今回、睡眠環境診断士の更新のための受講の最大の目的は、コイルの入ったベッドマットと電磁波の関係をより科学的に知りたかったからです。
最近、「コイルの入ったマットは電磁波を吸着するから、身体に悪い」と良く言われます。中には「コイルの入ったマットは電磁波を発生する」と言われます。本当にこの「命題は正しいのか」いうことです。それが本当なのかという事を知りたかったのです。
理解できたか・・・・ はっきり言って爺の頭脳では余計判らん!という事が解った ・・・ということだ。電場と磁場との違いさえもがよう解らんのです。
(電)磁場は身体に悪いのか?
現在の国際安全基準のガイドラインを採用(?)している日本では1000ミリガウス(mG)までは許されているようです。一方、世界で最も厳しいスウェーデンなどでは「2ミリガウス(mG)」である。なんと日本の500分の1である。この2mGという値はどこから来たかと言えば「2mG以上の磁場のあるところでは子供の小児がんの発生率が2.7倍にもなり、さらに3mG以上の地域では3.8倍になる」という報告があったからだ。また、4mG以上で小児白血病の発症率が2倍以上になるという。健康意識の高いスウェーデンでは、1993年以降、2mG以下になるように高圧線の鉄塔撤去をおこなってきたそうです。また、他の国では高圧線の鉄塔(電線)から○○○m以内では生活してはならないとして家屋の建築を許可しないとしました。
なお、16mG以上の電磁波を「強い電磁波」と言うそうです。
今回爺が使用した電磁波測定装置です。
ところで、この2mGとはどれくらいなのか?家庭内・家電製品などから出る電磁波はどのくらいだろうか。
機器名◆◆mG【▼▲mG/●●cm】機器名の後の数値◆◆mGは一般に言われる数値(今回はA社の数値)、【▼▲mGは自宅で爺が測定した数値で、 ●●cm は、2mGになるまでの距離です(どれぐらい離れると良いか)。
主な家電製品では①電子レンジ200mG:【20~150mG/2mG以下になる距離は、40cm】 ②携帯電話:200mG【3mG・40V/m】測定方法が違うのか値が大きく異なりました。 ③掃除機:200mG :【150~200mG/50cm、なお急速充電器でも充電中はほぼ同じ数値でした】 ④エアコン:20mG【20~25mG/20cm 単相200V】 ⑤カラーTV:20mG【画面2~100mG/40cm】
その他としては、⑥冷蔵庫:20mG【運転中に遭遇せず計測不能】 ⑦コーヒーメーカー:1mG【電気ポット15mG/20cm】 ⑧パソコン【15~25mG/20cm】
もう一つ注意すべきは屋内配線だそうです。直接目に触れないためについつい見落としてしまいます。
安全値とされる測定値は4ミリガウス未満ですが、A社の測定では、居間の床・壁で1.0~1.5ミリガウス、寝室の床・壁で0.5ミリガウス、台所の床・壁で2.5ミリガウスだったそうです。爺の測定では床・壁などは殆ど反応しませんでした【~0.2mG】。ただ、照明スイッチのところはOFFでは殆ど反応は無かった【~0.2mG】が、ONにすると照明器具の消費ワット数にほぼ比例して【1~7mG/5cm】ほどの反応がありました。
寝室のスタンド25W電球を点灯しても、殆ど反応はありませんでした。0.1mG以下と思われました。
こうしていろいろと測定してみましたが、また、以前ベッドマットの上での検証でも、いわゆる2mG以上になる事はありませんでした。要は大きな電流が流れなければ、身体に直接害を及ぼす事は無いと思われます。
講義の後の質問で先生に聞いたところ、問題とすべきは電気毛布や温熱敷きふとん等です。A社が実際に測ってみたところ、一流メーカー電気毛布で7mGだそうです。許容値である4ミリガウスをオーバーしていることにくわえ、利用時間が長い(6時間以上使用され、且つ通電したり切れたりします)から身体に対する影響は複雑になると思います。最悪ですね!さらに、電気毛布や温熱敷きふとんなどと「コイルの入ったベッドマット」とを同時に使用する時にコイルが共振(?)して電磁波が生じるようです【電気毛布は我が家には無いので測定不能】。もう一つ見落としてならないのがベッドのフレームに金属が使われている時です。パイプベッド・介護ベッドなどは要注意ということですね。なお、電気カーペットも電気毛布よりは数値が低いようですが注意すべき商品のようです。
Watakeiで販売する温熱ふとん【ダンクリニック】は電磁波の発生は有りません。だから、ベッドの上で使用しても問題は無いと思われます。
コイル入りベッドマットの場合「コイルに電磁場が生じているのか」といえば生じている事は事実のようです。 「フレミングの法則」を思い出してみましょう。鋼鉄のコイルが伸び縮みをすれば電流が生じるという事らしい。すなわち、ベッドの上で寝返りをすれば電流が生じる。ただ、その数値は殆ど測定不可能な数値と言えると思います。
まだまだ分からないことがいっぱいです。今日のブログも間違ってるかも知れません。間違い・表現の誤りなど有りましたら、どなたでもご指摘戴きたいと思います。
現代人の生活に於いて、電磁波の心配のない生活は可能だろうか。極論を言えば、マンション・ビルなどは太い鉄骨、何万トンもの鋼材が使われているわけで、そこに人が立つ(居る)だけで影響を受けることになる。
電磁波から逃れる事は不可能であるが、極力避けたいなら森の中に住み、近くに瀧があり、家屋は木材・土壁・茅葺の屋根で、鉄(釘)を一本も使用せず、焚火の灯りだけで暮らさなければならない。現実の社会はそれを許さない。かといって、必要以上に誇大に、電磁波の悪影響を言うのも如何なものかと思う。
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電磁波の健康はかなり奥の深いものがあります。単純ではありません。
足跡を残します。