も旧松山町の彼の生家「阿部記念館」には行きましたが、『三太郎の日記』を読んだことはありませんでした。
「やまがた文学の世界」という書に一部抜粋してあるものだけ読んでも、多少難しい文章ではありますが、真直ぐ己と社会とに対峙する力強い言葉が魅力的です。ちょうど無声映画、活弁の全盛期に広く愛読された一冊であり、当時の多くの若者に高い理想を抱かせたという著書。改めて、読まなくちゃ、と思ったのでした。
サッカーを始めとするスポーツ、教育、政治、歴史、世界の文化の違い…とにかく話題は多岐に渡り、本の話になった時。
岡野さんが、読売新聞の企画「人生で心に残った著名人オススメの一冊」コーナーで、一冊紹介してほしいと頼まれた際のこと。「僕には、この本だという一冊があったんだけど、今皆が買って読めなきゃ紹介する意味がないと思って、別の本を挙げたんだよ」。その、”この本”というのが、阿部次郎の『三太郎の日記』(1914)。「そうしたら、新聞に出たオススメの一冊リストに、この『三太郎の日記』を挙げてるヤツがいてさ(笑)、誰だと思ったら中曽根くん(友人中曽根康弘元首相)だったよ」。すると、隣にいた同期の方が「阿部次郎の『三太郎の日記』は、あの頃の旧制高校では必読書で皆が読んでたからな」。
そうかあ…。阿部次郎は、現酒田市(旧松山町)出身の作家、哲学者。阿部次郎の『三太郎の日記』は大正、昭和初期の青春のバイブルなどと言われていて、私も旧松山町の彼の生家「阿部記念館」には行きましたが、『三太郎の日記』を読んだことはありませんでした。
「やまがた文学の世界」という書に一部抜粋してあるものだけ読んでも、多少難しい文章ではありますが、真直ぐ己と社会とに対峙する力強い言葉が魅力的です。ちょうど無声映画、活弁の全盛期に広く愛読された一冊であり、当時の多くの若者に高い理想を抱かせたという著書。改めて、読まなくちゃ、と思ったのでした。
ググっちゃいました(ご実家が岡埜栄泉ってのもすごい)。
私は地元のこと何も知らないんだなーと毎回痛感します。
阿部次郎さんは直接の先輩ではないのですね。
斉藤茂吉より一つ上か…確かに読みにくそう…
でも学校の方が一段落したらチャレンジしてみます!
でも、市町村合併で酒田市出身者ということになりましたし、まあ郷土の誇る文人ということで、私も読まねばと思っています。
岡野さんは非常に頭が良く、どこにあっても筋の通った意見がはっきり言える方なので相当たくさんの役職を持っていらっしゃいますが、とても気さくな方です。ちなみに、岡埜栄泉の大福は美味しいです。