経営コンサルタント日野眞明のmoreな「ひとりごと」

「商売繁盛」「ビジネス(創業、起業、経営革新)」など更新中!(2022年5月引越)

まだまだ頑張れますよ。

2009-04-23 08:18:00 | ひとりごと
経営相談を受けました。

創業50年近くになる食品製造メーカーですが2年ほど前に社長が交代して4代目になりました。
若手社長です。

お話を聞くと経営のピーク時は平成4年で14億円ぐらいあったそうです。それが年々売り上げ減少して現在では6億円ぐらいになっているとのコトでした。

この「平成4年」と言うのは日本中のほとんどの中小企業が「ピーク」の売り上げを出している年なのです。
そこをピークから毎年数パーセントの売り上げ減少を繰り返して、大体10年ぐらいで売り上げが半減しています。

そこでとどまって上昇しているかさらに下降しているかのパターンがほとんどです(もちろん廃業もあります)。

数パーセントの売り上げ減もいつのまにか気がつくと「ピークの売り上げの半分」になっているのですね。
経営者としては「いつのまにか・・・」なんて言っていては失格ですね。
常にお客様の動き、社員さんの動き、商品の動き、経理の動きをつかんでいないと取り返しがつかないことになります。

その4代目経営者の話の中で救われたことは「為替や景気のせいにしたくないですが・・・・」と言っていたことです。
話の流れの中でチラッと愚痴としてその場の話で出てくるのはいいのです。

でも根本的な原因をそこに位置づけていないところに可能性は見出せます。
またその経営者の雰囲気です。
大きな目を見開きこちらが言うことを熱心にメモをしていました。
そして”明るさ”もありました。

まだまだジブンの商売に対して「やっていないこと」がたくさんあったことに氣がついてくれました。

「美味しくていいモノを作っているんだから、しっかりお客様に伝えていきましょうよ。」
これが一言で言えばアドバイスの中心でした。

売れない時に何もやらなかったらどんどん売れなくなるのです。

本当は売れているときに手を打たなければいけないのですが、まだ間に合うときはあります。
どうしようもなくなる前に相談してください。

この経営者がメモしたことを”実践”してくれることを願うばかりです。
あなたが売っているその商品、お客様は買いたくて待っていますよ。









気温はちょっと低めですがいいお天気ですね。
夜も中京大学大学院でフル回転で頑張りますよ、ありがとうございます。