普通のおっさんの溜め息

戦前派から若い世代の人たちへの申し送りです。政治、社会、教育など批判だけでなく、「前向きの提案」も聞いて下さい。

国会解散・第3極のこれから

2012-11-16 15:57:50 | 政策、社会情勢
・小沢さんも官僚主導から政治主導への正論・第3極は個々の政策は別として政治主導の行政改革に絞って連携しろ・政治主導の行政改革を実施し言ってきた小沢、石原、渡辺、橋下、安倍の各氏が揃った今こそ改革推進のチャンス
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14日の党首討論で安倍さんに引き続いて小沢さんが立ちました。
 意外だったのは、「国民の生活」の公約の脱原発、所得税反対など言うのかと思いましたが次のような発言で終わったことです。
 民主党は新しいマニフェスト(選挙公約)作りに当たり、2009年マニフェストを謝罪、釈明していると報道されている。その内容がいけなかったのか。国の仕組み、統治、行政の機構を根本的に変え、官僚主導から政治主導によってそれを実現するということは、当時のマニフェストの根幹をなすものだ。(時事ドットコムより)
 これに対し産経は所得税増税批判だけで、国会解散発言を引き出した安倍・野田両氏の討論の中に埋没したと報じています。
 私も討論の模様を改めて動画でみましたが、所得税の発言は一語もありませんでした。おそらく産経は官僚主導上の小沢発言から、良く言われる所得税減税は財務省の言いなりの批判を連想しての批判で、全体の流れは時事の記事のように官僚主導の是正という文脈での発言は間違いないと思います。
 私が改めて聴いても十分の制限時間の大半を割いたのは上記の報道の内、国の仕組み以降の部分でした。
 そして民主党の公約である地方分権の証である地方交付金が増額されたが、それが今まで通りの紐付きだ、分権と言うのだから地方自治体がもっとフリーに使われるべきだという意見で終わりました。
 政治は素人の私は限りなくグレイに近い小沢さんは好きではありませんが、安倍政権のとき小沢さんが小泉改革の負の部分である地方の疲弊を突いたのと同様に、脱原発、所得税増税の報道に振り回されているなか、小沢さんは現在マスコミで殆ど取り上げない、官僚政治に対して、お手上げの政治家が、国民が抱いている欲求不満の源泉であることを見抜いていると思って感心しました。
 私は前回も例に取り上げましたが、野田政権、民主党の3つの選択枝の内野田さんは
1.自民・公明の意見を飲み年内に国会解散する
を選択しました。
 昨日はそれについて「これからの民主党」に就いて書きましたが、今日は第3極の動きに就いて纏めてみました。
 いまマスコミでは第3極の動きが不透明で鈍いことを言っています。
 しかも来月4日に告示16日投票ですから維新の会などは前にも書きましたが、国民に納得して貰える公約作成や候補者の選定や各区への配分など大変です。
 然も石原さんの第3極合同の呼びかけです。
 その対象の党は原発・所得税・TPPでそれぞれ違う政策を持っているので、そのまま合同すればマスコミから野合と言われると今後の党運営にも影響が出てくると言うので慎重です。
 外野からみれば各党の政策が同じなら合併すれば良いのだし、それで出来ないのは石原さんと小沢さんのように人間関係だけの繋がりになります。
 それで各党は合併・連合・合同・連携(この意味の違いは判りませんが)の為に政策のすり合わせに時間がかかったり、上記のいずれかにするかで戸惑っているようです。
 私は石原さんや小沢さんの言う官僚政治の打破に賛成です。
 みんなの党の渡辺さんは福田・麻生自民党の官僚制度改革への弱腰に不満で離党した人です。
 維新の会の橋下さんは自民・民主の公務員制度改革が官僚の抵抗でゼロ敗した中で唯一公務員の抵抗を押し切って改革を成功し、それで全国的な人気を得た人です。
 然しその後の全国レベルの発言や維新八策で見るように、今の所ですが橋下さんの能力的、物理的にできることは政治主導の行政改革だけです。
 それにもう一つまったく報道されて居ませんが、自民党を率いる安倍さんが最初に公務員制度改革を始めた人です。
 石原さん、(第3極から疎外されてている)小沢さんが声を上げているのに、渡辺・橋下、そして安倍の各氏が揃っているのに、官僚政治打破の動きが停滞するのは日本に取って残念な話しです。
 私の提案は前と同じだし、然もこの短い間ですから、合併・合同のための政策すり合わせするよりも、選挙後の官僚政治打破に就いて何らかの形の連携だけを約束して今回の衆院選は、それぞれの自党の政策を掲げて戦うべきです。
 石原太陽の党、渡辺みんなの党、橋下維新の会、それに安倍自民党、小沢国民の生活などが連携の形はそれぞれ違うとしてもこれだけ揃えば国会ないで一大勢力となります。
 その基本は国会では政治主導の行政改革、公務員制度改革一本に絞って連携し、他の政策は自党が掲げた政策を推進することです。
 そうすれば公務員制度改革に失敗した民主党も無視出来ません。
 次回の国会で自民党が約束した国会定数削減のように各党の利害が絡むことはありません。
 ただ相手は難敵の官僚。然し彼らも自民党・民主党の族議員もこれだけ数が揃えば各個撃破も難しいと思います。
私の提案の問題点
・フィクサー、プロデューサーの必要性

 問題はこれらの人達をどう結びつけるかが問題です。
 石原さんいま動いていますが、上から目線で原発、所得税など大した問題ではないと言う発言に他の党がついて来るわけがありません。
 これを書いている間にも石原・橋下会談がありどう決まるか判りません。
 これで失敗すれば私が心配しているように石原さんはドン・キホーテとして批判が集まります。
 やはり前も書いたように彼の下で動く策士がいります。
 太陽の党の片山さんか園田さん? 
・橋下さんと委員会の能力の限界を知ること
 前記のように今の所橋下さんの実績以上の能力が発揮するかどうか判らない。
橋下さんの立場と大阪と永田町の距離
・官僚たちの能力は100%活かすこと
石原さん得意の会計制度の見直しで原価意識を向上させること
官僚の能力発揮のために橋下さんの言う官僚の40歳定年制度反対

いずれにしても衆院選後の政治主導の行政改革を目指す大勢力の実現を祈っていますが、はかない夢に終わりそうな感じですが、果たして。 

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参考:片山虎之助さんへ
・フィクサー・プロデューサーの必要性について
今石原さんが官僚政治打破を目指して動いていますが、上から目線で原発、所得税など大した問題ではないと言う発言に他の党がついて来るわけがありませんしマスコミの批判もあります。
 これを書いている間にも石原・橋下会談がありどう決まるか判りません。
 これで失敗すれば私が心配しているように石原さんはドン・キホーテとして批判が集まり、彼に名前を貸している太陽の党の評判がガタ落ちするかも判りません。
 やはり前も書いたように彼の下で動く策士がいります。
 太陽の党の貴方様か園田さん? 
 第3極の協力は石原さんの言う官僚政治打破に絞って連携、他の政策は各党が個々に推進。連携も選挙後に重点を置く。相手も維新の会だけでなく公務員制度改革の元祖の安倍自民党とも連携、石原さんが嫌いかも知れませんが党首討論で石原さんの主張に似た発言をした小沢国民の生活とも何らかの形で結びつくなど、もっと壮大な構想を推進してはどうでしょう。今のままでは上手くいって4~50人の勢力、下手すれば10~20人、これで国が動くとは思えません。
 だれか石原さんに鈴を付ける人はいないのでしょうか。