akikoの「活動」徒然記

活動弁士佐々木亜希子の身の周りの出来事やふと感じたこと

みんなで観て、楽しむ映画上映in佐賀

2010-02-13 | バリアフリー映画、福祉
佐賀県佐賀市の アバンセ(佐賀県立男女共同参画センター・生涯学習センター)ホールで副音声&字幕付き【みんなで観て、楽しむ映画上映in佐賀】が行われ、『おくりびと』『猫の恩返し』をご覧いただきました。
『猫の恩返し』は私のライブ副音声付き上映。視覚、聴覚障害のある方、知的障害のある方、健常者、たくさんの方にご来場いただき、皆さん一緒によく笑って下さいました。

シンポジウムでは、まず古川康県知事がご挨拶下さり、その後『猫の恩返し』の森田宏幸監督と東京大学先端科学研究センターバリアフリー分野研究員の大河内直之先生(全盲)と、佐賀県地域生活支援ネットワーク顧問の福岡たかまろ氏とともに登壇。映画評論家佐賀大学教授の西村雄一郎先生の進行で、バリアフリー映画の現状と今後、課題、目指すところなどについて、様々な見解が出されました。

監督はご自身の作品ということで、多くの人により楽しんでもらえるものを!と、完成度や納得できるものを望んでいるわけですが、質疑応答では、視覚障害の方から、「これまで、映画は音と音楽だけで、映像部分はイメージの世界だった。副音声が付くようになって、具体的な映像が浮かび、より作品世界を楽しめるようになった。今日は本当に楽しかった。テレビドラマもまだほとんど副音声が付いているものがなく、興味のある映画も、現状ではほとんど観られない。観られても公開から数年後。訴えても、製作費と制作日数がかかりすぎて簡単に着手できないと言われてしまう。多少アバウトでもいいから、もっと多くの作品を副音声付きで観たい。」という声がありました。

権利関係等もあり、やはり今後は製作者側にもっと理解を求めていかなくてはなりません。
まだまだ、認知度が低いのですが、これから、映画の楽しさを感じていただけて日々の生活の活力になるようなバリアフリー制作を広め、上映会ももっと開催していけたらと思っております。
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2 コメント

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東奔西走・勇猛果敢な行動力に脱帽 (yagi)
2010-02-19 22:44:14
副音声の更なる進展へは、全く同感です。私も現在、障がい者のパソコンボランティアをさせて頂いておりますが、本年の1月12日に放送された、NHKのプロフェッショナルに出演された淺川智惠子さんの「あきらめなければ、道はひらける」には一期一会の感動を覚えました。更に、静岡県立大学の石川准教授の「誰もが元気に、自由に、つつがなく暮らせる社会」を目指して実践されている事柄に、深い感銘を受けました。佐々木亜希子さんのフアンとして、映像表現の更なる進展とご活躍を心からご期待申し上げます。
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ありがとうございます (akiko)
2010-02-28 20:22:32
障がい者のパソコンボランティアの方々のスピードには敬服します。
浅川智恵子さんの「あきらめなければ、道はひらける」は感動でした。
彼女も、バリアフリー映画研究会の一人として応援下さっています。「もっともっと映画を観たい」と仰る一人でもあります。支えられている分、誰かを支えられるようにならなくてはと思う今日この頃です
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