■ 「なぜ昨年の事件が今ごろ…」市教委や学校の対応に疑問の声
中2男子いじめ自殺問題で、異例の学校への強制捜査から一夜明け、登校する生徒ら=12日午前、滋賀県大津市(前川純一郎撮影)
「警察の捜査はショックだった」。大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、滋賀県警が男子の通っていた中学校を家宅捜索してから一夜明けた12日早朝、雨が降りしきる中、中学校前には大勢の報道陣が詰めかけ、傘をさした生徒らが緊張した面持ちで登校する様子が見られた。
午前8時すぎ、生徒らは次々に登校。3年の女子生徒は「クラスのみんなは元気です」と話したが、2年の男子生徒は「警察の捜査が学校に入ったのはショック。かなり大きなことになってきたと感じた」と動揺を隠せなかった。
「警察の捜査はショックだった」。大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺した問題で、滋賀県警が男子の通っていた中学校を家宅捜索してから一夜明けた12日早朝、雨が降りしきる中、中学校前には大勢の報道陣が詰めかけ、傘をさした生徒らが緊張した面持ちで登校する様子が見られた。
午前8時すぎ、生徒らは次々に登校。3年の女子生徒は「クラスのみんなは元気です」と話したが、2年の男子生徒は「警察の捜査が学校に入ったのはショック。かなり大きなことになってきたと感じた」と動揺を隠せなかった。
■ 大津市で中学2年生の男子生徒が自殺した問題で警察の捜索を受けた中学校では、12日午後7時から保護者に対する緊急の説明会が開かれています。
去年10月、大津市で中学2年生の男子生徒がマンションから飛び降りて自殺した問題で、警察は自殺した生徒が受けていたとされるいじめと自殺との関連などを調べるため、11日夜、生徒が通っていた中学校と大津市教育委員会を捜索しました。
中学校では、12日午後7時から緊急の説明会を開き、保護者らおよそ500人が出席しました。
最初に中学校の校長が、今回の問題の経緯や対応を説明したうえで、「調査が不十分だと批判されているが、できるだけ迅速に最大限、取り組んだつもりです」と理解を求めました。
説明会には自殺した男子生徒の父親も出席し、保護者の前で「これからも、いじめで自殺する子どもがなくなるよう、ご協力をお願いしたい」と述べました。
出席した保護者の間からは「謝罪やパフォーマンスはいらないので、本当のことだけを伝えてほしい」といった意見や、「説明会を進める前に亡くなった生徒に黙とうをささげるべきだ」といった意見も出され、途中で出席者が全員で黙とうし、目頭を押さえる母親の姿も見られました。
後手後手の対応で中学校の校長もさぞ、針のムシロといったところでしょう。