<<NHKが取り上げた靖国問題と戦争責任>>
15日に、軽すぎるニュース報道とワイドショーの例として靖国問題を取り上げたのですが、たまたま同じ日の夜にNHKがこの問題と、日中の関係についてのフオーラムの放送があり、その前半でまた靖国問題を取り上げたので、その感想を書くことにしました。
NHKは小泉さんの靖国参拝に関連して、戦争責任、歴史認識、靖国神社のありかたについての問題を取り上げていました。
そしてその件については、小泉さんは、A級戦犯、戦争責任もはっきり認めた上で、国のために戦って、犠牲になった人に対して参拝していると何度も言っています。
私たち日本人の殆どは、各種のアンケートが示すように、程度の差こそあれ、彼が言う様に、A級戦犯、中国侵略、戦争責任を認めています。
そしてそれらについての歴史認識も持っています。
このように大部分の日本人には分かりきっていることを、何故NHKが改めて靖国問題に絡めて持ち出したのか判りません。
この放送で歴史認識や戦争責任についての議論の成り行きを見て喜んでいた特定の外国の人多かったとおもいます。
<<靖国問題の本質>>
しかし良く考えて見ますと、問題は、中曽根さんも同じようなことをテレビで言っていましたが、靖国参拝と言う宗教問題を政策の公約に入れ彼の軽率さと、そのため各国は反発にも関わらず、またはそれに屈することが出来ずに参拝し続けた頑固さが、外国からつけ込まれる原因となったのです。
だから折角この問題で時間を取るのなら、この様なことを公約に入れた事の是非と、日本人なら誰でも理解できる彼の心情をいかに違う外国の人に判らせるかという議論のほうがもっと実りあるものになったと思います。
<<日本の将来のための報道>>
何故なら自民党の総裁選で、この宗教問題をまた懲りずに取り上げようとしている人がいるからです。
何故なら日本人の特有の宗教観に基づいた、彼の心情を外国に理解させるにはどうしたら良いかを議論するのが問題の本質を究めることになり、誰が次の総理になって起こるかも知れない問題に対処できることに繋がるからです。
しかし、出席した一般の人達からおそらく少数派とは思いますが、小泉さんの靖国参拝に怒りを感じるとか、日本はもっと歴史認識を持つべきなど、どこかの国が言っていることをそまま言う人もいました。
私は改めてマスコミの影響力の大きさを改めて感じました。
<NHK始めマスコミの方にお願い>
もう少し日本の報道機関としての見識と誇りを持って下さい。
この様な国のあり方を左右するような重要な問題については、もう少し万人を唸らせるような重厚な報道をして下さい。