過日、「寝室環境を考える・・・電磁波とベッド」についてブログを書きました。その中で「間違い・表現の誤りなど有りましたら、どなたでもご指摘戴きたいと思います。」と記したところ、ある方からコメントを書き込んで戴きました。そしてその方のHPはこちらです。
その方が誰か?HPを見ただけでは分かりません。でも、本を出版して見えるようです。その方とは三浦正悦様のようです。著書名は「電磁界の健康影響 工学的・科学的アプローチの必要性」です。正直高い本ですね。3,360円です。それよりすごく難しそうです。買って読んでも理解できるか分からないので、中古本(2,650円)を見つけ購入しました。
本を開くとはじめに「本書は、大学で工学や医学を学ぶ学生をはじめとして、このテーマに関心を持った学生のための入門書として、科学的な見地で、公正にかつできるだけ易しく、またできるだけ詳しく、電磁界の全般にわたって、最進の研究成果なども含めて概説することを主な目的としている。」と書かれていました。最後に著者紹介があった。著者である三浦様は秋田県出身(関係ないけど婆は秋田生まれで姉二人が嫁いだ先が三浦姓です)で爺より一歳年上の方のようです。
ペラペラとページをめくりましたが、難しそうな本です。正直理解できそうにありません。爺もそうですが、全国のふとん屋さんで電磁波の事を理解して見える方が何人いるのでしょうか?たぶんいないのでは・・・。居たとしても一人二人のレベルではないでしょうか。どれだけ理解できるかは分かりませんが、少しずつ読んでますが、難しくて遅々として進みません。
まず、理解をややこしくしたのが、T(テスラ)・μT(マイクロテスラ)という単位です。G(ガウス)という単位もT(テスラ)と同じく磁界(磁束密度)の単位で、1T=10,000G、1mT=10G、0.1mT=1G(=100μT)、1μT=10mGとなるそうです。現在のの論文や公式な文書ではガウスという単位は使わないそうです。原則T(テスラ)です。よく言われる2mGは0.2μTとなります。4mG=0.4μTとなり、ガウスで慣れてきた爺としては、μTに感覚が慣れるまで少し時間が掛かります。
福島原発 河北新聞HPより
ところで、話が少し逸れますが、「東京電力の福島第一原発」心配ですね。連日放送で「ベクレル」とか「グレイ」とか「シーベルト」など、その単位を聞いても全く分からない。ベクレルは電球の光の強さ、シーベルトは明るさですから、距離の二乗に反比例し、遠くに離れれば暗くなるというように、放射能の危険は低くなると説明してました。皆さんの知りたいのは100%とは言わないが99%安全な距離はどれだけかという事でしょう。20kmなのか30kmなのか、それとも80km以上なのか・・・。「直ちに人体の健康に影響を与えるものではない」という訳の解らない説明は困ったものですね。だが、間違った言い方をしない様にすれば、自ずとあのような言い回しになるのでしょう。
電磁波の健康への影響も、同じようです。
【A】の言い方・・・「100%安全だと科学的に証明されていないから現状、電磁波は危険である。」 一方【B】の言い方・・・「危険であると科学的に証明されていないなら、今の段階としては問題はない。」どちらも間違った言い方ではない。放射能に於いても同じである。放射線は危険だからと言ってX線(レントゲン)を拒否する人はまずいないだろう。電磁波が危険だからと言ってMRIを拒否する人も殆ど無いと思います。
「0(ゼロ)か100」、「ALL or Nothing」と白黒決着を付ける訳にはいかない。割り切れない灰色の部分は世の中、ありとあらゆる所に存在します。書き込んで戴いたコメントに「電磁波の健康はかなり奥の深いものがあります。単純ではありません。」とあります。三浦様の書物「電磁界の健康影響 工学的・科学的アプローチの必要性」を読み進めるに従って、コメントのように「単純ではありません」がとりあえず解ったと言ったところです。この調子では完全に理解することは到底できません。ある程度理解するためにも、この本は少なくとも3~4回は読まないと爺の頭ではダメでしょう。
いつになるかは分からないが、読み終えたら、このブログにまた、感想など書かせて貰います。今日はここまで! いや おはようかな。