冷え症の方は特に困る冬。ここ数日はものすごく寒いですね。ぐっすり眠るための風呂の温度と入り方について、お客様から以前お尋ねが有りました。
「冬の眠り・・・暖かく眠るには」で以前書きました事と重複しますが、(顔・手)足にあるAVA(動静脈吻合)という血管の血流量を増やしてやると手足が暖かくなり気持ちよく寝られます。 そのためには、まず、日中しっかり活動して体温を上げることが大事です。体は夕方から徐々に体温を下げ、寝る準備を始めます。特に寝る1~2時間前に(ぬるめの)お風呂に少し長めに入り、深部体温を少し上げてやる事がポイントでした。お風呂に入って体温が上がると体は深部体温を下げようと働き、手足の血流量が増え、手足が暖かくなります。 結果人は気持ちよく寝られるのです。
書物や新聞などには、お風呂の温度は39℃が良いとよく書かれています。でも、先生によっては41℃が良いとされる方も見えます。
そこで、爺がいつも入るお風呂で簡単な実験をしてみました。
お風呂のモニターです。42℃に設定しました。
暫らくすると「お風呂が沸きました」とモニターからの声がしたので、早速お湯の温度を測りました。
41.5℃と表示されました。
まあ、正確なのかな・・・と感心しながら写真を数枚撮りました。まずは爺が入浴しようと裸になりました。 (お見せできる肉体ではないのでカットします)
「お風呂が沸きました」というアナウンスがあってから、実際に入浴するまでの時間は10分ほどでしょうか、もう一度測りました。すると、
38.5℃! えっ! そんなにお湯って早く冷めるんか?おかしいな。機械(温度測定器)が壊れたんか? 爺と同じで役に立たない奴だと思いつつも、お風呂のお湯をかき混ぜてみました。すると、41℃まで上がりました。
どうやら、「お風呂が沸きました」というアナウンスがあった時は42℃のお湯が出ていたようです。お湯が溜まると、41.5℃であり、表面の温度は部屋の温度の影響なのか38.5℃と下がったようです。だが、温度ムラがなくなるようにかき混ぜたところ41℃になりました。
実際入浴して5分ほどしてお湯の温度を測りました。39℃でした。かき混ぜて再度測定しましたが39℃で変わりません。爺の体温が36℃とすれば、つまり、36℃の水塊が風呂に入った訳ですから、温度が下がるのは納得できることです。
しばらくすると、風呂の温度が下がったのをセンサーが感知したのか、自動的にお湯が出てきました(追い炊き状態)。熱くもなく、温くもなく、気持ちよくなり湯船の中でウトウトとしてしまいました(ああぁ・・・極楽極楽)。
爺の体験からは、やはり39℃の温度の湯加減が最適のようですね。
一方、婆はというと、爺が入った後の湯加減では「温い」といい、追い炊きをしました。そして、この温度が気持ち良いというところで測ってみました。
40.5℃でした。
もともと婆の体温はやや高めです。その為か、爺より少し高めの湯加減が「気持のよい湯加減」ということのようです。そういえば、一週間ほど前、婆が入ったあとの風呂に爺が入った時、体が冷えていたかもしれないが、熱くて入れなかった。体を熱い湯加減に馴らしながら、やっとの思いで入ったことを思い出しました。
それぞれの人によって気持のよい温度は違うようですね。その人の体温+2~3度ぐらいが、案外気持ち良いのかもしれませんね。爺婆二人だけのデータで結論を出すのは、ちと強引ですね。
体温と好みの湯温度との関係などのデータをお持ちの方が見えましたら、どなたか教えて戴きたいですね。
気持の良い温度の湯加減の風呂ならば、少しぐらい長湯ができるかもしれません。いわゆる「温めのお風呂にゆったりと入る」とその後ぐっすりと寝られると思います。
気持ちよく寝たい方、お風呂の入り方もちょっと考えて入って戴きたらいかがでしょうか。ちょっと遅くなりましたが、お風呂に入って寝ます。