4~5年ぶりに下呂の湯に浸かって来ました。下呂へは今回で8~9回目です。言うまでも無く良い湯ですね。半数は旅館に宿泊ですが、半数は取引先の社長のマンションです。いつもタダで利用させて戴いてます。ありがとうございます。
川向うに水明館や湯快リゾートなどが見えます。写真には入ってませんが、左の下には下呂市役所の庁舎が目前です。右手の高山市方面を見るとJR高山線の鉄橋が見えます。いま、特急ひだ1号・高山行きが高山に向かって鉄橋を渡っています(下呂駅9時19分発)。昨日は雷が鳴り、雨も時に激しく降りました。翌朝、外の空気は清々しく半袖でベランダに出たら小寒いくらいでした。もう一度大浴場に行って、もちろん露天風呂にも。ほぼいつも独占してます。
加子母村(今は町村合併で中津川市加子母)で行き帰り小休止します。今回は帰りに、小原村(今は豊田市)の和紙の里へ立ち寄りました。もちろん「初めて」です。その前に、和紙の里の前で昼食を摂りました。
食堂のオーナー夫妻に野草の説明を聞きながら食しました。普段食べた事のない野草がいっぱい、ヘルシーで大変美味しかったですね。草を食う牛やヤギの気持ち(?)でゆっくり食べました。お代りしたい気分でした。和紙の話もいろいろ説明して戴き、最後に同級生の和紙工芸作家(春日井範之)さんを紹介して下さいました。
展示館(入場料は200円)を見て回りました。爺の生家から歩いて5分ほどの所に「藤井達吉美術館」があります。にもかかわらず碧南出身の藤井達吉さんの作品は実はほとんど見た事がありません。今回じっくりと見ました。次の工芸館では、紙すきや作品作りの体験ができます。ちょうど、CBCTVの夕方番組「イッポウ」が取材に来てました。(5月19日現在まだ放送されていないと思う)
カメラクルーが他を写している間にちょっと失礼して…。
その後、食堂のオーナーに紹介戴いた工房に行ってみました。
春日井範之さんは爺より二歳年上です。食堂オーナー夫妻の話によると、同級生贔屓もあるかもしれませんが、山内一生さんと肩を並べられる人という事です。彼の画歴を見ると日展にも既に13回も入選して見えます。先ほどの工芸館を見た時、受付の上に展示されていた「宙」という名の大作(90x120㎝ぐらいあったかな)が気に入りました。春日井さんの作となっていましたが、春日井範之さんの作品とは思わず、他の春日井さん(お父さんも弟さんも和紙工芸作家)の作品だと思ってました。ところが、工房に伺って話をさせて戴くと、その作品「1973年・光風会展 光風奨励賞」を受賞した38年前の作品だそうです。若い時だからできた作品だと、今ではあれだけの大作はもうできないかもと・・・。売って戴けると言うのですが、金額にびっくり!とても爺の稼ぎでは手の出る金額ではありませんでした。宝くじでも当たったらということで・・・・。
初めて伺ったにもかかわらず、話に花が咲きました。藤井達吉さんの生まれた碧南から来たという事から話が始まり、作品創りの苦心からパリ・モンマルトルの丘の話、お互いの貧乏学生時代の話から棟方志功さんの作品の話と果ては子や孫の話まで脱線しながらもおしゃべりしました。さらに寝室に飾る絵画を探しているという話から作家と爺との絵画などに対する思いの違いなどなど、1時間以上に亘っていろんな話をし、厚かましくも芸術論的な会話までしちゃいました。無礼千万失礼な奴、本当の芸術の分からない奴とご立腹されたと思います。素人の話にお付き合い戴き、貴重な時間を割いて下さいました。最後はお見送りまでして戴きました。ほんとうにありがとうございました。
今年の7月に、西尾市の松鶴園さんで個展を開かれるそうです。時間が有ったら是非伺いたいのですね。たぶん土日はご本人も行くだろうと言って見えました。