日経PLUS1に良い話(立命館大学の陰山英男先生著のコラム)を見つけた。
その記述の中に私にとっては実に面白い、かつ中学生時代が思い出される事が書かれていました。
夜9時に寝る子が最も偏差値が高く、遅く寝る子ほど成績が悪くなる傾向があるとのことだ。(山口県野田市の教育委員会調査より)
9時に寝る子の学力偏差値はおよそ52から53程度、12時過ぎに寝る子は46から47程度だそうだ。
私的で恐縮ですが、50年近く前の話を少しさせて戴きます。私は中学1年の時だけ塾に通った。だが、成績は下がる一方だった。ある日、新聞の書籍広告に「中学生の勉強法」というのを見つけ、すぐさま葉書を出して購入した。3冊セットで結構読み応えがあった。一週間ほど勉強もほとんどせずに読んだ。いろいろ書いてあったが、その中で自分で納得し、できそうなことを始めた。
朝型勉強法である。
その当時の私は、クラブ活動で疲れきって帰宅、夕食後は眠い中を宿題をこなすだけでいっぱいいっぱいであった。二年生になる春休み、その本を買い、新学期から実行した。その本は、眠いのを無理に起きていても良いことはない、寝てしまおう、ということだった。お袋に頼んで目覚まし時計も買ってもらった。塾も辞め、晩御飯を食べたら、8時には寝てしまった。朝4時に起き、2時間だけ勉強し、クラブの朝練習に毎日行った。
こんな生活をするようになったら、成績はV字回復。自分でもびっくりし、また、自信が付いた。
睡眠サイクル・生体リズムのことから考えれば、高校の補習授業が、正規の授業時間前の、1~2時間まえに行われているのは良いことですね。
早く登校しなければならないから、早く起きる。自然と早く寝ることになる。
確か久留米大医学部の指導(?)で、昼休み、15分程度(?)の昼寝を取り入れた高校の進学率が向上したという記事を何かで読んだことがある。以前、そのことを思い出して、県下有数の進学校の先生と話をする機会があった時に、「昼食後は昼寝を取り入れると、もっと成績が良くなると思いますがね。・・・」と申し上げたら、「私たちが言わなくても、生徒は自主的に受験に無関係な授業中は寝てます。(笑)」と言われた。
話が逸れたかな。
以前書きましたが、私は授業中の居眠りの常習犯でした、が、もしかしたらこれが良かったのかも知れませんね。
今の塾は教えるのはたぶんすごく上手だと思う。でも、睡眠のことを考えた塾にはお目にかからない。勉強も効率よくしなければならない。
朝型の塾があっても良いのではなかろうか?
なお、8時に寝る子の偏差値は45から48ぐらいだそうです。
私の成績がさらに向上しなかったのは、早く寝過ぎた為なのか??
いや、もともと出来の悪い私はトンビであって、決して鷹にはなれなかったということだろう。(自己納得!?)