普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

混沌とする政局を予想させる世論調査の結果

2012-10-03 13:08:16 | 政策、社会情勢
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 読売新聞は、野田第3次改造内閣が発足した1日から2日にかけての緊急全国世論調査の結果を発表しています。
・内閣支持率:34%(前回27%)、(以下%省略、括弧内前回数字)不支持率は56(63)
・田中文部科学相の起用:「評価しない」が51、「評価する」35、輿石幹事長の再任「評価しない」58%

 私は田中真紀子さんや輿石さんの再任など野田さんの「不退転」「政治声明を賭ける」発言に首を傾げさせる人事、それに対する各社の社説から見ると内閣支持率は横滑りか微増が適当だと思いますが、内閣支持率の7%増加は野田さん頑張れの期待値のような気がします。
・「野田首相と安倍総裁のどちらが首相にふさわしいか」:安倍総裁44%、野田首相34% 
 安倍さんと自民党への期待値も含めて当然の数字です。
・安倍総裁の選出「評価しない」53、「評価する」40、石破幹事長の起用「評価する」70% 
 この数字は勿論安倍さんの唐突の首相辞任の影響が大きいのは誰でも判ります。安倍さんの立候補前に、彼の盟友の麻生さんだったと思いますが、安倍さんは今回は汗をかいて、次期総裁をねらった方が良いと言っていました。
 私は理想的には安倍さんが次点で負けて、石破さん総裁、安倍さんが元首相の名を捨てて副総裁か幹事長になれば、国民に大きな感動を与え自民党の支持率は急上昇、安倍さんの見方も一挙に好転すると思ったのですが。
 安倍さんは3500円のカツカレーに見るように、天敵の朝日新聞を始めとするマスコミの攻撃が待っています。
 安倍さんの将来は国民の評価する彼の積極性(衆参の優位を利用しての強引な法案の採決など)と、それに伴う国民が感じる「軽さ」 (小泉改革の負の部分を見落とし、小沢さんにその穴を突かれて参院選敗退)の不安をいかに消して行くか、そのためにも慎重派の石破さんの能力をいかに活かせるかにかかっています。
・政党支持率:自民28(21%)、民主18(15)、維新2(2)、無党派層43(同51)
・次期衆院比例選の投票先:自民が36(31)、民主18(14)、維新は13(16)

 自民党の数字は本来ならまだまだ上がらねばならないのですが、今回の総裁選での長老や派閥の領袖の発言に足を引っ張られたような気がします。
 何時も言う事ですが自民党は国民の自民アレルギーに対していかに対応するか、そして党内の体制の変化を国民にいかに発信して行くかを考えるべきです。
 かっての勢いに比べて維新の数字の低さに就いては橋下さんはフランクに見るべきです。
 読売新聞は維新の会の公約の実現性の無さと、党内の橋下さんと新規に入った国会議員とのモタモタを指摘していますが、かって週刊誌が囃したように、維新の会が国政を牛耳る可能性は無くなったのを、逆に良い機会と捉えて、私の持論のように少なくても次の衆院選については、党はもっと実現性があり橋下さんの得意の公務員制度改革、官庁組織の合理化など少数の公約に絞って、他の政策の採決に就いては維新八策の線に従う条件で後は討議拘束を外すなど意外性を訴えれば、支持率はまた急変すると思うのですが。
・尖閣問題の中国の反発への野田首相の対応:評価する(71)
 野田さんの対応は当然と思いますが、私は今回のトラブルを起こす前に石原都知事の尖閣所有を認める代わり、政権の方針として石原さんの党内の設備設置を暫く抑えるようにすべきだったと思います。
 誰が考えても中国を説得するより石原さんを説得する方が遥かに楽な筈ですから。
 竹島、慰安婦問題もそうですが、このようなややこしい問題は政府独自でなく、中国のように政府と国民がタイアップして上手く立ち回るべきです。
・自民党は公明党以外にどこと連携:日本維新30、民主22、みんな13
 自民党は民主党と組む前に、鳩山さんや輿石さんを始めとする日教組、自治労出身の国会議員を落選させて上げるのが先決で、それまでは今までの様に政策毎の連携しかないと思います。
 維新の会と組むなら公務員制度や教育改革などの部分連合を進めるべきです。何しろあとの公約は実現性不可能なものばかりですから。
・国会解散の時期:今年秋の臨時国会43、来年夏の参議院選に併せる28、来年の通常 国会ま早い時期21
 前の民主党支持率を見る限り民主党としては、任期ぎりぎりまで解散を延ばすでしょう。
 野田さんが「近い内に」と自民・公明に約束したそうですが、彼の「不退転」発言と内閣、党内人事を見る限りかれの約束をどれだけ信頼出来るか誰にも判りません。
 そう言う意味で解散時期の調査は余り意味がないような気がします。
読売はその総括として次のように纏めています。
 野田内閣の支持率は今年7月以来の30%台に回復し、自民党も「総裁選効果」で政党支持率が2009年の野党転落後で最高を記録した。一方、正式発足したばかりの新党「日本維新の会」は、勢いに陰りが見え始めている。ただ、新閣僚や自民党の安倍総裁に厳しい視線も向けられており、今回の調査結果は、各党の衆院解散戦略にも影響を与えそうだ。
 確かに自民党は総裁選で久しぶりにマスコミに取り上げられ、民主党代表選に比して人材の豊富さや、意見の纏まりなど知られたのが今回の支持率の向上に繋がったと思います。
 然し今までの民主党に優しく、自民党、特に安倍さんに厳しいマスコミの報道の中での民主党攻撃、選挙が怖くて逃げる民主党。政局の動きは誰も想像尽きません。
 後は野田さんと安倍さんの難しい判断を期待するしかありませんが、どうなる事でしょう。

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